○ミドルフェイズ・シーン5――ホロ
GM:クリスティアナともう一人の姫君に誘われ、彼女たちの泊まる最高級の宿へと招かれるシーンです。シーンプレイヤーはホロさんで、全員強制登場です。
アールゥ:黒竜の様子を見に戻りたかったのですが……
GM:出てきてしまった時点である程度は諦めてください。
アールゥ:はい。(笑)
GM:連れてこられた宿の一室は、ディエン伯の館もかくやという豪華なものでした。
GM:室内には二人の騎士を残し、他の騎士は宿周辺での警護にあたっています。
セラ:この豪華さはちょっと落ち着かない……指の間で玉を増やしたり減らしたりする
レンハ:なぜこんなことに……。
アールゥ:ほんとに……
ホロ:ぼーっとしてます、基本おのぼりさんなので。
GM:さて……二人並んだ姫君のうち、軽装の鎧を身につけ、凛々しくも可愛らしい顔立ちをしたほうの少女が、まずは皆さんに語りかけます。
クリスティアナ:「この子の恩人に対し、無礼な振る舞いをしたことをまずはお詫びさせていただきます。本当にごめんなさい、セラさん。」
クリスティアナ:「そして、ありがとう……この子が無事で、本当によかったわ……」
ホロ:「セラさん、よかったですね。」
ワッカ:「ほんとうに……(けっ)」
セラ:「あはは、でもあの状況なら仕方ないかなーと、今冷静に考えると思います……」
セラ:あっそういえばワッカを串刺しにしないと
GM:やめて!
セラ:ええー……
姫君:胸をなでおろす姉に寄り添い、もう一人の姫君も口を開きます。
姫君:「そして、そのセラさんを助けてくださった貴方たちにも……本当に、感謝しています。」
クリスティアナ:「その恩人に対して、厚かましいことですが……頼みたいことがあるのです。話を聞いていただけますか?」
アールゥ:(レンハ殿をちらっとみる)
ホロ:セラさんと姫様を交互に見ます。
セラ:「内容によるかなあ。もう誤解されるようなのは嫌だからね!」
ワッカ:じゃあ、話し込んでるセラの食器に毒を入れます!(笑顔で)
セラ:串刺しにします
GM:ああ、なるほど。食事会もいいですが……さすがに無礼なので食卓ではないです。
レンハ:静かに頷く。 「お伺いさせていただきます。」
クリスティアナ:「ありがとうございます。まずは改めて、名乗らせていただきましょう。」 と姿勢をただし。
クリスティアナ:「私たちの名前は、クリスティアナ・グラスウェルズ。国王エグベルトの異母妹にして、この国の第一王位継承者です。」
GM:補足説明。帝紀725年現在、国王エグベルトは若干22歳。妃こそ既に娶っているかもしれませんが、子供はまだいません。
クリスティアナ:「そしてこの子は……」 と、隣に立つ姫君を示し。
姫君:「私の名前は、ティアナ・グラスウェルズ。クリス・グラスウェルズの、双子の妹です。」
GM:……というわけで、大変ややこしい話ではありますが。
GM:王位継承権第一位の人物は、実は双子の姉妹だったということだそうです。
アールゥ:むしろ双子の妹がいるなんてこと聞いた事あるでしょうか?
GM:このことはアールゥさんでもさすがに知りません。
アールゥ:了解です。
セラ:権力争いは醜いので私は帰りますね
ワッカ:おまちっ!(セラをつかむ)
レンハ:この時点でどう断ろうかという気分になってる。頭が痛いぞ!
アールゥ:我々にも重要な任務が……
GM:まあ、最後まで話を聞いてくださいな。
レンハ:いやもちろん。腰を折ってすまない。
GM:元々小国を併呑して力をつけてきたグラスウェルズは、その背後に大変深い闇を抱えており、権力の座を巡る王都での争いは、底無し沼などという言葉では形容しえないものです。
GM:二人で一人の姫君というのも、暗殺行為のリスクを高め、身を守るための方策です。
クリス:「兄上……エグベルト王が南方の戦に勝利したことは、既に聞き及んでいるかとも思います。王都では、その凱旋に焦った者たちの間で、兄上不在の今の内に私たちを排除しようという動きが高まりました。」
ティアナ:「一時難を逃れるため、私たちは強引に理由をつけて、中央の権力争いからは程遠い、この地方へと逃れてきたのです。」
GM:地図上の距離はさほどありませんが、王都ベルクシーレとゴート地方の間にはジョール山脈が聳え立っています。
GM:山脈の高峰には例外なく竜が住み着いており、そのためジョール山脈は、王都を守る天然の要塞として知られています。
GM:そんなわけでここゴート地方は、王都とあまり縁のない辺境なわけです。
レンハ:ふむふむ。
クリス:「この地の領主ディエン伯はよくできた人物だと聞いています。私たちの生まれるずっと前に王都を離れたということですが、それだけ信は置けるということになります。」
ティアナ:「そこで私たちは、ディエン伯の庇護を求めてここまで来たのですが……」 と、暗い顔。
ティアナ:「ここまで来て、なおも私たちを襲う者が絶えないなんて……」
レンハ:……。
クリス:隣に立つ妹君を慰めつつ、自分の不安を押し殺しながら、姉君は気丈に声を張ります。
クリス:「そこで、貴方たちへのお願いというのは……ティアナを浚おうとしたあの者たちの正体を突き止め、可能であるならば壊滅させてほしい、ということなのです。」
セラ:うーん、でも手がかりが何かないと……って、そういえば下忍のドロップって振ったっけ?
GM:ああ、そういえば忘れてましたね。後で処理しましょう。
アールゥ:正体を突き止めた結果、黒幕は宰相でした……とかだったらシャレにならないですね……
GM:誘拐を依頼した人物を探れ、とまではいきません。実行部隊さえ壊滅してくれれば、ディエン伯の下までは安全にたどり着けるだろうという目算です。
レンハ:父上の顔を汚す訳にはいくまいし、そもそも彼女らもおつらい境遇であるし。問題は規模の大きさだが、それを理由に身を引く道義が通ろうか。
GM:さすがの騎士道。
ホロ:(’~’)
レンハ:「わかりました。必ずや姫君を魔の手からお守りいたしましょう。」
アールゥ:……レンハ殿の意思に従います……が……黒竜の方も心配ですね。
セラ:んー。助けたいけど…うーん……
GM:あ……そういえば、セラさんと姫君(ティアナ)のコネクションを決定してませんでしたね。
GM:タイミングを逸してしまった感はありますが、今締結をお願いします。
セラ:……うーん、庇護かなあ?
ティアナ:ではティアナは、魔法のような手腕で自分を救い出してくれたセラさんに、期待を込めた眼差しを向けます。
アールゥ:フラグが立ちました。
セラ:うぐ。み、見ないで……そんな目で見ないで……うあああ
ワッカ:ティアナ→セラのコネクションは愛で?
GM:「恩人」でしょうねえ。
クリス:一方こちらはホロさんを口説きにかかります。 「先ほどの魔術の腕は見事なものでした。どうか私たちを助けてくれませんか、ホロ?」
ホロ:「レンハさんがお手伝いするというのなら、僕も是非お守りさせてください。」
GM:残るはセラさん。部屋中の視線が注がれますよ。
セラ:あーあ、お人よしだなあ私も。 「……まあ、ここまで関わっちゃったしね。もうちょっと付き合うよ。」
ティアナ(ワッカ):「セラさま……(ぽ)」
GM:妖精……(笑)
セラ:ワッカの真横スレスレをナイフが飛んでいっても良かったんだけど壁に傷をつけるわけにもいかないしね。命拾いしたね。
ワッカ:「ちぇりおー!」
クリス:「ありがとう……貴方たちにめぐり合えたことを、純白竜に感謝します。」
アールゥ:(さて……幻竜騎士団の方々に黒竜の事がバレなけれいいのですが……)
ワッカ:「黒竜ジャナイヨー、犬だよおっきい犬ー!」
GM:無理がありすぎて困る
GM:ではそこに、騎士の一人が戻ってきて敬礼を行ないます。
騎士:「報告します。先の諜報員たちを尋問したところ、彼らはこの街を拠点として、他地方の境で活動していることが発覚しました。」
騎士:「仲間が戻らぬことを警戒し、残党が脱出を図るかもしれません。急ぎ、情報を収集しないと……」
セラ:つまりこの街を破壊すれば
GM:ゴート地方の商業力ががくっと落ちますね
アールゥ:すぐに指名手配を全国に(略)
クリス:わかりました、と頷いてクリスは皆さんに向き直ります。
クリス:「聞いてのとおり、猶予はありません……お手伝いはできませんが、皆さんにはせめてこれをお貸ししておきます。」
アールゥ:ケセドの杖?
GM:そう言って、クリスはホロに、ティアナはセラに、それぞれ純白竜を模った人形を渡します。
ホロ:「これは?」
セラ:これはいい人形ですね《ウェポンシュート》
※投げんな。
クリス:「これは“伝心の人形”といい、揃いの人形を通して、遠くの相手と会話することができるというものです。」
ティアナ(ワッカ):「これを私だと思って……」(つつつ)
GM:ワッカの発言は全部弱調に編集してやろうかと思った
※しませんでした。
ティアナ:「私とお姉様が普段使っているものですが……捜査の網を広げるのに、役に立つと思います。」
GM:というわけで、伝心の人形(重量1:3000/1500G)を二つ貸与されます。誰と誰が持つか決めておいてください。
GM:分散する予定がないなら、一つは姫君たちに返しておいて、そちらと通信するということも可能です。
セラ:「ありがとう、大事に使うね。」
セラ:そして《ウェポンシュート》
※だから投げんな。
ワッカ:「セラさんと、ティアナ姫でいんじゃないですか?」(キラキラ)
騎士:近衛騎士たちが心なしかうろんげな目で妖精を見ているような気がします。
アールゥ:「情報収集に二手に分かれるなら、ホロ殿セラ殿組とレンハ殿私の組で分けるのがよろしいのではないでしょうか?」
レンハ:賛同する。情報収集については、分かれた方が効率がよいのではないかな。
セラ:情報収集の間黒竜を放っておくことになっちゃうけど……
アールゥ:それが心配の種でもあるんですけどね……ですので早急に事を進めるという意味でも二手に分かれたほうが……と。
GM:一旦宿に戻って、黒竜の様子を見てくることもできますよ。その場合、捜索に参加するのが少し遅れてしまいますが。
アールゥ:まあ、いったん戻って餌も与えないといけませんしね。
ホロ:「そうですね、では二手に分かれましょう。僕とセラさん、レンハさんと、アールゥさんですかね?」
セラ:となると……人形貰った組は固まってるんですね。どっちかが渡しておかないと……
セラ:……あ。
セラ:重量的に持てないので私が渡しますね。レンハさんでいいかな。
アールゥ:よろしいかと。
レンハ:では受け取る。
ティアナ(ワッカ):「あ……、いえなんでもないです……」(くすん)
セラ:ご、ごめん……
騎士:だからなんなんだこの妖精みたいな目で見てる
GM:組み分けも済みましたね。宿に一旦戻る人はいますか?
アールゥ:いったん戻らせていただきます。
クリス:「では、よろしく頼みます。純白竜の加護があらんことを。」
ティアナ:「皆さん、どうぞご無事で……」
GM:というわけで、姫君たちの依頼を引き受けたところで、シーンを終了しましょう。
セラ:「もう浚われちゃだめだよ? 騎士さんらも頑張ってよね。」
騎士:言われるまでもない、と返したいところですが実際失敗してますしね……。「ご武運を」と堅い声で返します。
セラ:どうしてモブ騎士ってやつは頼りにならないのかな! もう、前回といい今回といい!(答え:NPC)
GM:そういえば誘拐手段について話しそびれましたね
○ミドルフェイズ・シーン6――アールゥ
GM:宿に戻ったアールゥさんのシーンです。同行すると次のシーンへの登場が遅れますが、登場する人はいますか?
レンハ:ここは任せよう。
セラ:私は登場しないよー。戻る理由がないので。
ホロ:レンハさんと同じく、任せます!
GM:では、アールゥさんのみ登場と。
アールゥ:では、餌を持って黒竜の様子を見に行きます。
GM:裏手に止めた馬車の方に向かうと、そこに妙な緊張感が漂っています。
アールゥ:なんか嫌な予感が……
アールゥ:(……なにかあったのでしょうか……) 急ぎ足で向かいます。
黒竜:「ウウゥゥゥゥ……」 馬車の中からは、幼いながらも険しい黒竜のうなり声が聞こえてきています。
GM:そして馬車の前に立ち、その声と向き合っているのは……
ジェラル:誰あろう、透徹したコバルトブルーの瞳を持つ剣士でした。
GM:剣に手を掛けていたりはしません。妙な緊張感の原因は、黒竜が一方的な敵意をジェラルにぶつけていることにあります。
アールゥ:「……ジェラル殿っ!?」
ジェラル:その声にジェラルは首だけ振り向き、 「……アールゥか。レンハはどうした?」 と声を返します。
アールゥ:では、一応ジェラル殿に注意しつつ黒竜を宥めます。
黒竜:「ウウウゥゥ……」 見知った顔であるアールゥさんが来たことで多少は安心したのか、うなり声は徐々に小さくなります。しかし、その瞳はジェラルを捉えて離しません。
ジェラル:「……嫌われたものだな。」 ふっと息を吐くと肩をすくめてみせます。
アールゥ:「レンハ殿は少し用事が出来ましたので、そちらの方に向かわれてます。お帰りにはもう少しかかるかと思います。」
ジェラル:「そうか……残念だが、俺はもう行くことになった。」 相変わらずのさばさばとした口調で、青年は告げます。
アールゥ:「……そうですか……何かレンハ殿にお伝えすることはありますか?」
ジェラル:「そうだな……“精進しろよ”とでも伝えておいてくれ。奴には言うまでもないことだろうがな。」
ジェラル:再び肩をすくめると、青年はアールゥさんに背を向けて去っていきます。
ジェラル:「お前も達者でな。」
アールゥ:「ありがとうございます。ジェラル殿もお体にはお気をつけて。」(一礼)
黒竜:去り行く背中を、黒い瞳がじっと見据えていた……というところで、シーンを終了しましょう。
アールゥ:何か伏線が張られました
GM:ふふふ。
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