○オープニングフェイズ・シーン1:死別と再会――白崎
GM:まずは白崎さんからということで、侵蝕率の上昇をどうぞ。なおオープニングでは基本的に、他のPCは登場不可とします。
白崎:あっそういえばPC1は中の人も外の人も初めてという事実がさっき判明しましたってうきゃあ早速出番! 1d10
Dice:1d10 = 1 (1d10: 1) = [1](侵蝕率:35)
GM:舞台は、UGN日本支部のとある研究施設。あなたのいる通路には、非常事態を報せる警報が鳴り響いています。
GM:それに混じって聞こえてくるのは、何かの壊れる音や、誰のものとも知れない叫び声ばかりです。
GM:「これ以上やらせ……ぎゃあっ!」「こいつっ……うおおおおっ!」
白崎:に、逃げ……
GM:逃げてもいいですよ。ええ。
白崎:私の立場的には逃げていい立場なんでしょうか
GM:そう来るか。では、あなたは騒ぎが起きている場所に向かおうとしたかもしれませんし、あるいは逃げようとしたのかもしれません。
GM:どちらにせよ、通路を移動しているうち目に入ってきたのは、通路の真ん中や部屋の入り口などに転がっている、チルドレンやエージェントたちの遺体……
GM:その中に、あなたの知り合いである少女――永見昴が、壁にもたれかかるようにして座り込んでいます。
白崎:「っ…… だ、大丈夫?」 こわい
GM:真っ赤に濡れた彼女の衣服は、お腹の部分が大きく裂けており、間違いなく致命傷を負っています。
白崎:大丈夫じゃない!!
櫓:むしろ言ってる本人の方が大丈夫じゃないね
GM:近づいてから気づいた、という感じですかね。声に反応して、昴は目を開きます。
昴:「み、ゆき……来てくれたんだ……」
昴:「真っ赤な怪物が襲いかかってきて、逃げようとしたんだけど、逃げ切れなくてさ……」
GM:か細い声は、今にも絶えそうです。
白崎:「……っ、喋っちゃだめ……。すぐ誰か呼んで……」 私じゃ治療なんてできないし!
昴:「待っ、て……」 と、昴は震える手を自分の懐に入れると、星の形をしたロケットペンダントを取り出します。
昴:「ねえ、深雪。これ、持ってってくれないかな……?」
昴:「お父さんからもらった、誕生日プレゼントなんだ。あたしの宝物だけど……」 ごぷっ、と血を吐きながら、昴は言葉を遺そうとします。
白崎:また思い出の一品が増えるフラグですか
GM:というわけではないです
昴:「あたしはもう、ダメみたいだからさ。せめてこれ、お父さんに返したいんだ。頼まれてくれるかな、深雪……?」
白崎:「う……うん。だけど、きっと助かるから……諦めちゃ、だめ……」 一応受け取る。
昴:「ありがと、深雪。……ごめんね……」
昴:謝罪の言葉と一緒に、長い息を吐き出して……永見昴は、死亡しました。
白崎:衝動判定
GM:したかもしれませんね。
* * *
GM:……その事件から半年後の現在。白崎さんは、N市支部所属のチルドレンとして、街に侵入したFHエージェントの捜索任務にあたっています。
GM:だから回想と現在のシーンを一緒くたにしないでほしいなFEARさーん!
白崎:リベレーターズ事件の影響で沈んでいます。
GM:沈みながら無意識のうちに、いつかの路地裏に足を踏み入れたあなたの耳に、焦りを帯びた男たちの叫び声が聞こえてきます。
GM:「逃げ足の速い女だ……!」「UGNに見つかると厄介だ、早く捕まえろ!」
白崎:? 明らかに悪いことしてる人たちのせりふですよね
GM:ええ、お探しの相手かもしれません。
櫓:どっかの正義暗殺者かと思った
白崎:声のしたほうを見る? でいいのかな? 声のしたほうへ行くとか?
白崎:だ、だって怖い相手だと逃げないといけないですし
白崎:とりあえず声を追いますよ。
GM:では路地の奥に進むと、黒尽くめの服を着た男たちにばったりと出くわします。
GM:「! 何者だ!」
白崎:びくっ
白崎:「あ、えっと、その」 わたわた
男たち:「まさか……UGNか!」「邪魔するなら、死んでもらう!」 話が進まないのでちょっと強引に仕掛ける!
GM:というわけで、FHエージェントの男たちは襲いかかってきますが……オープニングなので、エキストラです。処分はご自由に。
櫓:三下のセリフだと思ったら物の数以下の扱いか…
白崎:危ないところを通りすがった騎士に助けてもらう
GM:現代に騎士はいない
白崎:じゃあ死神の瞳に怯えて退散してもらいましょうか。
男たち:では、“臆する死神”の瞳を受けて、「な、なんだ……この恐怖……!」「まるで、心臓を握られているような……」 と言って、撤退していきます。
GM:さて、男たちを追い払って周囲を見回すと、物陰から一人の少女が、恐る恐る様子を見ているのに気がつきます。
GM:その顔は……半年前のあの事件で、喪われたはずの……
白崎:「あ、えっと…… もう大丈夫、逃げてくれたか……ら?」
少女:「……みゆ、き?」
白崎:「……え」 何かデジャヴを感じます
少女:「深雪だ! あたしのこと覚えてる? 永見昴だよ!」 物陰から飛び出すと、抱きつかんばかりに駆け寄ってきます。
白崎:「う、うん。でも、なんで……」
昴:「よかった、お父さんの言ってたとおりだ……お父さんがね、深雪がN市にいるから守ってもらえって!」 あなたに会えて安心したのか、昴ははしゃぎますが、そのうち膝から力が抜けて、その場にへたり込んでしまいます。
白崎:質問したいことは山ほどあるけど多すぎて纏まらない
GM:そうやって逡巡しているうちに、昴の頭が揺れ始めます。
白崎:「だ、大丈夫?」 かなり動揺してる感
櫓:高速シェイクしてるのかと思った
昴:「ごめん、深雪……あたし、すごく疲れてて、少しだけ……休ませ……て……」 と言って、昴はそのまま気絶しました。
白崎:大丈夫じゃない!!!
GM:大変ですね。さっきのFHエージェントもまた戻ってくるかもしれませんし、ひとまず安全な場所に運んだほうがいいかもしれません。
白崎:え、っと……《ディメンジョンゲート》でUGN関係の保健室的な場所にでも飛べないかしら。もちろん一緒に。
GM:お、素晴らしい! それならば、N市支部の医務室が適切でしょうね。
白崎:引っ張っていくにはちょっと私じゃ無理が……というわけで、N市支部の医務室行きのゲートで飛びます。今度こそ守りたい……
GM:では、昴を保護したところでシーンを終了します。最後に、彼女にロイスを結んでください。
白崎:庇護/悔悟のポジかな。
GM:はい。では、次のシーンへ。
○オープニング・シーン2:FHを撃退せよ――櫓
GM:お次は櫓さん。侵蝕率の上昇をどうぞ。
GM:(登場時に1D10ずつ上がります)
櫓:ちぇすとー! 1d10
Dice:1d10 = 8 (1d10: 8) = [8]
櫓:なんかえらいあがった(侵蝕率:41)
GM:ウィルスが活発ですね!
GM:さて、舞台はUGNのN市支部、支部長室。櫓さんはこの部屋の主である、玄樹巌(くろき・いわお)に呼び出されています。
白崎:カリスマ支部長
玄樹:玄樹支部長は、厳めしい顔をした短髪の男性です。暖房の効いた室内にあっても、ロングコートを羽織ったまま。
GM:調べてみたところ、イメージは「ネロ教授」だそうです。確かにサンプルキャラのイラストに似てました。
櫓:「はいはい。 また何か御用でしょうか? 支部長殿」
玄樹:では玄樹支部長は、書類の束を一つ手に取ると、用件を切り出します。
玄樹:「このN市に、FHエージェントが潜入している。」
玄樹:「名前が挙がっているのは、“バンダースナッチ”。目的のためには手段を選ばない危険人物と聞いている。」
櫓:(うわ、面倒くさそうな予感……)
GM:ちなみに目の前の支部長も、元FHエージェントという異色の経歴の持ち主だったりしますが、それはさておき。
玄樹:「どうやら奴は、このN市で“何か”を探しているらしい。それが何かまでは、現時点では掴めていない。」
玄樹:「FHエージェントの捜索には現在、チルドレンの白崎君をあてている。しかし事が戦闘となると、彼女一人では……な。」
GM:ここで玄樹支部長は珍しく、表情をほんの少し緩めて苦笑します。が、すぐに元の厳めしい顔に戻って声を張ります。
玄樹:「――櫓永智。君に、“バンダースナッチ”への対処を任じる。白崎君と協力して任務にあたってくれ。」
櫓:「あー。 危険手当とかつきますかね?」
玄樹:「考慮しておこう。」 ニコリとも笑わず返します。
櫓:(ふー。やれやれ。)「で、その白崎さんとやらは何処に?」
玄樹:「彼女なら今は捜索に……」
GM:と言いかけたところで内線が入り、玄樹支部長は二言三言応答してから受話器を置きます。
玄樹:「支部の医務室だ。私も報告を聞きたいので同行する。」 と、席を立って部屋を出て行きます。
櫓:(なんだ。協力者が死んだのか?)
GM:さあて……? では、任務開始というところでシーンを終えましょう。最後に、“バンダースナッチ”へのロイスを結んでください。
櫓:よく知らない相手にロイスってどう結ぶんだろう
GM:先入観やイメージなんかで。会ったときどう思うか、でもいいんじゃないでしょうか。
GM:とりあえずよく知らないけど物騒な相手ということで、推奨は執着/脅威になってますね。
GM:(詳しく知りたいんだけど恐ろしくも感じている、という)
GM:決まりましたか?
櫓:親近感/無関心でとろうとしてたっす。
GM:それでも問題ないですよ。
櫓:ではこれで。
GM:あ、ポジとネガ、どちらの感情を表に出しておきますか?
櫓:基本は無関心かなぁ。あくまで仕事の対象程度。
GM:はい。では、次のシーンへ。
○オープニング・シーン3:罪と罰――二条
GM:カモン二条、アップザ侵蝕率。
二条:1d10
Dice:1d10 = 10 (1d10: 10) = [10]
GM:今日もノリノリですね。
二条:無言で荒ぶるレネゲイドのポーズ。(侵蝕率:43)
櫓:のっけからウィルスが元気だなぁ
GM:ある平穏な日の昼下がり。任務と任務の間に空いたわずかな休息を、あなたが満喫していたときのことです。具体的に何か演出ありますか?
二条:ごく普通に、公園でベンチに腰掛けて雲が流れるのを見ているよ。
GM:穏やかだ……
GM:しかし無粋にも、あなたの携帯が着信を報せます。
二条:何かな、っと。携帯をポチッと。
二条:「はい、二条です。」
ローザ:「私だ。」 聞こえてきたのはあなたの上司、UGN日本支部副支部長、“ネーム・オブ・ローズ”ローザ・バスカヴィルの声です。
ローザ:「新たな任務だ。危険人物としてブラックリストに名を連ねる人物の一人が、N市に現われたとの報告があった。」
二条:「ほう。それで?」
ローザ:「名前は千木良昭仁、元UGNエージェントの裏切者だ。現在はFHエージェント“バンダースナッチ”として活動しているようだ。」
ローザ:ちなみに、この辺の情報をローザが持っているのは、彼女がUGN本部のエージェントであり、一支部長などよりも大きな権限を持っているためと思われます。
GM:シナリオには何も書いてないので、勝手な想像ではあるんですが。まあ、そんなことはともかく……
二条:「ほほぅ。噂は来ているよ。彼か。」
ローザ:「話が早い。知ってのとおり、千木良はかつて、命令違反の多発から再三の警告を受けていた。だが、彼は素行を改めるどころか、研究所をひとつ壊滅させてFHに下ったらしい。」
ローザ:「多くのUGN構成員を殺害した、極めて危険な人物だ。放置すれば、犠牲は今後も増えるだろう。そこで貴方の出番だ、二条。」
二条:「私に話ってことは、……殺せってことで良いのかな?」
ローザ:「そのとおりだ。至急N市に向かい、千木良昭仁にしかるべき処理を下せ。」
二条:「OK。少し張り切ってくるとしよう。」
GM:では、通話を終えてN市に向かうところで、シーンを終了します。最後に、千木良昭仁にロイスを結んでください。
二条:執着/無関心。ターゲットとしては気になる。個人としてはどうでもいい。
GM:無関心で結ばれまくりですね“バンダースナッチ”。どちらが表ですか?
二条:まずは執着だな。殺したら忘れてやるさ。
GM:はーい。それではオープニング最後のシーンといきましょう。
○オープニング・シーン4:恩師からの手紙――大神
GM:というわけで大神さん、侵蝕率を上げてください。
大神:1d10 でいや。
Dice:1d10 = 9 (1d10: 9) = [9]
大神:俺、もう前回みたいな展開は嫌だぜ!?(侵蝕率:41)
白崎:ウイルス大暴れ。私以外。
GM:低かったのは白崎さんだけか……
GM:さて、舞台はシーン1の最初と同じく、とある研究施設です。襲撃により破壊の跡も生々しい施設内を、大神さんは歩いています。
GM:研究所襲撃事件。UGN関係者には、被害者も多数出ました。
GM:大神さんは非常勤のイリーガル故に、事件には巻き込まれずに済みましたが……あなたにレネゲイドの制御法を教えてくれたとある人物が、この施設を訪れていると聞きました。
大神:酷え有様だな……。と思うと同時に、少し血が騒ぐかもしれない。
GM:既に遺体などは運び去られていますが、施設の復旧のめどは立っていません。
GM:やがて通路の途中で、白髪交じりの髪をなでつけ、眼鏡をかけた白衣の男性……恩師である、永見孝三の姿が見つかります。
大神:お、意外と高齢?
GM:五十代にさしかかろうというくらいでしょうか。白髪が多いのは、何かと苦労があったのかもしれません。
GM:彼はその手に星型のロケットペンダントを握り締め、通路に残された血痕の一つを、悲しそうに見つめています。
大神:「永見さん。久しぶり……ってほどでもないか。」 声をかけよう。
永見:「やあ、大神君か……」 振り返った顔にも声にも、近しい者を失った人間の悲しみが刻まれています。
永見:「ここで昴が……娘が殺されたんだ。」 再び壁際の血痕を見下ろしながら、沈痛な響きの声を振り絞ります。
永見:「たまたま遊びに来ていた娘が死んで、研究報告で外出していた私が助かるなんて……どうせなら私が死んで、娘が助かればよかったのにな……」
GM:肩を震わせて、永見は黙り込みます。
大神:「……。」 心中お察しします、ってキャラでもねえしな。 「あー、無理かもだけど、元気出してくれよ。あんまり落ち込んでてもさ。」
永見:「……ありがとう、大神君。だが、今はひとりにしておいて欲しいんだ……」 そう言って永見は、壊れた研究所の奥の方へと歩いていきます。
GM:暗い声で、こんな風につぶやきながら……
永見:「……私は昴を取り戻す。普通ならば不可能かもしれん。だが、レネゲイドウィルスのすべてを解明することができれば、きっと……!」
大神:わあ。なんか危ない人になりつつあるぜこの人。
* * *
GM:そんな一件から、やはり半年後の現在。大神さんの自宅に、UGNの連絡員が訪ねてきました。何故か一人暮らしのイメージがあるんですが、実際のところどうなんでしょう。
GM:本来なら2シーン連続で回想→現在のコンボ。2シーン×2の4シーン分あるようなもんです。
大神:たぶん一人暮らしはさせてもらえねーと思う! でも、親父もお袋も出かけてること多いんじゃねーかな。
GM:では幸い一人のときということで。見計らって訪ねてきたのかもしれませんが。
連絡員:「大神さんですね。UGNより、報告とお届け物をお持ちしました。」
大神:「お、おおう? あっ印鑑いります?」 自宅に直接くるもんなのこういうのって!
GM:連絡員の男性は大神さんをまっすぐに見つめると、神妙な面持ちで次の言葉を告げます。
連絡員:「あなたの訓練を担当した、永見孝三氏をご存知ですね。……彼が、殺害されました。」
櫓:もっていかれたっ!?
大神:「はっ……永見……永見さんが?」
連絡員:「はい。まだ犯人は捕まっていませんが、FHエージェントの手によるものだと推測されています。」
連絡員:「……これを。永見孝三氏が、あなた宛に遺した手紙です。」 と言って、一通の手紙を差し出します。
大神:「そう……ですか。」 手紙を受け取る。
大神:中学の時の教師が死んだって聞かされたらこういう気持ちになるんだろうな、って感じだ。
GM:手紙といっても、切手や宛名書きなんかはありません。紙が折りたたまれただけのものです。
GM:読みますか?
大神:渡されたとこで読むもんじゃないだろうけど、目を通してみる。
GM:では、こんなことが書かれています。
『親愛なる大神君へ。君がこの手紙を読んでいる時、私は既に殺されているだろう。
娘を喪って以来、私は彼女を蘇らせるために心血を注いできた。そしてついに、その手段を手に入れた。
だが、その研究がFHに目をつけられてしまうとは……。昴が奴らに捕まれば、人体実験の材料にされるだろう。
私は手遅れになる前に、一番近くにいる、昴の味方となりえる人物……N市の白崎深雪君のもとへ、昴を向かわせることにした。
そして大神君、昴を守るために君の力も貸してほしい。身勝手だとは思うが、どうか私の最後の願いを聞き遂げてくれないだろうか。』
GM:手紙は、そこで終わっています。
大神:うわあ……。
白崎:頼りねえー(自分で言うな)
大神:「えっとそれで、俺はどうすれば?」 とりあえず連絡員に聞いてみる。
連絡員:「失礼ながら、内容は検閲済みです。差し出がましいようですが、白崎と連絡を取ってみてはどうでしょう。」
GM:支部に行くなら送ってくれるそうですが、どうしますか?
大神:まあそりゃそうだ。とりあえず支部に行ってみよう。 「すません、出かける準備してきますんで」
GM:では支度をして、N市支部に向かう……というところでシーンを終了します。最後に、永見孝三にロイスを結んでください。
大神:P:懐旧/N:食傷で、うーん、ネ……ポジにしとこ。
GM:HAHAHA
大神:死人にロイスってのも不思議な感じだなぁ。
櫓:びくっ
白崎:故人が固定ロイスの私がいます
GM:彼の教えてくれたレネゲイドの制御法が、あなたを日常に繋ぎとめている力の一つである、とか。
大神:あぁなるほど。
GM:では、オープニングはこれで終了。ミドルフェイズに入ります。
大神:了解。
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