○ミドル・シーン4――セラ
GM:ホロさんに遅れること半日。セラさんは朝一番で、ベルクシーレへと到着しました。
GM:さすがは王都、人口が段違いだ! 朝から人々は活発に動き出しており、道をゆく人波が途切れることはありません。
ワッカ:「ご主人様?あんなところにぼろぞうき……いやセ……あ違うゴミが……」
セラ:「お、あんなところにゴミがいる」 ナイフびしゅん
GM:ほんとうにふたりはなかよしだなあ
ワッカ:ほんと、トムとジェリーくらい仲良しですよ!
セラ:さーて、どうしようかな。少しの間滞在することになるだろうし、宿でも取りに行こうか。
GM:宿へと向かう間にも、周囲では商人が声を張り上げ、配達人が荷物を抱えて駆け抜け、騎士が市井を見て回り、コルヴディムが人ごみを抜けて歩いていきます。
GM:王都は本当に賑やかですね。興行したらさぞ稼げるんじゃないでしょうか。
セラ:ん? 何か今見えたような……。気のせいかな。
GM:おや、配達人がどうしましたか? ちなみに身軽な兎族でしたよ。
セラ:具体的にはコネクションにいる人が人ごみを抜けていったような気がしたんだけど
GM:ははは、まっさかー。
GM:で、これからどうしますか? 宿を探しに行くんでしたっけ?
セラ:うん探す。興行するのはその後ね。
GM:はーい。では、街並みを行くところでシーンを終了しましょう。
セラ:はーい。何か見えたのは気のせい気のせい。
○ミドル・シーン5――レンハ
GM:それぞれ気になることや、探したいものも出てきたところで、情報収集のシーンといきましょう。全員登場です。
レンハ:応。
GM:シーンの舞台はベルクシーレ全域となります。でかい!
セラ:宿でぐうたらします
GM:それにはまず宿を見つけないとね
GM:まずはベルクシーレについて解説しますので、こちらのマップをご覧ください。
レンハ:どれどれ……オープニングでも出ていたこれか。
GM:ちょっと違うので注意。
GM:“白竜の都”ベルクシーレは、王のおわす宮殿を中心として、半径5kmほどの円形をしています。ただし東側はウォールド山の岸壁が宮殿の近くまで迫っているため、一部が欠けた円ではあります。
GM:マップでの色分けは、階層の違いを表わしています。各階層は高さが異なると同時に、城壁によって区分けされています。
GM:最も高い第一層(白)に宮殿があり、順に下って、最も低い第八層(紫)までが存在します。マップ上は各層の幅は同じですが、実際は第八層だけ、他の二倍ほどの幅があります。
GM:住んでいる人の身分の高さや治安の良さは、階層の高さに比例しています。上級貴族の住まう第二層以内ともなれば、白竜騎士団の王都守備隊による検問が敷かれているほどです。
GM:……ここまでいいでしょうか?
セラ:じゃあ第二層に宿を取ろう(何を聞いていた)
レンハ:大丈夫だ。と思う。
アールゥ:大丈夫です
レンハ:(己は身分的にどの辺りの階層なんだろう)
アールゥ:宮殿ですよ
GM:第四層に現在レンハさんたちが滞在しているディエン邸がありますが、これは彼が伯爵位を得てゴート領主となる前に住んでいた屋敷です。
GM:伯爵の身分としては、第三層が相応しいところでしょうか。
GM:まだ公式じゃないけど
レンハ:なるほど。
セラ:私は私は?
GM:セラさん? 第八層で暮らしてな
GM:さて、それでは続いて、情報収集についてのルールを説明します。
ルール:
・一日に1シーン、一人一回ずつ情報収集が行なえる。
・情報収集を行なう場合、調査対象と、出向く階層や場所(もしくは訊く人物)を指定すること。適切な組み合わせの場合、難易度が低下する。
・情報収集の判定は基本的に【感知】とするが、人物に訊く場合は【精神】とする。
・ただし、宮殿(第一層)、上級貴族街(第二層)への立ち入りには制限がある。適切なコネクションを使用(消費ではない)することで、コネ一つにつき一回だけ立ち入ることができる。
・また、日によって情報収集後にイベントが発生する。そのシーンに登場する際、イベントの起きた階層と直前にいた階層の差だけ、登場判定の達成値が減少する。
(例:第五層でイベント発生 → 第一層にいたら登場判定の達成値-4、第六層にいたら達成値-1)
・スキルやアイテムによる回復は、1シーンにつき一人一回まで。ただし、一日が終わるごとにHPとMPが[10-宿泊した階層]D6ずつ回復する。
GM:ルールはこんなところ。なお、合流や情報共有については自由です。
GM:質問がなければ、情報収集を開始しましょう。
アールゥ:感知……ふふり
GM:あらかじめ言っておきますが、アールゥさんがフェイトを使わなきゃいけないような目標値は用意してませんからね……(苦笑)
レンハ:なんだその無理ゲー
アールゥ:(笑)
ワッカ:セラはまちのそとにいていいよ(^ー^
セラ:さ、宿を探そう! 八層で!
ワッカ:5層にいたら、5d6回復かぁ
レンハ:大体わかった。
アールゥ:了解です。
GM:はい、ではそれぞれ、どこで何を調べたいか(誰に何を訊きたいか)を宣言してください。
レンハ:調べたい事柄は……。まずは王都の治安について、というところか。
レンハ:ただ、あまり嗅ぎ回っているとも思われたくないものだ。あまり高い階層では調べたくない。
セラ:庶民の私はまず宿を探します。仕方ないね。
GM:セラさんは宿を取りたい階層も添えるとよいです。もちろん、外側の階層ほど難易度は低いです。
セラ:八層でいいよ、どうせそんなに居ないし。
ホロ:要人の誘拐事件について。
GM:……誘拐?
ホロ:ふしんし!
ホロ:要人の不審死について嗅ぎ回ります。
GM:そう不審死。どこでor誰にも添えてくださいね。
ワッカ:誘拐されそうになった人に……。殺されそうになった人に……。
ワッカ:詰所暮らしします。
GM:(妖精はノーマークじゃないかなあ、みたいな顔)
GM:ワッカのそれは、白竜騎士団本部で調べるということでしょうか。
レンハ:じゃあ第六層で調べよう。
アールゥ:ティアナ様は現在は神殿ですかね?
GM:そうですね。エグベルト王やベルクの話からして、今は神殿暮らしです。
ホロ:要人がたくさんいる場所となると……上位階層なんだろうなぁ……。
アールゥ:ティアナ様なら何か情報掴んでないですかね……4年前の事件の事もありますし。
GM:そう考えるのもごもっともです。会いに行ってもいいんじゃないでしょうか。
ホロ:挨拶も兼ねてティアナ様のところに顔を出しておきます。
ワッカ:クリスのところにも?
アールゥ:では、神殿なら問題なく入れるでしょうからティアナ様に会いにいきます
GM:では、レンハさんが第六層で「王都の治安について」、アールゥさんが第八層・白竜神殿でティアナ姫に……ええと、「一連の暗殺未遂事件について」?
アールゥ:はい、それに妖魔が関係してるかどうか……ですね。
GM:ホロさんも第八層・白竜神殿でティアナ姫に「要人の不審死について」、セラさんが第八層で宿を探す、ということでいいでしょうか。
ホロ:アールゥさんと同じ事調べる感じになる?
GM:若干違いますね。アールゥさんは四年前の姫君に関する事件、ホロさんはそれ以降も含めた要人たちに関する事件ですから。
ホロ:なるほど。
アールゥ:あぁ……すみません。いまの要人の不審死についても……という意味でした。
アールゥ:まあ、そのあたりの関連性……ですかね。
GM:はーい。ではレンハさんとセラさんは【感知】、アールゥさんとホロさんは【精神】で判定をどうぞ。
GM:難易度は《リサーチ》なんかの情報収集スキルを参考にするといいと思います。
アールゥ:しまった……感知でなくなった(笑)
GM:ちゃんとルール説明したのに……(笑)
レンハ:よし。達成値14辺りを狙って、第六層で治安について感知判定。 2d6+7
Dice:2d6+7 = (2d6:1+5=6)+7 = [13]
セラ:はい感知。 2d6+10
Dice:2d6+10 = (2d6:3+5=8)+10 = [18]
セラ:国家や街の重鎮レベルの宿を八層で見つけたぞ!
GM:ねえよ!(笑)
ホロ:2d6+8
Dice:2d6+8 = (2d6:4+3=7)+8 = [15]
ホロ:とりあえず様子見
アールゥ:精神は少し感知より低いですが…… 2d6+15
Dice:2d6+15 = (2d6:6+3=9)+15 = [24]
GM:十分すぎる……(笑)
GM:レンハさんはそのままでいいですか?
レンハ:……。そのままで……
GM:はい、では情報を出していきますね。
セラ:そういえば興行で思い出したんだけど《パフォーマンス》なんて持ってたんだった。1000Gげっと。
* * *
GM:まずはレンハさんですが……
王都の近況について:
10:様々な貴族が王都を訪れている。今日は白竜神殿の再建記念式典があるが、それに出席するためではないようだ。
GM:これしかわかりませんでした。
レンハ:ふうむ?
GM:ちなみに本当の理由については、“他の式典に出席するため”ということです。レンハさんならわかりますよね。
セラ:セラちゃん歓迎式典
GM:誰がやるんだ
ワッカ:んー……。蟻とか?キリギリスとか?
レンハ:てぃ、ティアナ姫がお忍びで……?
GM:呼ばれた貴族もいい迷惑だ
* * *
GM:はい、続いてアールゥさんとホロさん。ティアナに会いにやって来た白竜神殿でバッタリでしょうか、それとも入れ違いでしょうか。
GM:どちらにせよ、ティアナは再会を喜びます。
ワッカ:入れ違いで
ホロ:ばったりかな?
GM:「ワッカはぶれないなあ」って「ワッカ はぶれないなあ」とも読めますよね
レンハ:!?
ワッカ:むしろ、私がメイン!
アールゥ:ばったりですね(笑)
ティアナ:「二人とも、お久しぶりです。ホロ、元気でしたか? アールゥさん、クリスがご迷惑をかけていませんか?」
ホロ:「お久しぶりです姫様」
アールゥ:「お久しぶりですティアナ様。クリス様でしたら………………ええ、大変よくしていただいてます。」
GM:あれなんか中点が多いような気がする
アールゥ:気のせいですよ
ワッカ:「クリス×レンハ」「ティアナ×セラ」だよね、やっぱり
GM:さて、世間話もそこそこに、二人は要人・有力者の不審死について知っていることはないかと訊ねます。返ってきた答えは……
有力者の不審死について:
18:不審な死を迎えた要人・有力者たちは、全員が反戦派であった。その背後には、開戦派の誰かが雇った暗殺組織の存在があると噂されている。
ティアナ:「私が知っているのは、これくらいですわね……私たちの事件にも、その暗殺組織が関わっていたのは確かだと思います。」
アールゥ:「では、その暗殺組織が妖魔と繋がってる……と、いうことですね」(小声で
ティアナ:「アールゥさんの言う妖魔については、私の方では思い当たる節がありませんの。ごめんなさい。」
アールゥ:「そうですか……ありがとうございました」(礼)
ティアナ:「もし王宮をお調べになりたいのでしたら、どうぞ遠慮なく私の名前を使ってくださいね。」 コネを持ってれば。
アールゥ:クリスはあってもティアナがなかった(笑)
* * *
GM:というところで、最後にセラさん。
GM:第八層に宿を見つけたよ、やったね! これで一日ごとにHPとMPを2Dずつ回復できるよ!
GM:ちなみに料金は一泊20Gです。
セラ:明日は七層、明後日は六層……。侵略完了までの道のりは長いなぁ。(えっ)
ワッカ:やめなイカ!
GM:何を企んでいる……!?
GM:では、全員の情報収集が済んだところでシーンを変更します。
目次へ
ミドルフェイズ・シーン1へ
ミドルフェイズ・シーン6へ