○ミドル・シーン7――アールゥ
アールゥ:おや? 私?
GM:さて、無事入山を果たした皆さんですが……聖地ということもあり、あまり手の入っていない山道を馬車で行き続けるのにも限界があります。
GM:途中からは馬で直接引くなり、あるいはレンハさんが気合入れて担ぐなりして、頑張って乗り越えました。
GM:おっと、「檻を」が抜けた。
セラ:馬車を担いだのかと
GM:すげぇ!
レンハ:何者
GM:そんな困難も乗り越え、とうとう山中でたどり着いたのは……
GM:見た目は小さな山間の村ながら、そこに暮らす者は皆例外なく、竜の徴をその身に宿しているという、竜人の里。
GM:ここが最大規模のドラゴネットの集落、神竜王光臨の地、ブルムです。
GM:しかし……何やらこの里にも、麓の町と同じ気配を感じます。
セラ:!?
レンハ:牟。
アールゥ:まあ……攻められる……とわかってたら慌しくはあるでしょうね……
GM:道を行くドラゴネットの中には、武装した姿のものがちらほら。里への入り口にも真新しい柵が用意されており、守衛らしきレパータルが立っています。
守衛:「む……なんだ、お前たちは?」 と、向こうから声をかけてきます。
レンハ:そういえば、ブルムでも黒竜・竜輝石は隠した方が良いのだよな……
アールゥ:竜輝石は隠した方がいいでしょうね……
GM:まあ、見せびらかす類のものではありませんが、人間の街ほどに気をつける必要はないですよ。
レンハ:それでは、どうするか。密命。あー……
アールゥ:黒竜の事だけ正直に話す……というのはどうしょう?
GM:ああ、レンハさんが受けた密命というのも、騎士としての密命です。ここまで来たら、名前や目的を明かしてもあまり問題はありませんよ。
セラ:村に入るだけならディエンさんやレンハさんの名前を出せばあっさり入れそう?
レンハ:「レンハという。黒竜を保護する為、此方を訪ねた。」 と。
アールゥ:では、それに合わせて黒竜を見えるようにしましょう。
守衛:「レンハ……?」 と首を傾げます。レンハさんが何歳ごろまでブルムにいたかはわかりませんが、守衛の方が若いということもありそうですしね。
守衛:「ふむ……少し待っていろ。」 と、相方を走らせて指示を仰ぎに行かせます。
アールゥ:ディエン伯の名前を出されても良かったのでは?
レンハ:頭がオーバーヒートした
GM:水冷式で!(何が)
レンハ:落ち着け……己は……騎士……レンハだ!(深刻な顔で)
アールゥ:はい、息を吸って~…………吐いて~(まて)
レンハ:白竜騎士団の一員であるということは不都合だったりしないのだろうか。
GM:徽章見せてたら追い返されてたでしょうね。
レンハ:だろうな! で、ディエン伯は……騎士団……ゴート騎士団……だ?
GM:ゴート辺境騎士団!
レンハ:ゴート辺境騎士団≠白竜騎士団で、己は……白竜騎士団……?
GM:≦ ですね。下位組織です。
GM:ゴート辺境騎士団もグラスウェルズ王国の領土内で保有される騎士です。国境という重要地点に置かれてるので固有の呼び名が存在する、という。
GM:この辺説明不足だった気がします!
レンハ:おお。……うむ。アールゥ、セラ君、ホロ君、後は頼んだ。
セラ:えっ
アールゥ:この村でのディエン伯の名声がいかほどか気になりますね……
守衛:やがて戻ってきた相方と少し言葉を交わすと、 「よし、ついてこい。」 と案内してくれるようです。
GM:というわけで、守衛について里の中を少し歩いた皆さんは、好奇と疑惑の視線にさらされながら、一軒の住居の前に連れてこられます。
セラ:お師匠様元気かなー(上の空で)
守衛:とりあえず守衛は住居の前でストップ。 「入れ、長がお会いになるそうだ。その黒竜は俺が見ておこう。」
レンハ:NPCに託して大丈夫なのか!?(疑心暗鬼)
GM:落ち着け騎士レンハ!(笑)
アールゥ:「では、お願いします。おとなしい子ですので。」
ホロ:うーん……一緒に行ったほうがよさそうなきもするしなぁ……
セラ:心配なら私残ってもいいですよ、私密命関係ないし。
GM:まあそう遠慮せずに。(ぐいぐい)
ワッカ:あの女は置いていきましょう♪
セラ:ワッカの真横をナイフがかすめていき後ろにあった木に根元まで突き刺さります
ワッカ:黒竜にたべられればいいんだっ(ぱくっ)ぎゃー
アールゥ:こら、ぺっ!しなさい! お腹こわしますよ
レンハ:酷い
GM:それにしてもこの弱調、のりのりである。
レンハ:ともかく、長に顔を合わせよう。うん、長?
アールゥ:万が一、この子に手を出そうにも石の加護で傷一つつけれませんよ。
セラ:まあいいや。私も長とやらに会っておこう。
ホロ:ついていきます。
GM:さて、成り行きで全員押し込められて、奥の空間に案内されると……
GM:そこには敷物に座して、瞑想を行なっているレパータルが一人待ち構えています。
GM:お付のものが声をかけると、そのレパータル……白い鱗に、七色の光彩の髭を蓄えた老竜人は、赤い瞳を開きます。
GM:その姿は、レンハさんの夢に現われたあの人物とまったく同じです。
セラ:ク・なんとか
ク=ドレーグ:「……また逢ったな、新しくもなき竜の子よ。」 長老の一人は冗談交じりに、レンハさんたちを迎えました。
レンハ:少なからず反応する。
ク=ドレーグ:「“新しき竜の子”の方は表だな。ずいぶんとなまっていたようだが……まあ、衰えることはなかろう。あれはそういう力を持つ石故に。」
レンハ:が、どう返したらいいか分からない。 「長。あなたは全てをご存じのようだ……」
ク=ドレーグ:「何、そうでもない。所詮は神ならぬ竜人の身、といったところだ。……ルカ=ディエンの手紙を見せてもらえるかね?」
GM:出立時に旅費と一緒に持たせたんですが、多分覚えてないと思うので!
GM:何せ私からしてちゃんと持たせたかどうか不安になるレベル
レンハ:「は。こちらです。」 取り出して渡しましょう。忘れてたかどうかと言われるとまったくもって。
セラ:爆発するー(すんな)
GM:では、長老がそれを受け取って、目を通し始めたとき……
GM:不意に表が騒がしくなり、どたばたと誰かが駆け込んできます。
GM:……要するに、なんでシーンプレイヤーがアールゥさんなのか、ということなんですが。
アールゥ:黒竜がらみですか……
GM:そっちじゃなくて! まあ、飛び込んできたのは……
セラ:オープニングでからんできた男
レンハ:ここにきて!?
ジルニトラ:「おいジジイ! この時期に下から来た連中にいきなり会うとか何考えてやがんだ!」
GM:それは、竜の四肢と尻尾を持つ、メディオンの少年です。
アールゥ:あぁ……あの時の子供ですか。
ワッカ:あぁ……レンハっちの子かぁ
レンハ:己、子が居たのか……?
アールゥ:後で詳しくお話を伺わせていただきますね?レンハ殿(にっこり)
GM:メイドが怖い!
レンハ:誤解だ!
GM:騒ぎ立てる少年に対して、長老は竜の耳を小指でかっぽじりながら応じます。
ク=ドレーグ:「あーうるさい。大丈夫じゃって、事前にちゃんと確認しとったしー。」
セラ:なんか一気にアットホームになった!?
ジルニトラ:「アホか! そりゃてめーの夢の話だろ! いい加減長老って立場をわきまえやがれアホンダラ!」
アールゥ:まあ、誰に対してもこの口調なんですね……この子は……
ク=ドレーグ:「わきまえとるわきまえとる。だからこうして客人に会うのも長老の仕事でな。」
ジルニトラ:「だから危機感を持て危機感を! 刺客とかだったらどーすんだコラ!」
セラ:……ツンデレだ
ク=ドレーグ:「まったくやかましいことこの上ないわい。ほれ見ろ、客人が呆れとる。」
ジルニトラ:「ああん!?」 と皆さんに目をやって、見たことのある顔なのに気づきます。
ジルニトラ:「……あれ、お前ら……ローンフットにいた連中か。そっちの女は知らねぇけど。」
アールゥ:「……その節はどうも。」(礼)
レンハ:とりあえず、ぽかんとしていよう。
セラ:指の間で玉を増やしている
GM:お付が見ている
ジルニトラ:「お前らが客? なんでだ?」
ク=ドレーグ:「そっちの若いのはルカ=ディエンの息子じゃよ。といっても、お前は名前しか……」
ジルニトラ:「ルカ=ディエン!? マジか!?」 がばっ、とレンハさんに詰め寄って顔を思いっきり覗き込みます。
レンハ:「いかにも、そうだが。」 親の名を威張るようなことはしたくないが。
ジルニトラ:「へー……なんか思ってたのと違うな。あれか? 不肖の息子って奴か?」
ク=ドレーグ:「そりゃお前じゃろ。」 がつん、とその辺に置いてあったものを投げつけます。
ジルニトラ:「いってぇな何すんだ!」
セラ:な、なんか平和だなあ……
ワッカ:「あっはっはぁー。」
ク=ドレーグ:「……うむ。黒竜と石の件、確かに承った。この里で預かろう。」
GM:手紙を読み終えた長老はそう告げます。……どうやら、任務は無事果たせたようです。
レンハ:ど、どう対応したものか……。 「有り難う御座います。」
ジルニトラ:「無視すんなジジイ! ていうか笑うな妖精!」 ぎゃーぎゃー。
アールゥ:「…………ワッカと良いコンビですね。」(ぼそ)
セラ:「あ、そうかも。」
ク=ドレーグ:「今夜はここに泊まってゆけ。明日からのことも、ゆっくり考えるといい。」 口調を厳粛なものに戻します。今更ですが。
ジルニトラ:しかし少年は、その発言を鼻で笑います。 「はっ、ゆっくりしてる暇なんざねーだろうけどな!」
ワッカ:「おっかしーせらみたいー」
セラ:増やした玉を投げつける
ジルニトラ:「よっぽど握り潰されたいらしいな、ちっこいの……!」
GM:ってその前に撃墜されたー!?
GM:そして竜眼を輝かせるお付。アンスロックの少女に今決定した。
レンハ:ううむ。 「……件について、改めてお伺いします。」
ク=ドレーグ:「うむ……夕餉の席の話題には向かぬだろうがな。」
レンハ:此方の情勢についても訊ねたいことはあるが、機を改めた方が良さそうだ。
GM:ではシーンを変更して、その辺の事を語らうシーンにしましょうか。
レンハ:了。
ホロ:はいーっ。
GM:というわけで、シーンを変更します。
セラ:はーい。
ホロ:了解。
○ミドル・シーン8――レンハ
GM:晩酌をしながら、事情の説明を受けるシーンです。誰が出ますか?
レンハ:己が登場しないと言ったらシーンが終わる
アールゥ:むしろ夕餉の用意諸々を手伝ってます。
セラ:美人設定のあるアールゥさんでいいんじゃないですかー。つーん
レンハ:根に持たれた……!(当たり前)
GM:……ま、まあレンハさんがいればとりあえずいいか。
アールゥ:まあ、私は食を必要としませんし、こういった場で主と同席はしません。
GM:では長老は杯を傾けながら、今の里を取り巻く状況について教えてくれます。
ク=ドレーグ:「麓の街で集められている兵については、知っておるな。その向けられる先が、この里であるということも。」
レンハ:「存じております。」
ク=ドレーグ:「無論、我らも座して待つつもりはない。この地が一国に呑まれるということは、決してあってはならぬ。」
レンハ:「は……」
ク=ドレーグ:「……とはいえ、麓に集まった兵の数については、街に下りてきたジルニトラらの報せによって知っておる。」
レンハ:「不肖ながら……私もこの地に尽くしたいと、考えております。」
ク=ドレーグ:「ほう?」 こんな状況ながら、どこか面白そうな目でレンハさんを見ます。
レンハ:「父上の、母上の愛した地であるから……勿論、そういった理由が、無いではありません。」
ク=ドレーグ:「ふむ。」 杯を置いて、髭をしごき始めます。
レンハ:「ですがそれ以上に。私は……」
レンハ:「騎士であるのです。私は騎士として、故郷に尽くして生きたい。」
ク=ドレーグ:「白竜の騎士号を得た者が、国に剣を向ける、と……? それを置いても、彼方は二千に五百を加えた大軍勢。それに比べて此方は竜人の里とはいえ、戦えるものは百かそこらぞ。」
ク=ドレーグ:「それでも主は、この里のために剣を執るのか?」 言葉とは裏腹に、その瞳はこの問答を楽しんでいる節が見られます。
レンハ:姫君や共に戦った団の者の顔が浮かんだ。
GM:もし事実が明らかになれば、もうシャンパーには戻れませんね。ルカ=ディエン伯の立場も危うくなるかもしれません。
GM:一方セラさんには失うものが何もない! どういうことだ!
アールゥ:姫様(妹君)がっ
ワッカ:命くらい?
セラ:まあ、地位やら名誉やらを避けてきた結果とも
GM:最初から何も持っていなかったという話に落ち着いた
レンハ:「例え万の大剣に晒されたとて、私は後ろにあるものを護ります。それが剣です。それが盾です。」
ク=ドレーグ:では、返答を受けた長老は、赤い瞳を細めて……
ク=ドレーグ:「ぷくっ……うぁっはっはっはっはっはっはっは!」
ク=ドレーグ:……いい加減シリアスに耐え切れなくなって噴出しました。
セラ:お茶目な老人だな!
レンハ:突っ伏す。
ク=ドレーグ:「いや、悪い悪い! しっかし万の大剣とはまた大きく出たのぅ! 桁一つ増えとるじゃないか!」
ク=ドレーグ:「いや、実にわかりやすくていい答えじゃった。案外、ジルニトラの奴と気が合うかもしれんな。」
レンハ:「で、出過ぎたことを申しました……。」 撃沈した!
ク=ドレーグ:「何、気持ちは十分ありがたい。里を守るため、ぜひとも主の力を貸しとくれ。」
レンハ:「……はっ。二言は御座いません。」
ク=ドレーグ:「はっはっは。じゃが、一つだけ先に教えといてやろう。」 瞳が笑ったままですよこの長老。
レンハ:「伺います。」 なぜか既に疲労困憊だが表情には出さ……出さない。
ク=ドレーグ:「主が今後とも、この里のため身命を尽くす必要はない。……此度の戦は、ただ一度の勝利でもって終結を迎えるだろう。」
レンハ:「! それは……」
ク=ドレーグ:「事が済んだら、安心して父の下に帰るがよかろうて。」 竜眼を片方だけつむってみせながら、長老は愉しげに杯を傾けました。
セラ:とりあえず黒竜を訓練して《カバーリング》を教えましょう
アールゥ:村人全員に《ディスコード》覚えてもらいましょう
GM:というところで、シーン終了としましょう。
レンハ:「……長。あなたには敵う気がしませんよ。」 了解したっ……。
アールゥ:《グランドマスター》無いから《内応》も《暗殺》も取れない事に気がついたorz
レンハ:ひい!
GM:よかった……! 本当に……!
GM:今回終わったら取得されそうで怖いけど……!
アールゥ:当然!(笑)
レンハ:これが後に語り継がれるフォーキャスターショックである。
GM:がくぶる。
アールゥ:てことは……スキル判定の+CL分だけですね……特典は……
アールゥ:《スタンドバイ》なんて優秀なスキルなんだ
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