○ミドル・シーン6:訪問者――櫓
GM:櫓さんが由希の病室を訪ねるシーンですね。侵蝕率の上昇をどうぞ。
櫓:上昇ー。 1d10
Dice:1d10 = 10 (1d10:10) = [10] (侵蝕率:83→93)
櫓:ゆきの名前にレネゲイトが疼く……!
GM:ざわ……ざわ……
GM:華表さんたちも任意のタイミングでどうぞ。いやマルコさんはいろんな意味でちょっと出てきづらいでしょうけど。
華表:ちょっと遅れてくわね。先に行かれた雰囲気だし
GM:たどり着いた病室は、個室のようでした。ドアをノックすると、「はい」と儚げな少女の声で返事が返ってきます。
櫓:あ、さっき預けたものはもう届いてるのかな。
GM:ああ、中に入れば分かります。
櫓:気まずそうにおずおずと扉を開けます。
由希:一人用にしては広い個室の中心。一つきりのベッドの上でスノードームを嬉しそうに抱えた少女が、訪問者の顔を見てさらに顔をほころばせます。
由希:「あっ……これ、やっぱり。」 と、抱えたスノードームを示します。
櫓:「あー、うー、えーと。 げ、元気かな?」 しどろもどろ
由希:「うん、おかげで、げんきでた。ありがと、やぐらん。」
GM:微笑を浮かべた頬はそれでも病的に白く、シーツや病室全体の色調とあいまって、まるでここが雪原であるかのようにも見えてきます。
櫓:「そ、そうか。 約束だったから、な?」
櫓:店員の兄さんからだってこと、切りだせる雰囲気じゃなくなってしまった……!
華表:「えーと、部屋の番号は……」
由希:「ここのこと、よくわかったね?」
櫓:「君の事をちょっと知ってる人が居て、ここじゃないか、とね。」
由希:「???」 やぐらんを除けば、病院の外に知り合いなんて一人もいないんじゃないでしょうか。
櫓:半分は嘘じゃないんだ、たぶん
華表:ゲーセンの店員さん……
GM:監視カメラで一方的に見知ってるだけだからなあ
由希:「えーと……」 ベッドの他はほとんど何もない病室を見渡して、ふと手の中のスノードームに気づきます。
由希:「やぐらんも、みる? きれいだよ。」
櫓:「ああ、そうそう。ちゃんと届いたみたいで良かった。」
由希:「うん。……でも、どうしたの? まだなにか、ようじ?」 看護婦さんに託したのにわざわざ来てくれたのはどうして? と。
GM:というわけで、何か話を訊こうと思えば訊けますよ。家族のこととか事故のこととかになりそうですけど。
櫓:情報を得ようと思うと、痛い質問になりそうだなぁ
華表:そうだよねえ。あたしも今ちょっと苦悩してて
GM:気を遣うなら、直接訊かずに情報収集で調べてもいいかもしれませんね。
華表:ここでメタ的には部下をいじめるために登場ね
櫓:よっしゃきやがれ
櫓:「まぁ、やっぱり顔は見ておこうかなと思って――」
華表:「あー、ここね。」 ノックしながら侵蝕する。(えっ) 1d10
Dice:1d10 = 10 (1d10:10) = [10] (侵蝕率:60→70)
GM:雪原のような病室に不死鳥が舞い降りた!
由希:「? はい、どうぞ?」
櫓:今の声は……
華表:そして割と間髪入れずに扉を開ける…… 「こんにち……は?」 意外な人がいて目が点
櫓:「……コンニチハ。」
由希:その様子を見て、二人の顔を見比べながら…… 「しりあい?」
櫓:知り合い……だっけ?(ぇ)
華表:「……やぐらん……。さすがにそれは犯罪だと思うわ」
櫓:「まてまて。」
華表:「何よ、やぐらんもここだったの? だったら先に言いなさいよ先に。」
櫓:「知人のお見舞いまで報告義務があるんですかい?」 やれやれといった感じに。
由希:「あ……」 やぐらん呼ばわり。女の人。もしかして! と変な風に気を揉みはじめます。
櫓:そっちもまてーぃ
櫓:「ああ、いや。この人は俺の上司で。」(ってなんでこんなこと言ってるんだ俺)
華表:「ん? そういえばやぐらんはこの子と知り合いなの?」
華表:情報収集で調べる方向で行くならあんまし会いに来た意味はなさげかしらね。
GM:ほどほどのところでおいとまして、そのまま情報収集に向かってもいいですよ。
マルコ:彼女とたわいもない話をして、そこから推測する、で情報収集だよ。
GM:き、厳しいな! その場合は〈交渉〉にでもしましょうか。
華表:交渉0レベルよあたし。社会2だから侵蝕ボーナス足してやっと3d。
華表:「今日はいい天気だねー、3年前のあの日を思い出すなあ、ククッ」
GM:なにこのひとこわい
櫓:二代目ゆきの危機
GM:まあ、ここは素直においとまして外野から調べればいいと思います。彼女自身の知らないことなんかもあるでしょうしね。
櫓:じゃあ、今日のところは出直すとして支部長殿も引きずっていこう
華表:「ごめんね、あたしこの人に用があるから、借りてくねー。」 といいつつやぐらんを引きずって……
華表:綱引き?
GM:そしてこの引きずりあいである。
櫓:先手をとらせるか!
由希:「くすっ……」 そんな様子を見て、心底面白そうに笑います。
華表:「やるわねやぐらん、こうなったらあたしも本気を出すしかないわね」 《完全獣化》
櫓:焼かれるー
櫓:「んじゃ、近いうちに、また!」
華表:「またねー。」 ずりずり
由希:「ばいばい、やぐらん。ばいばい、おねえさん。」 白い手が、ひらひらと振られました。
GM:……というところで、一旦シーンを切りましょうか。
華表:おじさんと言われかけたやぐらんを考えると、10代と20代の見えない壁を感じるわ
GM:そりゃなあ
○ミドル・シーン7:考察者――華表
GM:では引き続き、情報収集のシーンです。場所としてはまだ病院の中ですが、マルコ(仮名)さんも通信越しとかに登場して情報を提供したりすればいいんじゃないでしょうかと思いました。
GM:出る人は侵蝕率を上げましょうそうしましょう。とりあえず華表さんは問答無用で上がります。上がれ。
華表:1d10 そうね。
Dice:1d10 = 3 (1d10:3) = [3] (侵蝕率:70→73)
マルコ(仮名):ふにふに。 1+1d10
Dice:1+1d10 = 1 + 8(1d10: 8) = [9] (侵蝕率:76→85)
マルコ(仮名):結構やばくなってきた。ヽ(´¬`)ノ
GM:さて、情報収集項目も残り少なくなって参りました。後はこの二つくらいです。
・3年前の交通事故について 難易度:5、10、12 情報:裏社会、警察、マスコミ、UGN
・水上陽について 難易度:7、11 情報:警察、UGN
櫓:交通事故についてはこっちも知ってたな。
華表:んー。11なら頑張れば……出る? かな?
マルコ(仮名):じゃあ、マルコは事故行くぜ。
GM:交通事故については、技能によって表の情報と裏の情報があります。表の方が簡単ですね。
華表:フツーに考えたら警察が表よねえ。
マルコ(仮名):〈情報:裏社会〉で《領域の声》+《コンセントレイト》 9d10/8
Dice:9d10/8 =max:8/crit:1 (9d10/8: 6+7+3+'8'+2+1+3+3+6)
マルコ(仮名):10+1d10/8
Dice:10+1d10/8 = 10 +max:8/crit:1 (1d10/8: '8')
マルコ(仮名):20+1d10/8
Dice:20+1d10/8 = 20 +max:6/crit:0 (1d10/8: 6)
マルコ(仮名):26~。 (侵蝕率:85→89)
GM:ははは、それだと分かるのはこんな感じ。
〈情報:裏社会、警察、マスコミ〉10:当時収容された遺体は両親の分だけで、水上陽の遺体だけは現場から発見されなかった。
〈情報:裏社会、UGN〉12:事故の原因となった車両はFHのものであり、“雪の落とし子”と呼ばれる対象を輸送中だった。
華表:水上陽について、コネのUGN幹部を使って〈情報:UGN〉。出るかなあ。 5d10/10+1
Dice:5d10/10+1 =max:7/crit:0 (5d10/10: 1+2+5+7+7) + 1
華表:ごめん、妖怪1足りないだわこれ……。
GM:あいやー。ではまあ、難易度7の情報だけでも。
〈情報:警察、UGN〉7:数年前の交通事故で両親と共に亡くなった少年。唯一生き残った妹の由希はこの街の病院に長期入院中。
華表:やぐらんの警察コネに期待かしら。
櫓:警察で調べてみようかな。
櫓:じゃあ登場して、井上陽水について。 1d10
Dice:1d10 = 5 (1d10:5) = [5] (侵蝕率:93→98)
GM:人違いです
GM:あー、実は水上陽については警察だとこの難易度7しかわからなかったりします。
櫓:あ、出現損
マルコ(仮名):兄だったのか、ストラムボーン。すると、妹の病気を治すのに例の薬品を使うとかそういう感じか。
華表:交通事故の5の情報が出てないから、警察あたりが5の情報を持ってるのかもよ。
櫓:コネがない場合は1Dのみかな。
GM:ですね。侵蝕率ボーナスは足せますが。
櫓:10がでないとUGNじゃわからないなー。
櫓:10にかけるか。〈情報:UGN〉で。 3d10/10
Dice:3d10/10 =max:7/crit:0 (3d10/10: 4+7+7)
櫓:だめでした。
華表:現実は非情ね……。
GM:残念。もう一回情報収集シーンですかね?
華表:かなあ。メタ的には大分分かったかんじだけど
GM:では、もう1シーン。
○ミドル・シーン8:関係者――マルコ(仮名)
GM:出ろ出ろー。
マルコ(仮名):1+1d10
Dice:1+1d10 = 1 + 9(1d10: 9) = [10] (侵蝕率:89→99)
マルコ(仮名):これは高い。
GM:そしてすっかり忘れてましたが、〈情報:UGN〉は〈情報:FH〉で代用可能なんでした。逐一書き加えてないで最初に言えばよかった。
マルコ(仮名):では水上陽君を調べるか。FHで。いやUGNの方が技能高いんだけどなー。
GM:あと……そこのUGNの二人は回復アイテムを調達しなくて大丈夫なんでしょうか。
華表:そーいや、はじめにやったきり忘れてたわね。(おい)
マルコ(仮名):シーン最後に言ってくれないと。>調達
GM:GMも忘れてたがPLも忘れてた。駄目だこりゃ。
マルコ(仮名):調査コンボ。侵蝕率4上昇。 9d10/8
Dice:9d10/8 =max:10/crit:4 (9d10/8: '10'+6+'9'+3+6+5+'10'+'10'+1)
マルコ(仮名):10+4d10/8
Dice:10+4d10/8 = 10 +max:8/crit:1 (4d10/8: '8'+7+1+3)
マルコ(仮名):20+1d10/8
Dice:20+1d10/8 = 20 +max:5/crit:0 (1d10/8: 5)
マルコ(仮名):25っと。 (侵蝕率:99→103)
〈情報:UGN〉11:両親が亡くなった交通事故の際、オーヴァードに覚醒。FHに拾われてからは本名を捨て、“ストラムボーン”の名で活動していた。
マルコ(仮名):あぁ、やっぱり。
GM:というわけで、“ストラムボーン”=水上陽が確定します。この本名を使えば、“ストラムボーン”を呼び出して接触することも可能となります。
マルコ(仮名):じゃぁ、華表さんに流しておこう。
華表:繋がったわね。で、えーと……。
GM:あとは交通事故についての難易度5ですね。
華表:んー。出しに行こうかな。 1d10
Dice:1d10 = 1 (1d10:1) = [1] (侵蝕率:73→74)
GM:支部長は働き者だなあ。
GM:情報:裏社会、警察、マスコミ、UGNのどれで判定しますか?
華表:そうかなあ。多分警察かマスコミなんだろうけど、〈情報:警察〉で交通事故について。 3d10/10
Dice:3d10/10 =max:9/crit:0 (3d10/10: 2+2+9)
華表:危ないわね。達成値9。
〈情報:警察、マスコミ〉5:
3年前にこの街で起きた事故。突然の降雪による視界不良と、路面凍結によるスリップで、二台の乗用車が衝突。
後続の車を運転していた水上透(みなかみ・とおる)さん、同乗していた妻の涼子(りょうこ)さん、長男の陽(あきら)くん3名が死亡。
長女の由希(ゆき)ちゃんは奇跡的に一命を取り留めるも、事故以来、原因不明の病気で長期入院中。
GM:というのが、事故のあらましでした。
マルコ(仮名):ほぉ。雪の方が先か。
マルコ(仮名):あ~。なるほど。
マルコ(仮名):対レネゲイドの薬品。
マルコ(仮名):雪が先。
マルコ(仮名):妹を思う兄。
華表:あー、なるほ、ど……?
櫓:PL的にはわかったけど、PC的には何も分かってないな
マルコ(仮名):少女の病の原因となる、取り憑いたRBの退治……かな? あくまで推測だが。
GM:誰か櫓さんにもかくかくしかじかしてあげて!
華表:かくかくしかじかというわけなのよ。(適当だね)
櫓:ナンダッテー
GM:情報自体はこれで全て出揃いましたね。このシーンや次のシーンでやることはありますか?
マルコ(仮名):調達判定かな。まず、経験点10点で、〈調達〉5レベル上げるたい。
GM:おおっ。
マルコ(仮名):で、クリスタルシールド調達。25が目標。 6+7D10/10
Dice:6+7d10/10 = 6 +max:9/crit:0 (7d10/10: 8+9+3+3+5+5+1)
マルコ(仮名):達成値15。で増えた財産ポイント10注ぎ込んで成功。
GM:とんでもねえお大尽だ!
マルコ(仮名):俺の財産ポイントはまだ5点の余裕があるぜ。
華表:また応急手当セット買っとこ。〈調達〉 3d10/10+2
Dice:3d10/10+2 =max:10/crit:1 (3d10/10: 3+'10'+8) + 2
華表:無駄にクリティカルしたけど成功ね。
櫓:じゃこっちも救急セットを。 1+3d10/10
Dice:1+3d10/10 = 1 +max:8/crit:0 (3d10/10: 4+8+4)
櫓:あ、登場してなかった
櫓:しょうがないから登場判定しとこ。 1d10
Dice:1d10 = 8 (1d10:8) = [8] (侵蝕率:98→106)
華表:これで2個。4dってことはまあ、使えば22点くらいは回復するのかしら。
華表:……やぐらんが使ったほうがいい気がするわね(私まだ《リザレクト》できるし)
櫓:なんだかごめんなさい
GM:なんだかんだでいい上司であった。
華表:部下を大切にすることも大事なのよ、じゃないといざってときに顎で使えないからね(最悪である)
華表:とりあえず1個渡しとくわね。
櫓:かたじけない。
GM:……えーと、使ったり次シーンでどうするか決めたりは……?
華表:やぐらんの回復量見てから残り1個どうするか決めようかなーって。
櫓:はっ
櫓:じゃあまずは一つ目使用。 2d10
Dice:2d10 = 9 (2d10:2+7) = [9] (HP:16/25)
櫓:もう一個ー。 2d10
Dice:2d10 = 11 (2d10:6+5) = [11] (HP:25/25)
櫓:全快。
華表:全回復したみたいだから、最後の1個はあたしが。 2d10
Dice:2d10 = 16 (2d10:10+6) = [16] (HP:23/31)
華表:で、次のシーンは……。
マルコ(仮名):小規模《ワーディング》張って、病院から連れ出す?
華表:ストレイスノウは見つかったんだから捕まえてリヴァイアサンに報告、そしてシナリオ達成というのはどうかしら(おい)
マルコ(仮名):それだ。
華表:あとは、えー……。ストラムボーンをとっ捕まえてみるとか。そのあたり?
GM:どっちにしてもとっ捕まえるんですね。
華表:もちろん。網を用意する必要があるわね。
GM:で、兄と妹のどっちをひっ捕らえますか?
華表:どっちがいいかなー。
櫓:あれ、妹の確保ってことは、やぐらん敵対ルートじゃまいか?
華表:ちょっと悪いのが取り憑いてるから祓うだけよ、うん多分きっとそうよ。
マルコ(仮名):そのとーり。
櫓:やっぱり兄が何をするつもりなのか聞き出さないとじゃないかなぁ。
華表:流れ的にはストラムボーンをとっ捕まえる方向がいいのかなあ。
マルコ(仮名):にゅ?
マルコ(仮名):ストラムボーン、連絡取ってみる? 居場所判らないけど。(ぉぃ)
華表:なんか呼び出す方法があるんじゃなかったっけ。矢文?
櫓:何処に撃つんじゃ何処に
GM:ああ、然るべき情報筋に本名を使った呼び出しをかけておけば釣れますよ。
マルコ(仮名):じゃぁ、君の妹を助けたい。マルコ。って感じで呼び出しかけるか。
マルコ(仮名):スポーツ新聞の3行広告辺りに。(どんな連絡方法ですか)
GM:少年エージェントェ……
GM:では、呼び出しをかけたところでシーンを終了しましょう。
マルコ(仮名):うぃ。
○ミドル・シーン9:追究者――華表
GM:侵蝕率の低いところに振るべきだという判断。“ストラムボーン”を呼び出して待ち合わせるシーンです。
GM:場所は任意で構いません。
華表:1d10 はいどーも。
Dice:1d10 = 3 (1d10:3) = [3] (侵蝕率:74→77)
華表:場所任意ね。じゃあ支部長室(待て)
GM:乗り込めねえ!?
GM:……あ、できないことはないか。
GM:でもできればもう少し行きやすいところがいいなあてへっ。
華表:まあでもいくらなんでもFHの人を支部に呼ぶのは……あ、逆らったとき瞬時にボコれるからいいのか
華表:他にも電線の上、ストレイスノウの目の前とか色々候補をそろえてあるわよ。
櫓:難易度高いな……
GM:助けてマルコ(仮名)!
マルコ(仮名):つまり病院の屋上か。
GM:あ、割とまともっぽい案が。
華表:まともね。
マルコ(仮名):スズメが行きやすい場所を選んでみた。
GM:では病院の屋上ということで。時刻は既に夜、なんでこんなところにいるかというと……忍び込んだ?
マルコ(仮名):お見舞いした後、うろついた?
華表:あたしは別に、屋上なら飛んで上がれるし(おい)
GM:そう待たないうちに、屋上の扉を開けて、“ストラムボーン”水上陽が姿を現わします。
華表:「来たわね」 グッと網を握り締めて
“ストラムボーン”:「あんたは……支部長さんか。」 待っていた華表さんを見て、バツの悪い顔になります。
華表:「いきなり逃げると思わなかったわ、探すの、割と大変だったのよ?」
華表:網を
GM:〈調達〉2が唸りをあげる
“ストラムボーン”:「それはまあ、悪かった。あいつらを撒くことしか頭になくて……」 ここ数日の逃走生活は大変だったようです。
“ストラムボーン”:「……で、僕を呼び出したのは?」
華表:「とっ捕まえるためよ」 網をそおいという掛け声とともに投げつける
GM:改めて見てみると、“ストラムボーン”の年齢は華表さんよりもちょっと下、中学生くらいでしょうか。あるいは高校に上がりたて。
華表:「あなたと、あなたの妹さんのこと、調べさせてもらったんだけど……。」 まあ、あの妹の兄ならそんなもんでしょうね。
“ストラムボーン”:一瞬だけ、堪えたような表情になります。 「……で?」
華表:「あなたがどーも、あの子の周りをかぎ回ってるのが気になるのよね。」
華表:「FHとしての活動にしては、FHからも逃げ回ってるみたいだし。」
華表:「あなたは何が目的で、何のために動いてるか。話してみない? 内容によっては協力できるかもよ?」
“ストラムボーン”:はあ……とため息をついて。 「……いいよ、話してやる。僕がやろうとしてることの邪魔さえしないならな。」
華表:邪魔するかどうかは話の内容によるわ。内容によっては網でとっ捕まえて支部まで不死鳥がご案内
GM:“ストラムボーン”は語り始めます。三年前の交通事故でオーヴァードとして覚醒したこと。自分を助けてくれたというFHに所属して、事故の原因である“冬の落とし子”についての情報を見返りに働いていたこと。
“ストラムボーン”:「けど……この街で偶然、由希を見かけて、生きてるって知った。FHからは、まったく訊かされてなかったけどな。」
“ストラムボーン”:「なんでも、“冬の落とし子”をロストした件で、この街にあったFHセルが一つ潰れて……情報が闇に消えたせいで、由希はずっとノーマークだったってことらしい。」
華表:こんなところにまで不況の波が……
“ストラムボーン”:「詳しく調べてくうち、由希の中に“冬の落とし子”がいやがって、今も由希を苦しめてるってわかった。そうなった原因が、FHがアイツをこの街に運び込みやがったせいだってことも。」
“ストラムボーン”:「だから僕は、FHを抜けた。“冬の落とし子”のヤツを由希から引き離して始末するために。」
“ストラムボーン”:「そういうことだ。」
華表:「へえ……。なるほどね。」 大体予想通りね。
華表:「“冬の落とし子”をあの子から引き離す方法は、検討がついてるの?」 PL的にもこのへんよくわかってないかも。
“ストラムボーン”:「ああ。エグザイルシンドロームの《生体侵入》って、知ってるか?」
“ストラムボーン”:肘から骨の剣を突き出してみせながら説明します。
華表:「見たことは…… ないわね。」 忘れてるだけかもしれないけどね鳥類だし(えっ)
“ストラムボーン”:「僕が由希の体内に侵入してあいつを探り出し、抗レネゲイド薬を直接ぶち込む。弱ったところを引きずり出して終わりにするつもりだ。」 言うまでもなくかなり乱暴。
華表:「……大丈夫なのそれ? 聞いてるだけで危なそうなんだけど」 網の準備、したほうがいいかな……
“ストラムボーン”:「急がないと、由希の体がもたない。……実は、昨日も試してみたが、《ワーディング》で気を失わせた途端、アイツが目覚めて暴れ出しやがった。」
華表:「うわあ」
“ストラムボーン”:「病院で戦うわけにもいかないし、なんとか敷地外までおびき出したんだが……そこで追っ手に捕まって、アイツにも逃げられて、散々だったな。」
“ストラムボーン”:「明日は……この屋上で決行する。ここなら病院への被害も、FHの連中に発見される危険性も、かなり減らせるはずだ。」
華表:ふーん。なるほどね……。
“ストラムボーン”:「これで話は終わりだ。手伝えとは言わないけど、邪魔だけはしないでくれ。」
マルコ(仮名):手伝うよー(電波)
華表:んー。あたしら的にも問題ない話なのかな多分。
華表:別にUGNは“冬の落とし子”をとっ捕まえて利用したいわけじゃないし……
GM:FHの手に渡りさえしなければ問題ありませんね。“ストラムボーン”としてはとどめを刺すつもりでしょうが。
華表:「一応、当日はあたしも行くわ。……見学でいいわよね?」 (おい)
“ストラムボーン”:「好きにしろよ。」 給水タンクによじ登って、下から視覚になる部分でごろりと横になります。下手に動くとまた捕まるかもしれないので、今夜はここで夜明かし。
マルコ(仮名):ではマルコの手紙で、その内容を予測した上で、手伝うと書いて、華表さんに渡しておいたことに。
マルコ(仮名):ストラムボーンは目をかけていた少年の一人だ。頑張るというなら、手助けするという内容の手紙を。
華表:そーいやマルコ(仮名)は知り合いだったっけ。
マルコ(仮名):で、その手紙をストラムボーンに渡しておいてちょ。
マルコ(仮名):出たいけど、侵蝕率的に。(駄)
華表:「あ、そうそう。そういや、知り合いのスズメから手紙を預かってるわよ。」
華表:といって渡しておく。あたしは別に内容知らないけど。(おい)
“ストラムボーン”:「チュンさんから?」 陰ではこんなあだ名をつけていたとかなんとか。手紙を読んで、参ったなといいつつ嬉しそうな顔をします。
“ストラムボーン”:「また世話になっちまうな。俺はもう、FHでもないのに……」
華表:「じゃ、あたしの用はこれでおしまい。また明日ね。」
“ストラムボーン”:「へいへい、じゃあな。」
華表:網、使えなかったわね
華表:「全部終わったあと、行くとこなかったらあたしの支部に来てもいいわよ。お茶汲みくらいの役割でどうかしら」 とかいいつつ飛んでかえろ。えっ侵蝕率? 演出ですよね?(おい)
GM:あっはっは。
マルコ(仮名):え? 飛行? 演出ですよ。
“ストラムボーン”:「やめとくよ、あんたの下は……大変そうだ……」 と、屋上で眠りに就くのでした。
GM:では、シーンを終了します。
○ミドル・シーン10:上位者――マスターシーン
エージェント:「くっ……戻りました。」
コマンダー:「一人か。首尾は聞くまでもないな。」
エージェント:「いえ、“ストラムボーン”のやつじゃありません。病院で、UGNの連中に遭遇しまして……」
コマンダー:「UGN? 奴らまで病院に……?」
エージェント:「“ストラムボーン”は取り逃がしましたが……俺の勘が正しけりゃ、間違いなく戻ってくるはずです。あの病院には何か、ひょっとしたらあいつの探してたアレがあるのかも……」
コマンダー:「その可能性は既に検討済みだ。……しかしUGNが出てきたのであれば、信憑性は格段に増す。」
エージェント:「なら、出撃命令を! あいつら、今度こそ……!」
コマンダー:「……いいだろう。追撃班を撤収させて再編成し、出撃に備えろ。目的地はK市総合病院だ。」
エージェント:「イエス、サー!」
コマンダー:「待っていろよ、“ストラムボーン”……そして、“冬の落とし子”……!」
華表:エージェントに死亡フラグが立ったかと思ったらそうでもなかったわね。やる気のある部下を活用するのはいいことよ、敵ながらあっぱれ
GM:部下はいかに最後まで利用して使い捨てるかを考えるべきですよね。(黙れ)
華表:そうそう、使えなくなったら他の支部に左遷するの。そのタイミングよねー。
華表:なんだろこの最悪な会話(仕掛けたのはあなたです)
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