○ミドルフェイズ・シーン1――レンハ
GM:シーンプレイヤーはレンハさん。登場判定は、アールゥさんは自動成功、ホロさんは幸運判定で難易度10、セラさんは不可です。
セラ:ぶーぶー。(おい)
GM:町外れの宿で、買い物に出た二人を待っていたレンハさんですが……帰ってきませんね。
レンハ:何かあったのだろうか。……まあ、二人なら大丈夫だろう。
GM:黒竜の仔は檻の中での食事を終え、ちょうど眠りについたところです。半年の間に、大型犬から虎くらいのサイズには成長しています。
GM:……ああ、虎だと思ったより大きかった。サイズはあまり変わっていないということで。
レンハ:大型犬以上虎未満。把握した。
レンハ:(1.5m前後というところか)
GM:さて、レンハさんは宿のどこにいる感じでしょうか。
レンハ:そうだなぁ。黒竜は……宿の裏か何かに檻を置いて、そこに居るのかな。それとも宿の中?
GM:さすがに馬車の中から出すと人目につくと思うので、止めた馬車ごと宿の裏手でしょうか。
レンハ:承知した。では、宿の……酒場的広間があればそこで時間を潰すか。
レンハ:竜の中でも大男が居座ってたら、それは目立ちそうだ……
GM:ではその場に、ふらりと入ってきた人影があります。
レンハ:ふいと顔を向けよう。
GM:暗灰色の髪にコバルトブルーの瞳。年のころは二十代後半で、黒いマントを纏ったその姿は……どこかで見たことがあるような……
GM:向こうもレンハさんに目を向け、そのまま視線を流そうとしたところで、ふと思い当たる節があるように動きを止めます。
レンハ:コバルトブルー……コバルト?
ホロ:とりあえず幸運判定だけしてもいいですか?
GM:登場判定は登場したいタイミングでどうぞ。
青年:「――レンハ、か?」 ぼそり、と青年は呟きます。
レンハ:「コバルト……。お前、ジェラル・コバルトか?」 思い出した。まるで変わってないんじゃないか。
GM:最後に会ったのは何年前でしょう。彼はジェラル・コバルト、フリーの傭兵であり、一時期ディエン伯の元に食客として迎え入れられていたこともあります。
GM:さっそくですが、コネクションの関係はどうしますか。
レンハ:上か下かの関係ばかりだったし、せっかくだから好敵手としよう。
アールゥ:私も知っている……でよろしいでしょうか?
GM:50年前から仕えてれば知ってて当然ですね。アールゥさんとも知り合いということで構いません。
アールゥ:了解ですー……ではこの辺で登場させていただきますー。
ジェラル:「ああ、久しぶりだな。」 と目を細めたところで、アールゥさんも入ってくると。
アールゥ:「レンハ殿、ただいま戻りまし……これはジェラル殿……お久しぶりでございます。」(ぺこり)
GM:そういえばごく身近にまったく容姿の変わってない人がいた……(笑)
アールゥ:(笑)
ホロ:よんだー?
アールゥ:昔PTを組んだ時からお互い容姿かわってませんからねぇ(笑)
レンハ:ホロも変わってないな。これでは違和感を覚える方が難しいぞ
ジェラル:「ああ、メイドか。お前たち、こんな所で何を……と、聞くのも野暮だな。」
ホロ:なんかかんちがいしてる!?
レンハ:「色々あってな。……お前と会うのも何年ぶりだろう」
レンハ:そういえば、ジェラルの種族は何だろう。
GM:恐らくヒューリンとは思われますが、確認したことはありません。こうも変わっていないのは、エルダナーンかフィルボルの血が入っているのかもしれませんね。
レンハ:なるほど。それこそ野暮な質問か。
ジェラル:「さて、何年ぶりだったか……」 と、ジェラルはごまかすように唇の端を吊り上げると、思い出したように付け足します
ジェラル:「そういえば、街中で“幻竜騎士団”の連中を見かけたが……この様子だと、お前たちとは関係なかったか。」
GM:幻竜騎士団とは、ここ白竜王国における二大騎士団の一つです。規模は小さいながら、団員は精鋭揃いで、近衛として位置づけられています。
ホロ:とりあえずこの辺で登場判定しておきます……
GM:判定どうぞ。
ホロ:2d6+2
Dice:2d6+2 = (7: 2+5)+2 = 9
GM:登場できませんでした。
アールゥ:まだ迷子(略)
ホロ:あれー? どこかなぁ……
GM:登場判定は1シーン1回なので……帰り道でまた迷ったりしたんでしょうか。(笑)
アールゥ:きっとまた人の波に流されて(笑)
レンハ:「幻竜騎士団が?」 こんなところまで来てるのは珍しいのではないかな。
GM:任務の性質上、基本的には王都に置かれていますからね。
レンハ:あまり鉢合わせたくないな、と心の中で思っておこう。
アールゥ:「……何かあったのでしょうか?」
ジェラル:「何故こんな辺境の……おっと、すまんな。この街にいる理由はわからない。ずいぶんお困りのようだったが、関わらないほうが身のため……」
ジェラル:ここまで呟くと、ジェラルはレンハさんの顔を見て苦笑しました。
GM:ところで何かあったとかなかったとか以前に、アールゥさんが一人で帰ってきたことに関して何もアクション・リアクションがありませんね。
レンハ:……あ。
レンハ:いやこれはその、背が小さいとどうしても……
GM:2mの偉丈夫め……!(笑)
アールゥ:「……そうでした……街中でホロ殿とはぐれてしまって……」
レンハ:「……揉め事に巻き込まれてなければいいんだが。」 ちょうどそんな話をしていたところだし。
アールゥ:「……ホロ殿のことですから、すぐ宿の方に戻ってこられると思うのですが……」
GM:とは言うものの、何故かもうしばらく帰ってこない感じがしますね。
ホロ:案外可愛い子を見つけてよろしくやってるかもよ?
GM:外見10歳ーッ!
アールゥ:「……そういえば、昔から揉め事によく巻き込まれていました……ね。」(嘆息)
レンハ:「探してこよう。アールゥ、留守を頼む。」
アールゥ:「かしこまりました。」
ジェラル:「ああ、なんだったら俺が留守を引き受けてもいいが……」 と、一人で行こうとするレンハさんに対して。
アールゥ:「……いえ、戻ってこられた時に知った顔がないと困ると思われますので……」
レンハ:「身内のことだ。任せるのも悪い。会えたら後で昔話でもしよう。」
ジェラル:「そうか。まあ、気をつけてな。」 適当な席に着いて、レンハさんを送り出します。
アールゥ:では、部屋に荷物置いて黒竜の様子でも見にいきます。
GM:では、今度はレンハさんが街中に繰り出すというところで……とそうだ、馬は連れて行きますか?
レンハ:う。流石に街中まで連れ歩くのは問題だろう……。置いていくか。
GM:はい。では、単騎どころか本当に単独で出て行くところで、シーンを終了しましょう。
○ミドルフェイズ・シーン2――ホロケウ
GM:シーンプレイヤーはホロさん。登場判定は不可です。
GM:裏路地を抜けると、また裏路地だった。絶賛迷子中、パート2です。
GM:歩けど歩けど、見えてくるのは似たような細い路地ばかり。どうしてこうなった。
ホロ:「うーん……都会は迷いやすいなぁ……」
ワッカ:方向音痴なだけなのでは……
GM:と、ぼやきつつ角を曲がったところ……ごつん! と堅い金属板に頭をぶつけてしまいました。
騎士:「おい、気をつけ……おや?」
ワッカ:「あいたたた……」
ホロ:「大丈夫?」
クリスティアナ:「あなたは……ホロ?」 と、騎士の後ろからクリスティアナが顔を出し、助け起こしてくれます。
アールゥ:ワッカがぶつかりましたとさ(笑)
GM:あれ、じゃあえーと、ワッカを気遣ってくれたということで。
ホロ:「あ、あれ?」
ホロ:先程の?
GM:先ほどの。
騎士:「どうしてこんなところをうろついているんだ? やはり貴様……」
クリスティアナ:「おやめなさい。」 と、騎士をたしなめます。
ホロ:「あ、あら? クリスティアナさん……」(様つけるべき?)
騎士:「貴様! クリス様に向かってそのような……」
クリスティアナ:「おほん!」
GM:とクリスティアナが咳払いをひとつすると、騎士は慌てて「クリスティアナ様に向かってそのような口の利き方を!」と訂正します。
クリスティアナ:「それで、こんなところでどうしたの?」
ホロ:「ええ……道に迷ってしまって……」 と非常にバツの悪そうな表情で答えます。
クリスティアナ:「あら……それは困ったわね。ちゃんと送って行ってあげられればいいのだけれど……」
GM:と、今まで押し込めてきた不安を少しだけにじませた声。
ホロ:「いえ、そんな悪いです……」
騎士:「クリスティアナ様、これ以上この子供に構っているわけにもいきません。我々も捜索に……」
ホロ:「それにある程度は迷うのも旅の醍醐味かなぁ……なんて。あはは。」 とごまかしておこう。
クリスティアナ:「もう、ホロ……」 と苦笑しつつ、ふと思いついた顔になります。
クリスティアナ:「そうだわ。ねえホロ、少しの間、私たちを手伝ってはくれない?」
GM:「姫様!?」 と騎士たちが異議を唱えようとしますが、それを封殺してクリスティアナは訊ねます。
ホロ:「なにか、困ってらっしゃるのですか? あ、クリスティアナさんと同じ顔の方はまだ出会ってません。」
クリスティアナ:「ええ、私たちはその子を探しているの。一緒に探している間に、あなたのお知り合いも見つかるかもしれないし……どうかしら?」
ホロ:「え? あ、はい、僕でよければ(大通りにもでやすそうだし)」
クリスティアナ:「ありがとう。聞いたわね、貴方たち?」
騎士:「……はい……」 と、不承不承ながら頷きます。
ホロ:「ありがとうございます。」
ホロ:何かゴチャゴチャつけようとしたけどある程度年相応でないとだめかなと。
クリスティアナ:「気にしないでいいわ、お互い様だもの。それでは、行きましょう。」 と、ホロさんに手を差し伸べます。
ホロ:え? これどうすればいいの? 手の甲にでもキスすべきなの? そう言う出し方?
GM:ふ、普通にはぐれないよう手を繋ぐだけで……(笑)
アールゥ:おちつけ外見10歳
ホロ:じゃあ、ちょっと照れながら手をとったりします。
GM:では、手を取り合って裏路地を歩き出すというところでシーンを終了しましょう。
○ミドルフェイズ・シーン3――セラ
GM:お待たせしました。シーンプレイヤーはセラさん、登場判定は不可!
セラ:よーし。
GM:騎士の検問(?)をすり抜けてかわし、宿に戻ってきているセラさん。宿はにぎやかな表通りと静かな裏通り、どちらに取ってますか?
セラ:んー。静かなほうかな。
GM:では、裏路地に入って角を二つ三つ曲がり、そろそろ宿が見えてくるという頃合で……
セラ:遭難
GM:水ーッ!
GM:危険感知をどうぞ。
アールゥ:危険感知ならっ(ぁ)
セラ:え、危険感知!? 《ダンシングヒーロー》《サーチリスク》 4d6+8
Dice:4d6+8 = (10: 6+1+2+1)+8 = 18
GM:出目が微妙ですが、十分十分。
GM:細い路地の狭い空、要するに立ち並ぶ住宅の屋上で何か物音がしたかと思うと、
GM:目の前に人間大の何かが落っこちてきます。
GM:あなたはそれを咄嗟に受け止めてもいいし、地面に激突するに任せてもいい。
セラ:人間大っていうのがなあ。受け止めたい。
GM:では見事にキャッチ! 40kgちょっとの重さに一瞬腕がつりそうになるかもしれませんが。
セラ:そしてキャッチしたのは人間大の黒竜
GM:!?
アールゥ:いつ逃げ出した!?(笑)
セラ:「あ、わわっ。あ、あぶな……」 何をキャッチしたんだろう?
GM:さて、落ちてきたのは……
GM:金の髪、白い肌、茶の瞳。可愛らしくも凛々しい顔立ちに、不釣合いな猿轡。
GM:白いドレスは目立たない色の布で包まれ、その上から巻かれたロープ。
GM:どう見ても誘拐されている途中の女性、もとい少女でした。
ホロ:本命きたー
セラ:何でこんなものが落ちてくるのか
姫君:「んーっ、んーっ!」 落下の衝撃から醒めると、腕の中の姫君は体をよじります。
セラ:上を見上げてみる。何か見えるかな?
アールゥ:空から降ってくるのはいつもトラブル……
ホロ:そういえば前回も空からトラブルが……
GM:セラさんの見上げた狭い空からは、
影:――シュタッ。シュタシュタシュタシュタッ。
GM:次々と人影が降り立ち、セラさんを取り囲みます。
セラ:ニンジャー!?
セラ:「え、えっと……。何かまた厄介ごとに巻き込まれてる予感が……」
GM:恐らくは、姫君の急な抵抗にあって取り落としたのでしょう。不覚なことです。
ホロ:影の伝説未遂
影:「――その娘を渡せ。」 囁くような、しかし耳にはしっかりと届く不思議な声が発せられます。
セラ:どうぞ
セラ:けほ。
アールゥ:(略)
姫君:「!? むーっ、むーっ!」 腕の中の少女は状況を理解したのか、必死にぶんぶん首を振ります。
GM:いやまあ別に渡してもいいですよ。ええ。
セラ:「何だか凄く嫌がってるように見えるんだけど……」
姫君:(こくこくこくこく)
影:「お主には関係のないこと……返答や、如何に。」 じり、と相手に悟らせないようなすり足で距離をつめてきます。
セラ:むー。ちょっと面倒くさそうだけど、誘拐されてるであろう人を見捨てるのも嫌だし……
セラ:「……あーあ、平和に過ごしたかったんだけどなあ。」 逃げたい。
セラ:今度こそ発動する《スニークアップ》
GM:では、敏捷判定としましょ……ああ、《スニークアップ》を使うなら判定なしでも認めます。
セラ:使う。
セラ:煙のように消えうせてもいいけどそれは何だか《スニークアップ》というより《テレポート》であった
GM:ではそれこそ奇術のようにして、セラさんは怪しい影たちの囲みを突破しました。
影:「――逃がさぬ。」 敵もさるもの、即座に反応して追いかけてきます。
セラ:転べ! タンブルトラップ!
GM:こうして、裏路地での追いかけっこが幕を開けた……というところで、シーンを終了しましょう。
セラ:はーい。
ホロ:子供に好かれる女、セラみたいになってますねっ! もしくは子供難の相
セラ:傍から見たら私のほうが誘拐犯である
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