○ミドル・シーン11
GM:赤い空、青い大地、ところどころに崩壊した建物の跡。レンハさんのみ登場です。
レンハ:またか。アインと名乗る少女はいるのかな。
GM:はい。あなたのそばには、以前“アイン”と名乗った真っ白な少女が立っており、哀しみを湛えた瞳でじっとあなたを見つめています。
GM:周囲には幻影のような亡霊たちが、寄る辺をなくしてさまよっていますが……二人のことが目に入らないかのように、段々と遠ざかっていきます。
レンハ:ふむ、では問いかけてみよう。 「どうしてそんな顔をしているんです?」
アイン:「……誰も……いなくなってしまった……」
GM:答える声は見た目通りの少女らしいものですが、長い年を経た哀切の響きも混ざっています。
レンハ:続きがあるなら促す。
アイン:「ここにいる私の声は、誰にも届かない……私を信じてくれる人も、私が信じられた人も……誰も……いなくなってしまった……」
GM:その視線が、去っていく亡霊のひとつに留められた気がしましたが……亡霊はそのまま、ふっと姿を消すようにして視界を外れてしまいます。
GM:ともあれ、それが答えのようです。
レンハ:これはきっと王の石が見せるお告げなのだろうと一人考える。
GM:これまでの王もそう考えたのかもしれません。もっとも彼らが見たのは、この純白の少女ではなく、歴代の王の姿だったわけですが。
レンハ:「では教えてください。あなたは何を伝えようとしているのか、あなたの望みは何か……」
セラ:「統一帝になれ」
レンハ:同じことを考えた
アイン:「……私は、戻らなければならない。」 返ってきたのはそんな言葉。
アイン:「私のいるべき、あの場所へ……私を待ってくれている人たちのために……」
レンハ:抽象的で要領を得ないな。 「あなたを待つ人、とは?」
アイン:「……あなたも、そのひとり。」 そう言って彼女は、慈しむような目をあなたに向けます。それはまるで、今は亡き母親のような……
レンハ:ふむ……?
GM:一応言っておきますが、目の前の少女はレンハさんの母とは似ても似つきません。むしろ似ているのは……ク=ドレーグのほうでしょうか。
レンハ:懐かしさを憶えていくばくか戸惑う。何を聞けばいいか分からなくなってしまった。
セラ:年齢と職業と年収
GM:お見合いか
ホロ:……。(笑)
GM:訊くことがなくなったのであれば、アインの方から訊ねます。
アイン:「私はアイン……あなたは?」
レンハ:「私はレンハ。グラスウェルズ辺境のゴートを治める者です。」
アイン:「グラスウェルズ……私と、あなたたちの国……」 懐かしむように目を閉ざし、胸に手を当てます。
アイン:「私は、帰らなければ……私を待つ、あなたたちのために……」
レンハ:「あなたは今どこにいるんですか?」 何かに駆られて聞いてみたくなった。
GM:そのあたりで、レンハさんの視界、あるいはこの極彩色の世界がぼやけていきます。
GM:意識が目覚めへと向かう中で、最後の返事だけが耳に届きました。
アイン:――魂はここに、体はあの場所に……お願い、私をあの場所へ――
GM:シーンを終了します。
* * *
セラ:なんかあれだね 「ほら、あれが必要なんだよ、なんだっけ、あれだよあれ」 とかいいだすお母さんみたい
GM:明確に答えられないのにも理由はあります
○ミドル・シーン12
GM:多難の途を乗り越えて……とうとう着いた、ベルクシーレ!
GM:というわけで全員登場です。さっそく宮殿に向かいたいところですが、幻竜騎士団の検問で見とがめられるのも嬉しくありません。
GM:ティアナにうまく繋ぎを取るには、さてどうすればいいでしょうか?
セラ:宮殿いく用事ってなんかあるんだったっけ(知力2)
GM:連れてこいというお仕事です
アールゥ:王族用の抜け道とか聞いてないのですか? セラ殿。
GM:教えねえよ!?(笑)
アールゥ:セラ殿なら退屈しのぎで見つけてるかと(笑)
セラ:ちなみに王族用の抜け道的な発言はGMの発言から引用されていると考えられます。なんか自由に使えるそうです
GM:王の石パワー! だがもう忘れた(都合よく)
レンハ:なるほど変装だな
レンハ:安心したまえ、フルフェイスの頭部装備があれば正体はばれない(第三話参照)
幻竜騎士:「そこのお前、兜を脱いで顔を見せろ」
セラ:「シャナクを頼む」
レンハ:二つ目の王の石が消失する……!
セラ:それなら普通、帰ってきたときに嬉しくないような方法を取らなくても会えるように約束してるんじゃない?
GM:いやあ、急いでたものですから。(しれっと)
GM:……まあ、普通にホロさんを使いに出して白竜神殿にでも来てもらえばいいってだけなんですけどね。どうするか聞いてみたかったんです。くすん。
アールゥ:セラ殿とホロ殿は普通に滞在してたのですからティアナ様のところに行けるのでは?
アールゥ:そして《緊急招集》(略)
ホロ:便利だな緊急召集……
GM:便利ですねー。
レンハ:問題は片道切符ということだが
アールゥ:出るときは非常時ということでティアナ様から抜け道を教えてもらうというのは?
GM:そんなわけで好きな手を講じてください。
セラ:隠密移動で通り抜ける・フルフェイスヘルメットで通り抜ける・白竜騎士パワーで通り抜ける・メイドの威厳で通り抜ける
アールゥ:メイドに威厳なんてありません
レンハ:さて、ティアナ姫への連絡は普通にホロ君辺りに頼むよ。その間己とアールゥはどうするか……
アールゥ:どこかで宿をとって、待ってますか?
セラ:ディエンさん宅ェ
レンハ:下手に人に会って噂をされるのも嫌なものだな。検問がどうあるのかもよく分からないし。
GM:いくらお忍びだろうと姫が訪れるのは目立つので気をつけてくださいね。ディエン邸とか主人もいないのに何の用事だってことにもなりかねません。
セラ:じゃあ興行するから待ってて
ワッカ:しなびた温泉宿……傷心の男とそれを慕う給仕……。
GM:しなびたじゃない、ひなびただ!(笑)
GM:はっ、ワッカ江戸っ子説が今ここに
アールゥ:火サスですねっ<温泉宿とか
セラ:もうホロさんがティアナをギルドに勧誘して人形で通信すればいいんじゃないかな
セラ:そしてジェラル戦で《緊急招集》することでティアナの力が解放される
レンハ:そう言われると、ここまで来れば直接会う必要もない気がしてきた。
ワッカ:便利ですよね、携帯電話。
ホロ:ひとっ走りいってきますかね?
レンハ:どちらにせよ古の神殿に移動するわけだし、そのためにまずはティアナ姫の指示をいただこう。頼むよホロ君。
GM:ではホロさんは伝心の人形を携えて宮殿へと。他の人たちはどうしますか?
セラ:んー……。
セラ:ベルクシーレを去る
アールゥ:下町の方で宿をとって待機しておくのはどうでしょうか?
レンハ:そんなところかな。
セラ:んー。買い物にでも出ようかな……
セラ:いいや。私も宿で休んでよ。
GM:はい、大部屋でよければ10Gずついただくよー。
レンハ:はいはい30G。
GM:レンハさんマジ男前。ではややあって、ホロさんからの通信が届きます。
ティアナ:「よく帰ってきてくれたわ、ホロ! レンハ様にも、よく来てくださいましたとお伝えして。」
ホロ:「……じつは……」(ごにょごにょ?)
セラ:伝言ゲーム! これは間違った情報を伝達せざるをえないね(やめろ)
ホロ:と、人形を渡したらいいんですかね?
ワッカ:「趣味の悪いプレゼントね!」とご主人様への好感度はダダ下がりですね!
GM:残念ながらティアナはギルドメンバーではないので持っても通信できなかったりします。
ワッカ:……伝言役を買って出ればいい?
GM:まあ面倒ですし、ここからは普通に全員登場しているものとして会話を進めましょう。
ティアナ:「レンハ様には、本当に申し訳ありません……犯人は何故、レンハ様を……?」
レンハ:どう伝えたものか。魔族であることは伏せて、己と戦うことが目的らしいとだけ伝えよう。
GM:既に目的も正体もつかんでますもんね。ティアナも驚きます。
ティアナ:「そのようなことのために、こんな大それたことを……それでは、今後の方策については、どうされるおつもりですか?」
GM:さっそく四人だけで名もなき古の神殿に向かうもよし。最後に情報収集をして、一晩英気を養ってから向かうもよし。
GM:レンハさん一人で向かってもいいですし、あるいは騎士団などと協力して犯人制圧に向かうのもいいでしょう。
レンハ:騎士団と協力するのはちょっと考えたが、そもそも近衛が捕まっていたような気がしてた。
セラ:そのへんのちゃんとした情報が欲しいよね。元・人質の神官はどこで何やってんだろ。
GM:その辺は判定もせずにわかりますね。伝令のため解放された神官は白竜神殿で保護されてます。身元も確かですが、皆さんに渡せるような情報はありません。
GM:で、近衛騎士は名もなき古の神殿には向かってません。捕まったのは神官たちです。
GM:というのも、名もなき古の神殿には《テレポート》で行くことができます。道中の護衛は必要なく、神殿の所在を知る者もいないため、近衛はつけていませんでした。
レンハ:しかし、ティアナ姫を置いて近衛を連れていくのは無理があろうな。
レンハ:騎士団の面々から、可能な限り人を動かしてくれると助かるが……
セラ:つまりゴート辺境騎士団が出陣すればいいんじゃないか
GM:モルグインも壊滅しましたし、ある程度の安全は確保されていますので、事情を知る近衛を回すことも可能ですが、数はさほど多くありません。
GM:クリスティアナのロイヤルガードに限らず、幻竜騎士団を動かせば数は増えますが、この一件にレンハさんが関与しているのを知られるのは好ましいことではありません。
レンハ:特に一人で来いとも言われていなかったと思うし、戦力はいくらでも欲しい。己は死にたいわけじゃない。
セラ:ただ、騎士団はあんまし動かすとまずいんだよね確か。政治的な意味で。
レンハ:幻竜騎士団には言わん方がよかろうな。
GM:それならば最後の手段。この国のもう一つの騎士団、白竜騎士団を動かすのであれば、特に問題はありません。
GM:強いて言えば幻竜騎士団の面子に瑕がつくことくらいでしょうか。また練度についても、白竜騎士団の方は若干劣ります。
セラ:なんか大規模戦闘とか始まりそうだね
GM:プリプレイの時点でそれを見越していた人が一人います
アールゥ:フェイト使いすぎましたね……
レンハ:「白竜騎士団の面々に協力をお願いしたい」 とお伝えする。あとは……
セラ:ゴート辺境騎士団とブルムの人たちにも協力をお願いしたい
セラ:→クリス暴走
GM:何ヶ月待たせると言うのか
GM:これで白竜騎士団に《テレポート》のマーキングができる人がいたら大問題だよなあ……
レンハ:情報収集だが、何か調べておくべきことはあったかな。
レンハ:協力を仰ぐ間に時間があれば、クオについても調べたいな。エネミー識別的な意味で。
GM:騎士団の準備にも時間がかかるので、彼らと共に行くなら結局一晩待つコースですね。その場合は情報収集も可能です。
アールゥ:ジェラル殿の後ろに黒幕がいないか調べたいですけど……時間ないですかね?
セラ:事件発生からどのくらいの時間が経ってるの?
GM:王都から洞窟まで早馬で……
GM:三日ちょっとかな。往復しても、事件発生から一週間くらいですね。
セラ:一週間待てたんだったら一日ぐらい余裕だよね(フラグ)
レンハ:あと分からないのは、アイン……様? の言葉にあった「体がない」という件か。
セラ:あれはなんとなく、信仰がどうのとかそういう話のような気がするなあ……
セラ:ベルクちゃんなら何か分かんないかな。
GM:そしてこの大神官にちゃん付けである。
GM:王威の竜輝石についても、一番上の情報はまだ出てません。え、いらない?
GM:あとはこれまで出た中だと、“黄金剣(コールブランド)”というコードネームにまつわる組織の情報が手付かずですね。
GM:同じような名を持つ誰かのことを思い出すと調べる取っ掛かりがあるかもしれません。
セラ:あー。
セラ:“クリスタルブレイド”とか、そのへん……?
レンハ:水晶剣だろう。あれだろう。
アールゥ:4年間の事件ですかね。私はその組織について調べたいですね
GM:黒幕を探るということならば、そういうことになりますね。他の人はどうしますか?
レンハ:割と調べることは残っているみたいだし、待つ間は情報収集にかかろう。
セラ:でもバルムンク?だったっけ。の情報ってぜんぜん出回ってないんだよね。
GM:ええ、ぜんっぜん出回ってません。……場所にもよるんですけどね。
アールゥ:ここの王宮なら何かしらありそうですね……手がかり。
GM:宮殿を抜きにしても、王都という場所はこの国で最も情報の集まる場所です。
セラ:「じゃあティアナ、調べといて」→暗殺
ワッカ:何その物騒な流れ
アールゥ:「では、私が調べます」→暗殺
GM:しようとしたけど刃が徹らなかったよ
レンハ:する側?
GM:する側吹いた
アールゥ:それは大規模戦闘はじまったらで(ぇ)<する側
レンハ:そうだなぁ。体というのはご神体のことかなと想像しつつ、“純白竜”アインのご神体がどこにあるのかを調べようかと思う。
レンハ:ところで、これで質問を絞れたことになるかな? 難易度下がるかな? >ご神体
セラ:ご神体はトップシークレットなので難易度が上がりますとか、そういう
GM:アインについて よりは絞れてるんじゃないでしょうか。特別下がるほどではないです、てへ。
レンハ:フェイト入れても14がギリギリなので、いっそ10に下がるくらいじゃないとがんばれない……
セラ:神殿に行って「おいベルク、こういう夢を見たんだが何か思い当たるフシはないか」これで完璧
GM:聞く相手によって難易度が下がるというのもありですね。ベルクなら知っててもおかしくありませんし。
レンハ:じゃあ、“純白竜”アインのご神体が何なのか、だとどうだろう。信者なら知ってるんじゃないか。
GM:難易度は同じとします。<どこにあるか、なんなのか
レンハ:くそう、アインについてフェイト三点入れてやるっ
セラ:ぎゃあ
レンハ:ティアナ姫に、竜輝石と“純白竜”アインにまつわる言い伝えがないか訊ねる。これでどうだ!
セラ:あ、そうか。ティアナも知ってる可能性があるね。
レンハ:これで無理だったら宿の親父に今日の晩飯を尋ねる
レンハ:なるほど、親父と精神判定対決か
GM:データのある宿の親父って何者
GM:おっとそうだ忘れてた。王都での情報収集は基本的に【感知】ですが、誰か特定の人に訊く場合は【精神】になります。前回と同じですね。
GM:はいはい興行は【敏捷】ね
レンハ:なんだ、じゃあ人に聞くよ。それだけで達成値が3上がる。
アールゥ:私は王都での情報収集ですね。
レンハ:じゃあさっき言ったこれで振ろう。
セラ:なんか興行してもいいらしい。フェイト1点とダンシングヒーロー使う気まんまんだったから、22出ちゃいそう。
GM:得られる情報は相変わらずランダムですからね興行。
セラ:でもそれで「竜輝石について詳しい人が観客に居たようです」とか言われても嫌だ
ホロ:あらかた出揃ってるからどこに行くか悩むね
ホロ:どんなお客さんだろう……怖い(笑)
GM:銀髪の吟遊詩人はこの時代まだこっちの大陸にいないんだよなあ……
セラ:《カバームーブ》したりする人ですね分かります
アールゥ:ケ○ドさんですか
GM:まあ、決まった人から判定していってもいいですよ。ホロさんはどうしますか?
セラ:んー。何かあんまし気合入れる場面でもない気がしてきた。何より感知じゃ22は難しい。
セラ:よって興行しよう。
GM:そういえばプリプレイで稼いでましたっけ。
アールゥ:では、《リサーチ》使用して情報収集しましょう 3d6+18
Dice:3d6+18 = (3d6:6+1+6=13)+18 = [31]
セラ:稼いだような気がする。1100Gってうわあ
GM:なんだこのメイド。なんだこのメイド。
アールゥ:おや?
レンハ:ステンドグラスをぶち破って《リサーチ》
GM:クリティカル=ステンドグラスが犠牲になるのコンボが定着しそうだ
レンハ:3d6+6 ちょうどティアナ姫と連絡を取っていたので、ついでの精神判定。持ってけフェイト1点。
Dice:3d6+6 = (3d6:4+6+6=16)+6 = [22]
レンハ:ステンドグラス二枚目!
レンハ:ああ、己の情報収集は宣言通り「ティアナ姫に竜輝石と“純白竜”アインにまつわる言い伝えがないか訊ねる」だよ。
セラ:興行行きまーす。敏捷で《ダンシングヒーロー》でフェイト1点。 4d6+11
Dice:4d6+11 = (4d6:2+6+1+2=11)+11 = [22]
ワッカ:なんかすごい
セラ:3枚目はいけなかったけど22は出た!
レンハ:瓦割りのような何か
GM:何が明らかになるんだ一体。あ、1100G収めつつ1d10をどうぞ。
セラ:1d10 てい。
Dice:1d10 = (1d10:1=1) = [1]
ワッカ:1って。
ホロ:どうしましょう……。
GM:先に挙げられてた話だと、クオについての情報収集がまったくの手付かずですね。
ホロ:では、クオに対しての情報収集を……なんか意味深な逃げ方したし……
クオ(ワッカ):「じつはあなたのおねえさんなのよ!」がーん
GM:普通に調べるなら【感知】、誰か特定の人に訊くなら【精神】ですよー。
ワッカ:知ってそうな人……でないとダメですよね?
セラ:クオについて知ってそうな人……ね……?
セラ:ひょっとしたら知ってるかもしれない人はいたけど揃いも揃って死んでるな
ワッカ:死んでると言うかころ
GM:あーげふんげふんげふん
GM:特に思いつかないなら感知でどうぞ。畑違いの人に訊くよりはマシです。
ワッカ:じゃあ……情報は足で稼ぐしかないッ
ワッカ:ってことで……>フェイト1点使っておきます……
ワッカ:3d6+8
Dice:3d6+8 = (3d6:1+4+2=7)+8 = [15]
ワッカ:ダメダメだァ!
アールゥ:ワッカで振るから……
セラ:14以上は出てますし大丈夫でしょう。
GM:では結果発表といきましょう。
GM:まずアールゥさん……なんちゅう……なんちゅうことをしてくれたんじゃ……
アールゥ:まあ……メイドですので。
GM:バルムンクとは、アルディオン大陸の闇、その最深部で戦乱を助長すべく暗躍する謎の組織です。
GM:その名は“竜を狩るもの”を意味し、構成員にはその能力や技術に応じて、武器の名前を冠したコードネームがつけられます。中には本来この大陸にいないはずの、妖魔や魔族もいるといいいます。
GM:……というよりも、この大陸にいる妖魔や魔族は、ほぼバルムンクであると考えてもいいかもしれません。ここまでが達成値22。
セラ:メイドってすげー
ワッカ:メイド……まおーさまのメイドだな……
アールゥ:私が極めるはメイド道……
GM:そして、その上……この国に住まう誰も知らないであろうことですが……
GM:バルムンクは、“白竜王国”グラスウェルズの中枢にまで入り込んでいます。
GM:妖魔や魔族を含む組織が、何故そこまで自由に振る舞えるのか? それは、現在、何らかの理由で純白竜の加護が失われているために他なりません。
GM:あるいは純白竜の加護が失われていることすら、彼らの仕業なのかもしれません。以上です。
セラ:そしてきっと、その理由がレンハさんのステンドグラスで分かると……
ワッカ:誰が教えてくれたのか非常に気になるよね? 酒の席でうっかりバルムンクの幹部が口を滑らせた……と
GM:続いてホロさん。
GM:クオはどうやら、傭兵集団“青剣旅団”に所属する輜重兵ということになっているようです。見た目は若いヴァーナの猫族の女性ですが、兵站や補給に関する仕事ぶりはしっかりしているとのことです。
ワッカ:あの子は若いのにしっかりものじゃのー、と、周りのお年寄りに褒められているということだね
GM:そこまでの年寄りは傭兵集団にいるのかなあ……あ、ネヴァーフとかエルダナーンか……
GM:残念ながらわかるのはそこまで。
GM:……だったんですけどー。
セラ:……え、まさか。
GM:セラさんが一晩でやってくれました。
セラ:吹いた
GM:お客に青剣旅団の傭兵がいたんですかね。最近団長とクオのやつがどっかいっちまってよー、とか。
セラ:ナイフでずたずたになった跡とかあったら熱い
GM:ブルム攻略戦の参加者か……(笑)
GM:さてクオについてですが、彼女が戦場に出ることはあまりありません。団長の命を受けて、団を離れて行動していることが多いようで、二人の関係は団内でも噂されています。
セラ:げふん。ほほうそれでそれで。
GM:戦場に出ないため、武器を取ることすらほぼないそうなんですが……誰が呼んだか、彼女にはひとつの仇名があります。
GM:“九尾鞭(ナインテイル)”。
アールゥ:やっぱりバのつく人でしたか
ワッカ:ば……
セラ:カ
ワッカ:バハムート
アールゥ:それはそれで怖いんですが(笑)<バハムート
GM:ジェラル同様、彼女も見た目通りの猫族の少女ではないようです。以上。
セラ:暗殺されないように強く生きてね傭兵さん
レンハ:なるほど奴はフォックステイルか、《綾取る夢》が厄介だな……
セラ:《繕う因果》のほうが厄介だと思うなー
GM:それでは最後にレンハさん。意外な質問に、ティアナは丁寧に答えてくれました。
ティアナ:「“純白竜”アインと竜輝石、ですか。それでしたら、そもそも何故クリスが名もなき古の神殿に向かったのかからお話ししたほうがよさそうですね。」
ティアナ:「この国の王となった者は、王位の竜輝石を携えて名もなき古の神殿に参るというしきたりがあります。何故そんなことをするかというと……」
ティアナ:「名もなき古の神殿にいるという“純白竜”アインに、王威の竜輝石を捧げるためなのです。」
ティアナ:「といっても、そこにあるのは純白竜の体だけなんだそうです。かつて統一帝を目指した一人の王がアインに助力を請い、アインは自らの魂を王の石へと移したとか。」
レンハ:ほう……。
ティアナ:「今も古の神殿には、アインの体だという途方もなく巨大な石像が残されているそうですわ。」
GM:オープニングでクリスが見たあれですね。
GM:ちなみにエグベルトがドラグーンとしての能力を振るっていたのも、王の石の力だったりします。
セラ:なんだと! 《ドラゴンソウル》使っとけばよかった
レンハ:そのアインが王の石を神殿にと言ったということは、バルムンクの件にも関わるのかもしれないな。「統一帝になれ」はまた別かもしらんが。
ティアナ:「ですから新王の執り行なう儀式とは、王の石をアインの体に捧げることで力を授かる……という意味があるのだそうです。」
GM:以上です。いやそれにしてもこんなトップシークレットを話してしまってよかったんでしょうか。
セラ:「話さなければステンドグラスの命はないと思え」
レンハ:「貴重なお話をありがとうございました。」 了解。
アールゥ:統一帝になりたいという呪詛めいたものが竜輝石に込められてるんじゃないですかね? 戦乱続かせるのが目的で
GM:では、一晩休んで英気を養うところでシーンを終了しましょう。
GM:三人は第八層として……ホロさんはどこに泊まります?(笑)
アールゥ:ティアナの部屋ですね
GM:宮殿に泊まるなら9D回復させてやろう
GM:三人はえーと…… 2d6,2d6
Dice:2d6 = (2d6:1+6=7) = [7]
Dice:2d6 = (2d6:2+6=8) = [8]
GM:HP7点、MP8点の回復をどうぞ。
セラ:お、ぴったし全快。
アールゥ:MPは……まあ、大丈夫でしょう。
レンハ:回復。
GM:あとすみませんレンハさん、宿代は20Gでしたので追加で30Gいただきます……
レンハ:己から流れる金は全部ギルド資金である。
ワッカ:どこに泊まるか……というか……
ワッカ:集まってないとヤバい?!
GM:いえまあ今の王都で敵に襲われるということもないと思いますよええ。
ワッカ:神殿に泊まります(笑) 良い経験と言うことで……
GM:まさかの。ではホロさんもHP7点、MP8点の回復で。
ワッカ:ただだよね?!(意外とせこい)
GM:た、ただですね。
GM:では改めて、シーン終了です。
○ミドル・シーン13
GM:赤い空、青い大地。三度、レンハさんの夢のシーンです。
GM:この夢を見る条件は既に分かっていることと思いますが……その“鍵”の返却は、ティアナにより拒まれました。
GM:正確には、「クリスと共に返してほしい」とのことです。そのためレンハさんは、今宵もこの夢を見ています。
レンハ:なるほど……? わかった。
GM:疑問符が怖いとちょっとだけ思いつつ。さて、あなたの前には見慣れたように、アインと名乗る白い少女が立っています。
GM:彼女は何も言いませんが、その目にはあなたを恃む色が浮かんでいます。
レンハ:当てにする、頼りにする……か
GM:GMは格好つけてないで平易な表現を心がけましょう。約束だよ!
レンハ:うーん。 「私はあなたをかの神殿へ連れていきます。」 と伝えておく。
アイン:「……信じて、いいの?」 かつて誰かに裏切られ、この世界に閉じ込められた少女は訊ねます。
レンハ:「それは、私には答えかねます。ですが、信じて頂けるなら光栄です。」
GM:その返事にアインは少し残念そうな顔をしますが、やがて頷きます。
アイン:「今の私に、あなたにお礼をするだけの力はない……その代わり……」
GM:滑るような足取りでするする近づくと、アインはレンハさんの胸に軽く手を当てました。
アイン:「その時が来れば、きっと目覚めるはず。せめて、これくらいは……」
レンハ:ふむ?
GM:アインが手を放すと、レンハさんの胸に小さな光が宿っています。その光を見ているうちに、世界はぼやけていきます。
GM:特に何もなければ、シーンを終了します。
レンハ:己から言えることは特になかった。
GM:では、ミドルフェイズ最後のシーンへ。
○ミドル・シーン14(マスターシーン)
名もなき古の神殿――グラスウェルズ最大にして最古の神殿の深奥に、それはある。
この神殿が、これほどまでに巨大な規模を誇る理由……それは、主の偉大さに敬意を表すために他ならない。
主とはすなわち、“純白竜”アイン――天を衝くその威容はしかし、今やただの巨大な石像と化していた。
男は一人、その石像を見上げ……腰の双剣を抜き放つと、背後から迫っていた二本の細剣を迎え撃った。
ジェラル:「……“騎士王”の妹ともあろう者が、不意打ちとは感心できんな。」
クリス:「――ッ、賊の貴様に、騎士の道理を諭される筋合いはない!」
世話役にしておいた神官が手を回したのだろう。取り上げておいた純白の細剣二振りを器用に扱って、姫君は果敢に攻め立ててくる。
王の血筋、王の剣技……いくつもの点で“騎士王”を思い出させる彼女だが、残念なことに持ち合わせていないものが一つある。
ジェラル:「王の器じゃ、ねえんだよなあ……」
柄を握る手に力を込めると、連なる黄金の刃がじわりと闇色に染まる。それとは真逆に光り輝く細剣を目掛けて、“死神”は容赦なく刃を振るった。
* * *
セラ:さよなら
アールゥ:……(合掌
ワッカ:なーむー
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