○ミドルフェイズ・シーン1:昴の記憶――白崎
GM:さて、まずは白崎さんのシーンですが、櫓さんも自動登場です。侵蝕率を上げてください。
GM:また、ミドルフェイズから、シーンへの登場は基本的に自由です。
白崎:1d10
Dice:1d10 = 1 (1d10: 1) = [1]
白崎:うん、順調。私的には。(侵蝕率:36)
GM:白崎さんはレネゲイドまでビビリなんですね
櫓:1d10
Dice:1d10 = 4 (1d10: 4) = [4](侵蝕率:45)
GM:さて、FHエージェントを退けて昴を保護した白崎さんは、N市支部へと帰還してきています。
GM:気絶した昴は医務室のベッドに横たえられ、静かに寝息を立てています。簡単な診察の結果、外傷などは特にないとのことです。
白崎:ほっ。
GM:その場には櫓さんと玄樹支部長も居合わせ、玄樹は白崎さんに報告を求めます。
玄樹:「白崎君、今後は櫓君と共同してFHに対応してくれ。それで……何があった?」
白崎:「あ、支部長……と……?」 だ、誰っ
GM:初顔合わせだった! いえ、いいんですが。
櫓:「……あー。そっちが白崎かい。」(逆なら楽できたかももしれんのになー)
玄樹:「初対面の挨拶は後でな。まずは話を聞かせてくれ。」
白崎:何があったかに関してはかくかくしかじかで済ませたい! エージェント探してたら違うの拾ってなおかつそれが研究所事件で死んだはずの昴だった! みたいな。
GM:なんと的確な概略。
白崎:「それで……とりあえず、ここに連れてきたんですけど……」
玄樹:「やはりFHが街に侵入していたか……しかも、死んだはずの娘を追って……」
GM:と、会話が一段落したところで、ベッドの上の昴が目を覚まします。
昴:「んっ……ここ、どこ……?」
白崎:「だめだよーまだ寝てないとー」 ドフッ
GM:昴ゥゥゥゥ
櫓:「ん? 眠り姫さんが目を覚ましたみたいだぜ。」
白崎:「あ……その、大丈夫……?」
昴:「深雪?……そうだあたし、あの連中に追っかけられて……助けてくれてありがとね、深雪。」
白崎:「……うん」 あーやっぱり嚆矢事件と似てる……ううー
櫓:(……雪?)
GM:いろんなところに波及している……!
※櫓さんの固定ロイスの一つは、谷 雪(たに・ゆき)という少女……恩師の娘にして隣人、そして故人。
玄樹:「……知らない顔が多いと混乱するだろう。櫓君、後は任せる。」 と言って、支部長は医務室を出て行きます。
櫓:「え、俺の仕事って、こっからっすか?」
GM:あなたの対応するべきFHエージェントは、この少女を追っていたようです。理由がわかれば、仕事もはかどるでしょうね。
白崎:「そ、それで……何があったの? 私はその……あなたが」 死んだと思ってたといいそうになって止まる。
昴:「それが私にも、よく分からなくて……気がついたらお父さんの研究室にいて、すぐに深雪のところへ行けって言われたの。」
昴:あ、声を上げて、昴は懐に手を入れると、星型のロケットペンダントを取り出します。
昴:「あとこれ、お父さんに『絶対なくすな』って渡されたの。そしてなんとか、この街まで来れたんだけど……」
白崎:私が受け取ったペンダントは事件後に昴の父親に渡したんですか?
GM:ということでお願いします。遺言は守ろう!
櫓:手を開けるとあら不思議、形見のペンダントが二つに!
GM:逆に考えるんだ。最初から二つあった、と考えるんだ
白崎:PL的には何でこの子がここにいるのか分かるんだけどPC的にはまったくわからない!
櫓:ぼくにもわからないというか名前もろくにしらない!
GM:事情を別の側面から知ってる人がいないと分かりませんね。
白崎:う、うーん……
GM:つまり、こう……誰かそんな人物がこの場にいれば……(チラッチラッ)
大神:デジャヴ……!?
二条:ここで俺か。(違)
GM:医務室に四輪で乗り付けろ!(なんでだ)
櫓:ろくに事情も話さず丸投げしてった支部長に追加請求しておこう
大神:ここで颯爽と登場する俺。家には書き置きしといたぜ。
GM:はーい、ご協力感謝します。お礼に侵蝕率を上げましょう。
大神:1d10 「おつかれーっす、白崎に連……うわ居た!」
Dice:1d10 = 10 (1d10: 10) = [10]
大神:ま、まってくれ、俺はまた追加振りコースか(侵蝕率:51)
GM:やべぇ……
白崎:「あ、えっと……ここはUGN支部の医務室だから……とりあえず、ここにいれば安全だと思……大神くん?」
大神:あ、そういや昴と俺って知り合いなのかな? 知っててもおかしくないよな。
GM:お、そうですね。望むなら知っててもいいですよ。
櫓:完全初対面の俺よりましだ。(笑)
大神:まああの永見さんだ。愛娘の写真をしょっちゅう見せつけてきたに違いない。
GM:レネゲイド制御に最も有効なのは絆の存在だ、とかそんな話をしてたんですねきっと。
大神:「こ、これは……!」
GM:では驚いている大神さんを見て、昴は……
昴:「えーと……深雪、その人は……」
昴:と言いかけて急に、顔をしかめて頭を押さえます。
白崎:「? 大丈夫?」
白崎:今日は「大丈夫?」をよく使う日だね
昴:「頭が、痛いっ……! 何も、思い出せない……」
白崎:「っ……、無理しちゃ、だめ……」 記憶喪失?ってほどでもないよねえ。
GM:実のところ、さっきまでに話した事情以上のことを、昴は覚えていません。
大神:「チッ。白崎、後で話がある。」 表を指して言っとく。
白崎:「えっ私舌打ちされるようなことしたっけ!?」 わたわた
GM:昴の頭痛はすぐに治まります。
昴:「ごめん、もう大丈夫……でも、どうして思い出せないんだろ……」
大神:それについては大体想像がつく気もするが、ここで言うべきこっちゃねーな。
白崎:「と、とりあえず今は…… 休んでおいたほうが……」
白崎:そのほうが話しにいきやすいし(おい)
昴:「うん……そうさせてもらうね……」 と横になって、再び落ちるようにして眠りにつきます。
大神:「……で、そちらのアンタは?」 櫓さんに話を振る。
櫓:「あー。やっと話に混じれるか」
白崎:「ご、ごめんなさい……」 一人で話に夢中になってた!
GM:PC番号が大きいと積極的に絡む必要が出てきて大変ですね。
櫓:「いやなに。文句は後で支部長に言っとくとして。なんぞ最近起こった事件にその子が関係あったって話なのかね? こいつは。」
GM:とりあえず、その場で話し込むと昴の邪魔になりますよ。
櫓:あ、移動しておいたほうがいいな。
GM:では、ひとまず医務室から出たところで……
GM:(どっごぉぉぉぉぉぉぉん!!)
白崎:びく
GM:突如として、支部のどこかから爆音が鳴り渡ります!
大神:ああ。とりあえずぶっちゃけても大丈夫な相手な……えー!?
GM:支部内の空気が一気に混乱に陥り、エージェントたちが慌しく通路を駆けていきます。白崎さんは半年前の事を思い出すかもしれません。
櫓:まてまて、色々整理しないといけないのに何事だよ。
GM:通りかかったエージェントの一人が、「櫓さん!」と声をかけてきます。
大神:なにこの急展開! 《獣の直感》を使って何か分かんないか?
GM:では大神さんの嗅覚は、血の臭いをかぎつけます。
白崎:話してる場合じゃないし昴の邪魔になるなんて言ってる場合じゃない! 医務室に戻る!
櫓:物語同時進行ー。「何事だっての?」
エージェント:「FHの襲撃だ! 急いで現場のほうに!」
エージェント:「そこの二人も、チルドレンか!? 手が足りないんだ、一緒に来てくれ!」 と言って、大急ぎで駆けていきます。
大神:ウルルッ! と唸って血の臭いの方へに駆け出す!
白崎:じゃあ医務室の扉に手をかけたくらいで……うー。どうしよ。
白崎:正直、陽動の可能性もある気がするんだよね……
GM:ただ問題は、白崎さんが単独で残ってもどうしようもないってことですね。
大神:(←真っ先に陽動されるタイプ)
GM:所詮は獣よ
GM:気になるなら、通りがかったエージェントを捕まえて護衛を任せてもいいですよ。
櫓:「あの子が心配なのが分かるが、もう行っちまってるやつは大丈夫なのかい?」
大神:あっまだ名乗れてない
白崎:NPCは信用できないって私知ってる!(おい)
GM:気持ちはわかるが!(笑)
白崎:あ、支部長!支部長はどこ!?支部長なら大丈夫!カリスマだから!
櫓:そうなのか(ぇ)
GM:それなら、玄樹支部長が様子を見に来たことにしましょう。
玄樹:「こちらはまだ無事、か……ここは私が引き受ける。君たちは向こうを頼む。」
大神:カリスマ!
白崎:「う……はい。お願いします……」
白崎:自分的にはここにいたいけど……支部長ならきっと大丈夫と言い聞かせて大神くんを追います。
櫓:「やれやれ。事情は後で聞きますぜ。支部長のダンナ。」 ダッシュ!
GM:では、爆音のした方へと向かう……ということで、シーンを終了します。
○ミドル・シーン2:鮮血の獣、動く――マスターシーン
GM:――N市の片隅にある廃ビル群、あるいは、世界の終焉を求めた少年たちの夢の跡。放棄されたビルの一画の、薄暗い部屋の中。
GM:ミラーシェードをかけ、ひどく危険な雰囲気を纏った男――“バンダースナッチ”千木良昭仁が、恐怖に震える部下の男から報告を受けている。
“バンダースナッチ”:「女をUGNに奪われた? へえ、そいつは失態だなぁ、おい?」
部下:「も、申し訳ありません! 今すぐに少女を奪還すべく、部隊を派遣――」
“バンダースナッチ”:「いや、部隊は出さなくていいぜ。退屈してたところだ、俺が行くことにするよ。」
GM:“バンダースナッチ”は愉しそうな笑みを浮かべ、部下の肩を叩くと、部屋を出て行こうとする。
白崎:そのままタンスの角に足ぶつければよかったのに
GM:助かった――部下の男が、溜め込んでいた息をそっと吐こうとしたとき。
“バンダースナッチ”:「ああ、そうそう。」 振り返った視線の先、足元に広がる赤い水溜り。その中から現われる、一匹の紅い狼。
“バンダースナッチ”:「役立たずは死にな。クハハッ!」
部下:「う……うわあああぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
GM:ぞぶり、ぶちゅっ、がりっ、ごりっ……
GM:廃ビルにしばらくの間、咀嚼音だけが響く。それが止んだ頃には、“バンダースナッチ”は既に獲物の元へと向かっていた。
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