○エンディングフェイズ・シーン1――セラ
GM:シーンプレイヤーはセラさん、全員登場です。誘拐犯たちの壊滅と逃走を確認した皆さんは、再び姫君たちの待つ宿へと戻ってきました。
GM:部屋には騎士たちも整列し、厳粛な雰囲気が漂っています。
GM:と、いいますのも――
ティアナ:「レンハ、アールゥ、ホロケウ、セラ――その功績を鑑み、貴方たちに、騎士の勲章を授与します。」
レンハ:なんと。
セラ:えっ、やだよ脳筋になっちゃうじゃない(ならない)
アールゥ:メイド騎士?
ホロ:なにその今風な名前
GM:そう言うとティアナは、手ずから皆さんに、外様の騎士――傭兵騎士に与えられる勲章をつけてくれます。
アールゥ:レンハ殿はすでに騎士……
レンハ:名誉なことではあるが、非常に複雑な気分だ……
GM:アイテムとしては、傭兵騎士の勲章(1500G)というドロップ品の一つです。名誉品ではありますが、売却は個人の自由です。
GM:金銭的な価値はともあれ、一国の王族から授与された勲章です。存分にありがたがってください。
アールゥ:さすがに売るほど無神経ではないですよ(笑)
GM:勲章の売買はよくあることですから、あまり拘る必要もありません、とだけ言っておきます
セラ:売ろうかなあ、重いし(おい)
ホロ:なんだかいろいろ新鮮な気分です……
GM:ああ、伝心の人形は回収させてもらいますね。
GM:さて、勲章をつけ終えたティアナが下がると、それに代わり、今度はクリスが皆さんの方に進み出ます。
クリス:「私からは、これを――といっても、受け取るかどうか、それは皆さんの自由です。」
GM:言葉に応じ、騎士の一人が差し出した銀盆の上には……勲章とはまた違う、白竜を模った紋章が三つ、並んでいました。
GM:レンハさんやアールゥさんは見覚えがあると思います。これは、白竜騎士団徽章(15000G)です。
セラ:4つじゃないのはこれを奪い合えという振りなのだろうか
GM:ははは
アールゥ:いえ、私がメイドですので大丈夫です
ホロ:俺が、ガンダムだ! みたいなセリフですね
GM:“白竜騎士団”とは、幻竜騎士団と並ぶもうひとつの騎士団です。こちらは戦時に傭兵や民兵などを動員してその指揮を取るという、質より数を重視した軍隊です。
GM:レンハさん、およびその父であるディエン伯も、白竜騎士号は受けているものとします。
クリス:「ご迷惑でしたら、受け取っていただかなくとも構いません。その場合は、こちらを――」 と、別の騎士が、銀盆に載せた三つの金貨の袋を差し出します。一つ15000G相当。
アールゥ:レンハ殿の正体バレてる……とか?<3つ
レンハ:牟。
GM:いえ、実はセラさん以外に向けて差し出してます。
セラ:なるほど、私には更に上の何かが用意されているわけだね
アールゥ:正室の位ですね
ティアラ(ワッカ):「セラさんには私を……」
GM:妖精ェ……
セラ:今重量の関係で何も受け取れないのでサンダートラップをワッカに使います
ワッカ:ぎゃーっす
レンハ:フリーダム
GM:重量問題は後で解決してくれればいいですから……(笑)
GM:こほん。ここで騎士団徽章を受け取れば、所持している限り、その騎士団の一員として扱われます。
GM:要するに大抜擢です。一介の傭兵からしてみれば、の話ですが。
GM:というわけで、セラさん以外のお三方。徽章と褒賞金、どちらを受け取りますか?
レンハ:ところで、己は任務中のいま、徽章を持ち歩いてないのかな。
GM:騎士としての身分を明かしてはならない旅ですしね。持ち歩いていないということで。
アールゥ:褒賞金を。私はレンハ殿の従者でありますので。
GM:メイドの品格ですね。
レンハ:誠に申し訳ないが、徽章を受け取るのは辞退しよう……。
ホロ:このお金があれば、村はもっと潤うのかな……(ぼそ)
GM:ご希望なら、送金しても構いませんよ。
ワッカ:村民滅亡まであと256日
GM:半端ーッ!
レンハ:256ぴったり
GM:感覚の違いが……!
ホロ:そういう気持ちもあれば、こういう名誉な事にあこがれる気持ちもあるっ。そんな10歳児。(外見)
レンハ:口上が思いつかない。私には身に余ります、と伝えて有難く褒賞金を頂戴いたします。
GM:二人が褒賞金を受け取ったことで、クリスは寂しそうな表情になり、ホロに瞳を向けます。どうしますか?
ホロ:ああ、なんかその瞳にたえられない。(汗)
ワッカ:褒賞金を……
レンハ:う、胸が痛い。だが身分を偽って二つの号を持つのは……。
ホロ:なんか二重スパイみたい
アールゥ:でも近いうちにバレるのは確かでしょうね……姫様方がディエン伯に庇護されれば……
GM:身分を隠せと言ったのはディエン伯の方ですから、わざわざ明かすことはしませんよ。国には秘密の任務です。
ホロ:徽章もらったらまずいですかね? なにかしら。
GM:徽章を受け取って騎士団の一員となると、戦時の動員を拒否しづらい立場にはなりますね。
ホロ:こねくしょん 庇護→上司 とっ!
アールゥ:うけとった。(笑)
GM:既存のものだと「主人」が適当ですかね。で、どうしますか?
ホロ:なんか騙してる様な気持ちになるのかな、でも騎士じゃないから(今は)そんなでもないのかな。
ホロ:セラさんは?(汗)
GM:セラさんについては、これが済んでから。
アールゥ:幻竜騎士団の裏部分に……(ぇ)
GM:迷うようなら先にセラさんの方に行きますが、そうしますか?>ホロさん
ホロ:せっかくだから受け取ります、お金は稼げるかもしれないけど名誉?はそうそう手に入りませんからね。(汗)
クリス:ではクリスは、「ありがとう」と微笑みます。
セラ:売ればお金になるしね(おい)
ホロ:ああ、でもこれで本当によかったのかなと思う自分もいるわけで
GM:心中では迷いつつも、騎士ホロの誕生ですね。
GM:銀盆を差し出していた騎士たちとクリスが下がると、再びティアナがセラさんに向けて進み出ます。
ティアナ:「セラさん。あなたにも、これを――」
GM:そう言って彼女が差し出した徽章は、三人に差し出されたものとは異なる意匠が施されています。
GM:ただし、こちらの方が見覚えはあるかもしれません。何しろ、周囲の騎士たちの鎧につけられているものと同じです。
セラ:わお。
アールゥ:幻竜騎士団ですか。
GM:つまるところ、それはロイヤルガードの証――幻竜騎士団徽章(40000G)です。
クリス(ワッカ):「あなたにはティアナ専属の(略)」
セラ:何? 専属の奇術師になれって?
アールゥ:間違ってはいない……?<専属というか直属?
ティアナ:「セラさん……受け取って、いただけませんか?」 と、真摯な瞳が向けられます。
GM:もちろんこちらも、代わりに40000Gの褒賞金を受け取ることもできます。
ワッカ:いいえ選択時は、 ティアナ「そんな ひどい……」(ループ)
セラ:うーん、お金にもあんまり興味はないけど名誉にもあんまり興味はないなあ。
セラ:……あ、でもこれがあれば騎士を今までより楽に黙らせられる気がする!
アールゥ:一般の騎士相手なら黙らせれますね。(笑)
GM:放浪の奇術師を続けるか、名誉ある近衛騎士となるか。さあ、返答や如何に。
GM:ああ、もちろんこれを受け取ったら今までのように自由に旅をすることはできませんよ。
セラ:姫たちについていくことになるのかな?
GM:はい。何しろ近衛です。
GM:特にセラさんの場合、ティアナに見込まれての大抜擢なわけですから、片時もお側を離れない姿勢で臨んでいただくことになります。
セラ:ぎゃあ
セラ:売った場合どうなるの?
GM:売却時は全力で破門ですね。ただまあ、ここで受け取ったら売却不可の勢いでもよさそうですが。
アールゥ:セラは幻竜騎士団徽章を受け取った。セラは呪われてしまった(まて)
GM:それを すてる/うるなんて とんでもない!
セラ:じゃあ、姫たちがディエン伯のところまでたどりつくまでの限定でいいなら受け取る。
セラ:パートタイムロイヤルガード
GM:!?
レンハ:なん……だと……
GM:それだと、ただの依頼料40000Gの護衛ですね。
GM:ああ、返却するのか
セラ:別に返却でもいいけど、姫を狙ってる輩は逃がしちゃったわけだし、ここで別れるのは後味が悪いというか。
GM:ティアナとしては、今後とも側に、という契約の意図もありますから……うーん……
ワッカ:ちっ
セラ:スタントラップ
GM:妖精に何G投資するつもりなんですか
ワッカ:ぼうりょくはんたい
アールゥ:《メイドインパクト》>ワッカ
ワッカ:みんながいぢめるー
GM:では徽章は受け取らず、ディエン伯の下までの護衛依頼は引き受ける……という形でしょうか。
GM:ティアナの残念そうな溜息と共に、40000Gが下賜されます。メタ的には前回一人だけ報酬がなかった分も含まれてますので、遠慮なく受け取ってください。
セラ:悪いね、騎士なんて柄じゃないから……
アールゥ:周りの騎士たちからすれば「……こいつら」ってな感じでしょうね(笑)
GM:騎士としての名誉を信奉している人の目から見れば、確かに噴飯ものですね。
アールゥ:騎士の名誉よりもメイドの名誉です
ワッカ:なんか語呂がいい、冥土の名誉
ワッカ:メイドの土産
アールゥ:メイドセットです<土産
GM:では、小さな授与式は幕を下ろします。
クリス:「ご苦労様でした。もう、下がってくださって構いません。」
レンハ:懺悔したい
アールゥ:一礼して下がります
GM:では、シーンを変更します。
○エンディング・シーン2――アールゥ
GM:シーンプレイヤーはアールゥさん、全員登場で出発のシーンです。
アールゥ:おや……わたし?
GM:まずレンハさんたちの側ですが、必要な品の買い込みも済み、黒竜も多少ぴりぴりした様子ですが異常ありません。いつでも出発できます。
GM:何故か全部メイドさんのお陰な気がします。
アールゥ:メイドの務めですから。
アールゥ:あ、時間空いた時にレンハ殿に言伝を伝えておきますよ。
GM:おお。それはぜひロールでどうぞ。
レンハ:牟。
アールゥ:「……私が黒竜の様子を見にいった時なのですが……」 と、黒竜を見られた事も含めて説明します。
レンハ:ううむ、黒竜のことが知られたのはあまり嬉しくないが……
アールゥ:「石については見られたかどうかはわかりません……」
レンハ:「今から何ができるわけでもない。……縁があれば、再び会うこともあろう。」
アールゥ:「……そうですね。」
GM:不穏な空気を感じつつ、レンハ一行は更に北に向けて出発する……と。
* * *
GM:一方セラさんは……シーン分ければよかったですね。
セラ:HAHAHA
GM:鎧姿の騎士たちに混ざって馬車の警護をしても仕方がないし、姫たちの気晴らしも必要。そんな理由で、二人の姫君と一緒に豪華な馬車に載せられています。
GM:明るく広々とした、沈みまくるクッション、落ち着いた調度、揺れを感じさせない車体!
セラ:ちょっとお姫様になった気分!
GM:目の前では本物のお姫様たちが、セラさんの奇術を楽しみに待っています。
ワッカ:今なら歌って踊れる専属騎士がっ
セラ:よーし、じゃあ頭にリンゴを乗せたお姫様の額を正確にナイフで撃ち抜く奇術を
ワッカ:りんごいみねー!
GM:カオスじゃ! カオスの再来じゃ!
アールゥ:真の刺客はセラ殿だったのか
GM:ロイヤルガードでフルボッコしろとのお告げですね、わかりました
セラ:まあ、広いとはいえ馬車の中だし、そんな大規模な奇術はやったらさすがに怒られる気がする!
ワッカ:何もない帽子の中に鳩をね、ああいたねそういえば鳩
鳩:ほろり
セラ:いやフェイトは残っているから出せるけどね、うん……
ワッカ:まさにてじな!(笑)
セラ:というわけでのんびりカードの奇術でもやってましょう。
レンハ:鳩ェ……
ワッカ:では、種も仕掛けもございません、このカードを切っているセラ殿の首をこのナイフで切って
GM:おいこの妖精返品して来い
セラ:タンブルトラップ
ワッカ:失礼な! これでも水の妖精の中では四天王と恐れられた存在! ふふ、あいつは四天王の中でも最弱(略)
アールゥ:鷹……え? いますよ。ええ、いつも側に
GM:ファミリアの演出は濃すぎても薄すぎてもというお話でした。あれ?
セラ:この生活に慣れると一人旅に戻ったとき苦労しそうだなあ
GM:さて、セラさんがそんな風に手を替え品を替え姫君を楽しませている横を、レンハさんたちの馬車が通り過ぎます。
ホロ:僕はレンハさんたちといるんですよね? 念のため。
GM:ああはい。ホロさんはレンハさんたちと同行です。
ホロ:了解です。
GM:北へ向かう馬車、南へ向かう馬車。その道行きが交わるときが、またいつか来るのかもしれません。
アールゥ:交わるとき……また大変なトラブルの予感
ワッカ:悪の存在は消えた、しかし第二第三の
レンハ:何事もないのが一番だよ。
アールゥ:ですね。
ホロ:故郷にいいお土産話ができたなと徽章を見ながら故郷を思うわけですよ。
アールゥ:それは死亡フラグ?(ぇ)
ホロ:ぇー
GM:無事に冬を越して、今はどうなっているのやら。師匠もどうしているのやら。
GM:遠い空の下の誰かに思いを馳せつつ、シーン終了としましょう。
○エンディング・シーン3――マスターシーン
GM:数ヵ月後。南方からの凱旋を終え、王都ベルクシーレへと帰還したエグベルト王の前に、“裁定者の国”エストネルからの使者が現われた。
GM:ノーデンスと呼ばれる使者が、王へと伝えたその言葉は、現代まで語り継がれている。
GM:――統一帝の座にあるレイウォール王国から土地を奪わなければ、エストネルからの召し出しは無し――
GM:この言葉を受け、エグベルト王は統一帝の座を目指し、本格的な戦争の準備に取り掛かることとなる。
GM:後の世に語り継がれる“神託戦争”……その始まりは、刻一刻と迫りつつあった。
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