○ミドル・シーン9――アールゥ
GM:ブルムに到着して一泊し、翌日の朝のシーンです。
GM:……というわけで皆さんは、このブルムを守るために、グラスウェルズの誇る白竜騎士団と戦うことになってしまいました。
GM:もちろん今から山向こうまで逃げるというなら止めはしません。その時はセッションお疲れ様でした!(待て)
アールゥ:(笑)
GM:参戦に異存はない、ということでいいですね?
レンハ:己は無論。
アールゥ:もちろん……レンハ殿についていきますよ
セラ:帰っていい?(おい)
GM:あーあーこの戦いでレンハさんが正体ばれたり戦死しちゃったりしたらお使いの報酬どころじゃないだろうなー。(チラッチラッ)
ホロ:困ったね?(汗)
セラ:あっじゃあ今のうちに一筆ください!(そういうことじゃない)
GM:とりあえずここまで来たらもう諦めてください。ね?(懇願に見せかけた脅迫)
アールゥ:一筆……『セラ殿は勇猛果敢に敵と戦われましたが、残念な事に(略)』
セラ:よし戦うよ戦いますよ!
セラ:これはレンハさんたちに協力するんじゃなくってブルムの人たちを守るためですからね? 悪かったですね美人設定なくて。ふんだ
GM:根に持ちまくりである
GM:さて、ブルム風の質素な朝食を済ませると、ク=ドレーグはジルニトラを呼び出して、皆さんの参戦を伝えます。
GM:それを聞いたジルニトラはアールゥさんの方を見て、「何、お前も出んの?」と。
アールゥ:「……はい。当然です。」
ジルニトラ:「ルカ=ディエンの息子はまあわかる。チビも妖精付きってことは水の精霊の加護があるんだろうし、最後の奴は……よくわかんねーけど大丈夫そうだ。」
ジルニトラ:と、名分とか子供とかを差し置いて、いの一番にアールゥさんを心配します。どう見ても戦闘用じゃないんだもんこのメイド!(笑)
ワッカ:「だよねぇ~?」
ジルニトラ:「おい、ルカ=ディエンの息子。こんな女まで戦わせていいのか?」
アールゥ:「……これでも、それなりに場数は踏んできてるのですが。」
アールゥ:べしっ! ぷちっ(ワッカをハタキで叩きつぶ……落とす)
ワッカ:「ぎゃーっす」
レンハ:「……実力は確かだ。」 言葉少なく、それだけ言っておこう。
ジルニトラ:「……ならまあ、いいけどよ。言っとくけど今回の頭は俺だからな。俺の指示にちゃんと従えよ。」
セラ:あーなんかピリピリしてるなー ナイフジャグリング中
GM:緊迫感の欠片もない! でも逆に頼もしいね!
セラ:ワッカが?
ジルニトラ:「んじゃ早速、作戦会議だ。」 そう言ってジルニトラは、霊峰ユーティラプスの簡単な地図を、座の真ん中に広げます。みんな敷物の上に直に座ってるイメージで。
ジルニトラ:「最初に訊いとくが、敵の有名どころについての情報は掴んでるか? あいにく俺の方は、大体の数を調べるだけで手一杯でよ……」
ジルニトラ:ジルニトラも単身、街に降りて情報収集を行なっていたようですが、竜人ということで警戒され、そう長く街にいられなかったようです。
セラ:「有名どころね……あ、相手には“ディアボロス”春日ナンタラって人がいるって。」
アールゥ:ディアボロスで凶悪なイメージ出たのに春日で……とぅーす……(略)
GM:うわあピンク色!
アールゥ:「……フォーミダブル家と青剣旅団……といったところでしょうか?」
ジルニトラ:「あー、そういうんじゃなくて、個人で名前の通ってるやつのことな。」
レンハ:「陣頭指揮はクラウス・フォーミダブルだ。」 名前しか分からんが。
ジルニトラ:「ふーん。他には?」
アールゥ:「……ジェラル・コバルト殿……は?」
セラ:「青剣旅団のほうの団長はジェラル・コバルトって人らしいですね。出てくるのかな?」
セラ:私会ったことないんだよねー
レンハ:「……。」
ジルニトラ:「なるほどな……だとすっと、敵の戦力はこんなもんだ。」
GM:というわけで、敵軍の戦力編成について情報を開示します。
白竜騎士団(&青剣旅団)(合計戦力:51)
戦団代表者:クラウス・フォーミダブル
戦団レベル:5 動員人数:3000(実数2500) 戦力:42 NPC動員人数:2/2
参戦NPC:
クラウス・フォーミダブル(戦力+2/内政+3/戦団に白竜騎士団が含まれている場合は戦団の戦力+2)
ジェラル・コバルト(戦力+5/内政±0/青剣旅団(500人)を動員できる。戦闘不能になっても戦力が減少しない)
GM:これが大規模戦闘ルールにおける、「戦団」(各陣営)のデータです。「戦力」は人数や物資などから算出されるもの、「戦団レベル」はおおまかな規模です。
セラ:……結構強い……いや大分強いよねこれ!
ジルニトラ:「そんで、俺たちの方が……」
ブルム竜戦士団(合計戦力:14)
戦団代表者:ジルニトラ
戦団レベル:1 動員人数:100 戦力:10 NPC動員人数:1/1
参戦NPC:
ジルニトラ(戦力+2/「種別:竜」のキャラクターが戦団にいる場合、戦団の戦力+2)
GM:人数では二十倍以上、戦力としては三倍以上の差がありますね!
GM:その絶望的な差をぐんと縮めてくれるのが、PCである皆さんの持つ戦力修正です。
セラ:黒竜も参戦させれば戦力アップだね!(えっ)
アールゥ:戦力……1はありますかね……
GM:参戦NPC枠は指揮官のジルニトラで埋まってますので、黒竜は参戦できませんね。あと忘れてるかもしれませんがあの黒竜はまだドラゴンパピー、レベル7相当でしかありません。
アールゥ:でもダメージは受けない……とか(略)
セラ:あの黒竜を前線に置いてみんなでFS判定すればいいんでしょう?
ワッカ:《トルネードブラスト》があれば……。
GM:実はですね、「11レベル以上で上級クラスのキャラクター」の戦力修正というのは、なんと一人につき「+6」もあります。
レンハ:つまり、PC四人が参戦すれば+24。合計38か。
GM:ざっつらいと。51対38で、彼我の戦力差は13! 判定に-1のペナルティは受けますが、十分戦えるレベルです。
※大規模戦闘ルールでのバトル中は、彼我の戦力差によって判定にボーナスorペナルティが入ります。今回は13点負けているので、-1のペナルティになります。
アールゥ:なんとかなりそうですね……《内応》あれば。(笑)
ク=ドレーグ:「頼もしき事だ、小さき者たちよ。」 横で見ながら煙管をふかしています。完全に描写し忘れてましたがこの人、老人らしく痩せぎすながらも非常に大柄です。
セラ:「小さくて悪かったね。」 ざっくり
ワッカ:「ちっちぇえなぁ」
ジルニトラ:「言っとくけど、ジジィの出る幕はねぇかんな。」 長老をじろりと睨みつけておいて、視線を皆さんの方に戻します。
ジルニトラ:「今回、俺たちが勝つ方法は三つある。一つは、敵兵を倒しまくる。もう一つは、勝ち目がないことを分からせる。あと一つは、敵の指揮官をさっくり仕留める。」
GM:まさかの暗殺案実行である
GM:それぞれ「敵軍の戦力を0にする」「FS判定を完了させる」「クラウスを戦闘不能、または死亡させる」と置き換えられます。
アールゥ:《暗殺》も《グランドマスター》いるんですよね
GM:心底良かったと思います
ワッカ:何事も無く戻って暗殺?>3
GM:戻れない戻れない
ク=ドレーグ:「――あるいは、使いの来るまで持ち堪えるか、だな……」 紫煙をくゆらせながら意味深に呟きますが、ジルニトラはジジィの戯言としてこれをスルー。
ジルニトラ:「こっちは人数が少ない分食糧ももつし、万が一俺がやられてもみんな自分の判断で戦える。だから負けちまうのは、お前らが全員やられた時くらいだろうな。」
ジルニトラ:「で、だ。作戦については、とりあえず四つ案がある。」
GM:というわけで、ここからちょっと長くなりますよー。軍事的ブレインを働かせてついてきてくださいね。
レンハ:うむ。
セラ:「戦闘は本業じゃないんだけどなー……」 玉を増やしつつ
GM:最初に言っておくと、大規模戦闘のバトルの舞台となる「フィールド」は、六つに分けられています。
GM:敵軍と自軍のそれぞれに、「前線」「中衛」「本陣」の三つがあり、自軍の前線と敵軍の前線は二つで一つみたいな扱いです。実質的には五区分という認識で構いません。
GM:前線では白兵キャラクター同士が剣戟を繰り広げ、中衛からは射撃・魔術が前線に向けて飛ばされ、本陣では味方への支援やFS判定が行なえます。
GM:で、今回の作戦ですが……
ジルニトラ:「一つは、山ん中で小規模な奇襲を断続的にかける。」 俗に言うゲリラ戦法という奴です。少数で多数と戦うには、理に適った方法とされています。
GM:この作戦を選んだ場合、戦場の地形効果は、全てのフィールドが「山岳」となります。そのため、騎乗状態になることができません。(飛行状態になれれば別)
レンハ:ふむ……
GM:地形効果なんかについては、『タクティクスガイド』の「戦場オブジェクト」のページを参照してください。
セラ:騎乗状態になれないのは駄目だね。レンハさんが素早く動くだけの人になっちゃう可能性大
ジルニトラ:「もう一つは……ここで待ち伏せる。」 地図上で、里から少し下ったところを指して言います。そこはどうやら、両側を崖に挟まれた狭い道になっているようです。
GM:ここの地形効果は、前線が「細道」、それ以外が「山岳」です。前線では騎乗状態になれますが、そこにはお互い一人ずつしか配置できなくなります。
GM:また前線以外は騎乗状態のキャラクターが配置できないので、一度前線で騎乗してしまうと、降りるまでは前線に立ちっぱなしになってしまいます。
ジルニトラ:「それから一つは、里に一頭きりの騎竜を使って空から攻める。こいつが一番手っ取り早いんだが、騎竜が魔法とか弓とかで狙い撃ちにされちまうのが難点だ。」
GM:この場合の地形効果は、前線が「空中」となり、それ以外が「山岳」となります。前線には飛行状態でないと配置できないので、騎竜がやられるまではほぼ一方的に攻撃できます。
GM:一回一回の発言長いぞ! みんな息してますか!
レンハ:大丈夫だ。
セラ:してるよ。今えげつない作戦を考えてるところだから。(おい)
ワッカ:「さすがセラだね!(満面の笑み)」
アールゥ:いかにレンハ殿に良い支援できるかを考えてました。
ワッカ:なんかむつかしいね!
GM:むつかしいよ! 本当に!
ジルニトラ:「あと一つは、本当に気が進まねぇんだが……里の真ん前まで誘い込んで、正面からガチでやる。負けたら後がないってのは、他の作戦でも一緒なんだけどよ。」
GM:この作戦だと、地形効果は敵軍の中衛と本陣に「山岳」が配置されるだけです。一方で自軍の前線には「柵」、本陣には「指揮所」と、戦力を底上げする戦場オブジェクトが配置できます。
アールゥ:……正に背水の陣ですね。
ジルニトラ:「……ってわけで、一応お前らの意見を訊いといてやる。どの作戦がいいと思う?」 真剣な赤い瞳で、指揮官殿は訊いてきます。
ホロ:「最初のここと……ここの、二つはいいと思いますね。」(山と崖)
アールゥ:一番良さそうなは騎竜ですね……《ラッシュ》も生かされますし。
セラ:騎竜の詳しい扱いについて聞いていい?
セラ:騎竜がやられるまで……ってことは普通の乗り物じゃないような予感がしたけどどうなんだろ。
GM:えーと、騎竜はそのままだと、データを持ったNPCとして扱います。騎竜が前線で戦ってる間に、PCは中衛や本陣でFS判定を行なったりなんだり、ということですね。
セラ:ああ、乗れるわけじゃないんだね。
GM:もちろんジルニトラに頼み込んで、「種別:乗物」のアイテムとして、PCが使用することもできます。レベルは15なので実は足りてないんですが、今回は達成値-1のペナルティを受けながらなら使えるということにします。
GM:要するにドラゴンライダーのユニットとして戦わせるか、騎竜というアイテムとして使うか、ですね。
アールゥ:心情的に里を戦場にはしたくないところ……ですが。
レンハ:柵はあまり過信できないし、戦力差を埋めることがどれだけ響いてくるか。あまり選びたくない。>里
GM:里の利点は、自軍で騎乗状態になり放題ということですね。レンハさんが制限なく戦えます。
レンハ:参考までに、己の騎乗時の命中判定は9+4d6だ。
レンハ:騎乗して居ない時は、通常攻撃で21+2d6の攻撃力。
セラ:レンハさんに騎竜に乗ってもらい、私かホロさんが同乗してレンハさんが突出。同乗者が全力攻撃で敵指揮を倒す
ホロ:それはすごい(笑)
アールゥ:2回までは当たればリアクション不可にできますが。
GM:いとも容易く行なわれるえげつない行為
セラ:ありだとは思いますけどね。
ホロ:そうですね……
GM:なんとなく峡谷か騎竜かの二択という感じになってますが、どうしますか?
GM:そうそう、同乗状態って実はルール的には人数制限ないんですよ。GMが乗物や状況に合わせて判断するものってことになってるんですが
セラ:ジェラル・コバルトがカバー役とかしてきたら大変やっかいですね。
ホロ:ですね。
アールゥ:それにクラウスもそれなりにLV高そうですし……
レンハ:もしも突出した場合、各フィールドはどうなるんだろうか。
レンハ:中衛に誰かが居ない限り、本陣が前線まで出てくることになるのか。
セラ:そういえば飛行状態のキャラクターしか居られないフィールドが前線で、前線にいる人が突出した場合どうなるんでしょうね。他の人が飛行状態じゃないこと前提で。
GM:その場合、前線フィールドが崩壊すると同時に地形効果「空中」が破棄されるので、中衛フィールドにいたキャラクターが前線に配置されて、前線が復活します。
GM:このとき「空中」の地形効果は再配置されず、「山岳」に変わってしまうものとします。一度突出してしまったら地上戦にもつれこむ、という感じですね。
セラ:◆前線フィールドの崩壊のところに「地形効果は残る」って書いてません?
GM:……おや本当だ。
GM:うーん、しかし今回は前述したような処理とします。前線が空白になりっぱなしなのも困るので。
セラ:じゃあちょっと突出作戦は危ないかもしれないですね。
GM:ハイリスクハイリターン。
レンハ:どちらにせよ、騎乗状態では突出できないんじゃないか? ルール上は。
GM:騎竜は「騎乗状態&飛行状態」というアイテムなので、「山岳」の効果を無視できます。
レンハ:そうか、飛行状態。
GM:というわけでそろそろまとめましょう。前線で一騎打ちに持ち込んでる間にFS判定終わらちゃうなら「峡谷」。飛行状態で上空から撃ちまくって撃ち返されるのが「騎竜」。
GM:レンハさんがやたら早く動く壁と化すのが「奇襲」。一番素直な戦いになるのが「里」。
セラ:とりあえず私はさりげなく突出作戦がいいなと主張しますね。騎竜乗りたいんだもん!(それかよ)
レンハ:色々考えたが、このパーティでやりやすいのは峡谷だと思う。
レンハ:あと、奇襲もなくはない、かもしれない。己は盾に専念できるし、攻撃役はホロとセラが居るから、厳しくても無理ではなかろう。
GM:あとの二人はどうですか?
ホロ:「騎士のレンハさんが渓谷がいいというのであればそれが一番なのでしょう。」
アールゥ:「……そうですね……私も渓谷でよろしいかと思います」
ジルニトラ:「よし、決まりだな。」
ジルニトラ:「じゃあ最後に、方針や策を決めておこうぜ。」 というわけで戦団編成の最後は、戦場スキルの選択です。
GM:「戦場スキル」のページにあるものから、ギルドレベル11÷5(端数切り上げ)=3個まで選んで取得することができます。
GM:使うときにフェイトを消費するもの、《グランドマスター》を取得していないと使えないものなんかもあるので、気をつけて選んでください。
GM:GMのお勧めは《●●の陣》シリーズです。セットアップに宣言して攻撃力や防御力を上げるだけなので、癖がなくて使いやすいですよ。
セラ:《一騎駆け》《レイジ》《ラッシュ》
アールゥ:《人海戦術》で範囲にしてどっかーん
アールゥ:《補給線破壊》は結構使えますねぇ……ここでフェイトって使えないのかな……使えたら鬼か……
GM:《補給戦破壊》の減少量はGMが振るものとします。フェイト使われると本当にひどいことになるんですってば……(笑)
レンハ:《一騎当千》、《かりそめの軍勢》、《堅守防衛》、《戦力補強》、《防衛線展開》……
アールゥ:FS判定に持ち込むなら《堅守防衛》はいいですね。
アールゥ:持久戦に持ち込むなら《補給線破壊》もよさそうですが……
セラ:んー、難しい……
レンハ:FS判定で勝つ方向ならば、何らかの回復手段も用意しておきたいな。
アールゥ:《戦力補強》ですかね……回復手段となると。
アールゥ:《策謀看破》とかもあったら便利ですけどねぇ……
レンハ:うむ。この場所だとクラウスを討つのは難しくなるから、作戦は後のどちらかだろう。
レンハ:《策謀看破》は相手の軍に左右されるが、強く保険になる。枠が空けば取得したい。
セラ:《堅守防衛》が便利そうかなーくらいしか思わなかったや。
GM:気のせいかホロさんが退屈そうだ サガリプレイの五巻は読んでないんでしたっけ?(アールゥさんには訊いた気がする)
ホロ:5巻まだ見てないのですよねぇ……時間がなくて……。
GM:それは残念
ク=ドレーグ:「小さき者、ホロケウにワッカよ……今のうちに、自軍の戦団の名前を考えておくというのはどうだ?」
ワッカ:「ええと、ホロ様と」
ホロ:「きゃっか。」
セラ:バラム辺境騎士団
GM:バラムはレベル90のネームド魔族でここはブルムな!
セラ:強そう
ワッカ:「それいいね!セラの癖に!(^^」
ワッカ:「死んでたまるか戦線、略して(略)」
GM:死線か
セラ:とりあえずワッカにはナイフを刺しておくとして……
ワッカ:「なんでっ!」
ワッカ:「このようせいねくろふぃりあ! 妖精DV要請!」
GM:要請するのか
GM:さて、そろそろレンハさんの一声で決めていただきたいところ。
レンハ:一つ。《戦力補強》《補給線破壊》を軸に、シーン毎に戦力面で有利になることを選ぶか。
レンハ:一つ。《堅牢防衛》《戦意上昇》をもとに、FS判定を優先して考えるか。
レンハ:前者ならば相手NPCを倒すことも必要であるから、残りの一つは《一騎当千》あたりが良いかと思う。
レンハ:後者ならば、おそらくFS判定の進行により不測の事態が起きやすくなるので、残りの一つに《策謀看破》を挙げよう。
GM:《一騎当千》《戦力補給》《補給戦破壊》か、《堅守防衛》《策謀看破》《戦意上昇》か、ですね。
レンハ:この二案について、三人に意見を仰ぎたい。
レンハ:一応己の考えはあるが、最後に出そう。
GM:殴りパワー上げつつ自軍戦力回復しつつ敵軍戦力減らすよ! か、進行判定しつつ敵の戦場スキル消しつつ判定ダイス増やすよ! か。
ワッカ:わかり易い解説!
セラ:後者がいいか……な?
アールゥ:後者……ですかね……
ホロ:後者がいいですね。(なんか判りやすそう)
アールゥ:FS判定って本陣にいないとできないんでしたっけ?
レンハ:そうだったはずだ。
GM:はい、本陣でのみ行なえます。
アールゥ:FS判定【感知】にしてくれませんかねぇ(まて)
レンハ:さて三人とも後者ということで、己も異存はないのだが、一つ懸念がある。
GM:なんだなんだ。
レンハ:アールゥがFS判定に専念してしまうと、己が回復できないんだよな。HP的な意味で。
アールゥ:確かにそうですね……
GM:全部弾けばいいんですよ
ワッカ:なんかすごいこといった!
レンハ:それができればな!
セラ:レンハさんだけが前衛なら、軽減スキルは3種飛ぶわけですし、カバーも必要ありませんから……
セラ:多分よほどのことがないと危なくはならないと思いますけどね。
GM:実のところ、アールゥさんに不向きな能力値が進行判定に来る場合もあります。
アールゥ:【感知】絶対こないだろうなぁ……と予感(笑)
セラ:中衛組が戦力を減らしつつ、たまに片方がFS判定に行くくらいでいいかも。
レンハ:よし。では《堅守防衛》《策謀看破》《戦意上昇》で行こうか。
GM:では、戦場スキルも決定したところで、作戦会議は終了します。
レンハ:己の独断が大きく入ったが、よろしくお願いする。細かな点は逐一。
ジルニトラ:「よし、顔合わせと訓練くらいはしとこうぜ。ついてきな!」 地図を丸めて立ち上がり、皆さんを急かします。
GM:というわけで、シーンを終了しましょうか。
セラ:はーい。
レンハ:了解。
アールゥ:了解しました
ホロ:了解。
○ミドル・シーン10――マスターシーン
女:「そちらの準備はいい、“コールブランド”?」
男:「……“ナインテイル”か。ああ、いつでもいい……」
女:「またそんな、『どうでもいい』みたいな言い方。困ったものね。」
男:「放っておけ……そっちの仕事は終わったようだな。」
女:「ええ。だから私のほうは、一足先においとまさせてもらうわ。」
男:「……好きにしろ。俺はいつもどおりにやっていく。」
女:「そう。じゃ、死なないように気をつけてね――」
男:「……誰に物を言ってるつもりだ、まったく……」
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