○クライマックスフェイズ・シーン2――レンハ
GM:現場にアールゥさんとホロさんの二人を残し、レンハさんとセラさんは姫君たちの待つ豪華な宿へと戻ってきました。
GM:当然宿には騎士たちが残っており、レンハさんの姿を見て目を見張ります。
騎士:「二人だけ……?」「どうした、何があった?」
騎士:「それより、誘拐犯どもはどうなったんだ?」
レンハ:その顔は、先ほど現場で見た騎士の中にあったろうか。
GM:ええ、どれも。
セラ:分身の術だってばよ
アールゥ:こっちが当たりですか
セラ:姫たちのいる部屋までは行けるかな?
GM:騎士たちの案内つきではありますが、すぐにお目どおりは適います。
クリス:「どうしました? ホロとアールゥさんは?」
ティアナ:その傍らで不安そうな顔。
セラ:「それがちょっと……理解に苦しむ事態が起きて……」 一応姫は無事っぽいのかな。偽者ですとかがなければ。
GM:怪しむなら感知判定をどうぞ、と言いたいところですが、判定するまでもなく本物です。
レンハ:「無礼をお詫びいたします。二人はいま、“幻竜騎士団の面々と共に”忍の隠れ家に居ります。」
GM:レンハさんの言葉に、その場にいる者たちの顔に不審そうな表情が浮かびます。
クリス:「何かの間違いではありませんか? 騎士たちはこの宿の周辺から離れてはいませんが……」
ティアナ:「忍というのは、私をさらった者たちの拠点、ということでしょうか? 無事突き止められたのでしょうが、私たちにはまだ何の報告も……?」
レンハ:「唯。おそらく、あちらの騎士団は偽物ではないかと。」
セラ:向こうの騎士はクリスの命令で参上したとか言っていたし……うーん、向こうが偽者でいいのかなあ。
GM:クリスの命令で、とは言ってませんよ。クリスティアナ様の命令で、です。
セラ:その差がよくわからないな
アールゥ:たしかお付の騎士って「クリス様」って言ってる人いませんでした?
GM:ああ、えーと……
GM:クリス様と呼べるのはクリスティアナ姫がクリスとティアナの双子だと知っている人物だけ、という話です。はい。
クリス:「それでホロたちを残してきたのですか……」
レンハ:「我々は急ぎ戻ります。姫君、そして騎士団にはより一層の注意をお願いしたく存じます。」
クリス:「しかし、二人で大丈夫なのでしょうか?」 と、二人の身を案じる顔になります。
レンハ:「あの二人ならば大丈夫です。――それでは、失礼いたします。」
セラ:一応私はこっちに残っておきたい。人形を貸してもらっていいかしら。罠を消費したから持てるようになったし。
レンハ:人形だが、一応先に連絡を取りたい。その後はセラ君に託す。
GM:では、残った二人に連絡を取ろうとしたところでシーンを変更しましょう。
ホロ:初対面でクリス様っていってたら高感度アップだったのか……
GM:何故そうなる
セラ:騎士に怪しまれる可能性アップ
アールゥ:お付の騎士達の怒りゲージはMAXでしょうけどね
レンハ:ははは
○クライマックスフェイズ・シーン3――ホロケウ
GM:現場に残った二人ですが、程なくして騎士たちはニンジャを拘束し終え、現場を立ち去ることになります。
アールゥ:騎士達に不審な動きは?
GM:特にありませんが……拠点となっていた家屋を後にしようとしたところで、ニンジャの一人を連行していた騎士がよろけて、手近な柱にぶつかります。
GM:その途端、家屋全体がぐらぐらと揺れ始めます。
セラ:手抜き工事
ホロ:どりふ?
騎士:「いかん、崩れるぞ!」「こいつら、何か仕掛けを!?」
アールゥ:急いで家屋から出たほうが良さそうですね。
ホロ:ですね。
GM:というわけで、《ダンジョン崩壊》作動です。敏捷判定と幸運判定を行なって、どちらか一方でも成功すれば無事です。
アールゥ:敏捷のほうが高いですね……
GM:ああ、判定は両方行なえますので。
アールゥ:了解です。
アールゥ:敏捷判定にフェイト2点使用します。 4d6+5
Dice:4d6+5 = (12: 3+2+5+2)+5 = 17
アールゥ:幸運。 2d6+4
Dice:2d6+4 = (8: 4+4)+4 = 12
ホロ:2d6+4 びんしょう。
Dice:2d6+4 = (2: 1+1)+4 = 6
ホロ:とことん。(笑)
ホロ:2d6+2 こううん。
Dice:2d6+2 = (2: 1+1)+2 = 4
ホロ:ぎゃーっす。
GM:新たな伝説が生まれた。
アールゥ:ホロ殿ーーっ
GM:アールゥさんは無事脱出! ホロさんは言うまでもない!
ホロ:完全に生き埋めだと確信したわっ!
ホロ:瓦礫の中でサムズアップ
騎士:2d6,2d6 騎士たちは、と。
Dice:2d6 = (9: 6+3) = 9
Dice:2d6 = (11: 6+5) = 11
騎士:ここでホロさんをかばいます。「君は逃げろ!」と突き飛ばす感じ。
ホロ:ああっなんかすごく悪いっ騎士殿ーーー!
GM:そして、屋根や壁ががらがらと崩れ落ち……
セラ:ニンジャたちが死亡
GM:ダメージは省略します。アールゥさんとホロさんだけが、瓦礫の前に立ち尽くすこととなりました。
GM:ニンジャたちを連行していたために逃げ遅れた騎士たちは、恐らく哀れ瓦礫の下。
ホロ:しかしダブルで1ぞろて何ー
アールゥ:なんておいしいんでしょう……
アールゥ:では、人命救助にあたります。ホロ殿は人形でレンハ殿に報告を。
ホロ:はいいいー、レンハさんーもしもーし。
GM:ではちょうど、レンハさんからも人形による通信が届きます。声のみですが、登場どうぞ。
レンハ:「こちらは姫君と騎士団の無事を確認した。そちらはどうなっている?」
ホロ:「カクカクシカジカ、ぐらぐらがっしゃーん、なんですよ!」
ホロ:騎士が助けてくれたことを伝えておいたほうがいいよね。
レンハ:「……すまないが、アールゥに変わってもらえるだろうか。」
ホロ:あーるぅさん、どうぞ。
アールゥ:「はい、アールゥです……そちらの騎士団の方々は『全員』無事でしょうか?」
レンハ:「ああ、“全員”無事だ。そちらは……ぐらぐらがっしゃーん?」
アールゥ:「はい……連行中に建物が崩れて……おそらく騎士の中に変装した敵が紛れ込んでいたものかと。」
GM:推測の通り、この瓦礫を掘り起こしても人影一つ見つかることはありません。
アールゥ:誰一人?
GM:誰一人。瓦礫を崩して目をくらまし、その間に逃走したものと思われます。
アールゥ:「……訂正します。こちらにいた騎士全員敵の変装だったようです。建物の崩壊を利用して逃げたものかと……」
レンハ:「承知した。兎も角、急ぎそちらへ向かう。警戒を怠るな。」 と、通信はそんなところだろう。
アールゥ:「かしこまりました。」
ホロ:全員が偽者かぁ……
レンハ:ううむ。
GM:では、レンハさんが駆け戻ってくるのを静かに待つ二人……というところで、シーンを終了します。
セラ:それにしてもエリア探査でこれに気づけなかったのはちょっと悔しいな
GM:実は《ダンジョン崩壊》というよりごにょごにょ
※スキルで処理するかトラップで処理するかイベントで処理するか、最後まで悩んだ結果がこの有様。セラさんには悪いことをしました。
目次へ
クライマックスフェイズ・シーン1へ
エンディングフェイズへ