○ミドルフェイズ・シーン1
GM:行き倒れのセラさんが拾われて、丸一日が経ちました。元が健康な体なのに加え、ホロさんの師匠が調合した薬も効いたのか、既に立って歩くのには支障がないほどに復調しています。
GM:師匠は今日も村人との話し合いに出かけており、ホロさんはセラさんの面倒を見るように言い付かっています。
ワッカ:(包丁を研ぎながら)「いざとなったらご主人様のために……」(キラーン)
セラ:「元気100倍! 生きてるっていいね!」
ホロ:「大分よくなったようですね。」
GM:本当に元気だ!
ワッカ:「セラさん……新しい顔だよ? これで元気百倍。」
GM:さて、今日も綺麗な秋晴れですが、どう過ごしますか?
ホロ:「大分良くなってきてるようですし、少し表を散歩してみますか? こんな所でずっと寝てても身体なまっちゃいますし。」
セラ:「あ、はい。いいですね。ここがどういう所なのか見学してみたいです!」
ホロ:(自分より年上だけど、なんかかわいい人だなぁとか思ってる)
ワッカ:(そんなご主人様を見ながら妙な焦燥感を覚えてる)
GM:果たして本当に年上なのかどうか……
ホロ:「じゃあ行きますか? 案内しますよ。」
セラ:「はーい。お願いします。」 にこにこ
GM:では二人は連れ立って、村を散歩に出かけました。
GM:村の様子を端的に表わせば、「秋の山村」ということになります。四方を鮮やかな色の木々に彩られ、見上げると透明感のある秋晴れの空が、手の届きそうなほど近くに感じられます。
セラ:ああ……のどかだなあ……
ホロ:「ですよね、今の季節は特にですよ。」
GM:平地に比べれば小さいながらも、整えられた田畑が見受けられますが……普通は収穫を行なっているはずの、大人たちの姿は見えません。
GM:村の中央では子供たちが遊んでおり、どこかで見た茶色い毛並みも混ざっているようです。
セラ:「いいところですね。……でも」 ちょっと昨日の話を思い出してやっぱ私邪魔かなあとか思うかもしれない。
GM:では、そんなセラさんの足元に、使い古された革製のボールがてんてんと転がってきます。
セラ:「?」 拾い上げて転がってきたほうを見てみます。
セラ:そして全力で《ウェポンシュート》
GM:やめて!
GM:するとボールを追いかけて、わーと駆けてくる子供たち。
子供たち:「ボールー!」「ねーちゃん誰?」「ホロ、あそぼー」「ケーにいちゃん、はやくー」「わかったから手ぇひっぱるなー」
セラ:とりあえずボールは子供たちに返しますね。……
セラ:そういえばここに来てから名乗った覚えがないですね、起きてから今までの間に名乗ったってことでいいよね
GM:それでいいですよ。
ホロ:「ケリィ、人気だなぁ」
ケリィ:「いや、こいつは弟。よう、元気そーじゃん。」
セラ:「ええ、おかげさまで。」(にこにこ)
ホロ:「こちらはセラさん、旅の方だよ。」 と紹介(したほうがいいかな)
子供たち:「セラねーちゃん!」「セーラー?」「あそぼー」「セセラセラ?」
ワッカ:「何とかなるさ表現!?」
セラ:せせらせら……
セラ:しかしここはあれですね、奇術師としての腕がなる! 子供の相手なら任せて!
GM:か かっこいー!
セラ:ここに縦じまのハンカチがあります。これを手の中にいれて軽く揉むと以下略。
ワッカ:「おおっ縦縞が横縞に!」
GM:わいわいがやがや。そのうち、子供の一人がお腹を押さえて黙り込みます。
セラ:「? どうしたの?」 その子供にむかって
子供:「……なか、すいた……」 ぽつり、と。
ホロ:「っ……。えっと……」(ちょっと気まずい感じ)
ケリィ:あー、とケリィは額に手を当てます。
セラ:「……」
子供たち:「ぼくもすいたー……」「セラねーちゃんはまほうつかい?」「おかしだしてー!」
セラ:なら果物が増える奇術ね! みかんを手の中に入れて振ることでみかんが2つになります!
セラ:後ろから見ちゃだめだよ断面が見えるからね
ワッカ:「みかんが二つに!……割れてる」
GM:既に奇術どころか宴会芸のレベルである。
セラ:「うーん、おかしを出す魔法はちょっと休憩中なんだよね……」 若干声のトーンが落ちたり
ケリィ:「お前ら、無茶言うなよ。ほら、深呼吸だ深呼吸。山の空気はおいしいんだぞー。」
GM:と、苦しいことを言ってごまかしにかかります。
ワッカ:「ぁあ……焼き鳥とか食べたいですなぁ……」(ちら)
鳩(ワッカ):「くるっくー!?」
セラ:鳩ーっ
ケリィ:「ほら、ボール持って戻って遊ぶぞ!」
ケリィ:「二人も来るか?」
ホロ:「セラさん、どうします?」
セラ:「ごめんなさい、まだ体調が本調子じゃないみたいで……。一度戻って休みますね」 暗いトーンのままで
ホロ:「ごめんねケリィ、セラさんを送ってくるよ、ワッカ、遊んどいで?」
ワッカ:「!? 私はご主人様と一緒にいますよ!!」
子供たち:「セラねーちゃん、ばいばーい」「ホロもばいばーい」「ワッカもいこーぜ!」
ホロ:「またね」
ケリィ:「ほら行くぞー。」 どやどやわーわーきゃーきゃーずりずり。
セラ:手を振ったりしつつ戻ります。
ホロ:「じゃあ、行きますか?」 と手を差し伸べますが、その先にワッカがとりついてパシパシ叩いてます。
セラ:仲いいなあ
GM:では、苦い思いを抱きつつ子供たちに背を向けて帰路につく、というところでシーンを終了します。
○ミドル・シーン2
GM:その日の夜のこと。二人は帰ってきた師匠を交えて、夕食を摂っています。
セラ:遠慮したい。遠慮したいけど食べねば生きていけないのだよもぐもぐ
師匠:「やれやれ……一日中話し込んだせいで、喉が枯れたわい……」
ホロ:「状況はどういう感じですか?」
師匠:「うむ……まずは黒竜のことじゃが、昨夜の内に領主に文を送っておいた。新王の手前もあるし、二日か三日のうちに討伐隊が送られてくるじゃろう。」
ワッカ:「それは……安泰ですね!」
GM:どうも公式小説やリプレイを見ると、「アニマルメッセンジャー」というアイテム扱いの伝書動物がいるようなんですが、サプリとかじゃ見たことないんですよね……
セラ:矢文で
GM:一日半の道程を飛んでいく矢文ーっ!
※後に調べてみたところ、アニマルメッセンジャーは『アリアンロッド・サガ トラベルガイド ベネット見聞録』に掲載されていました。
師匠:「村に被害は出んはずじゃが……問題はむしろ、この秋の貧しさじゃな。」
ホロ:「それは……、ですね。でも黒龍が討伐されれば……」と言い淀む。
師匠:「今日話してわかったことじゃが、やはりどこも十分な蓄えがない。このままでは冬も越せん者が出てくるじゃろう。」
師匠:「一応、続けて領主に文を送ってみるつもりではあるが……すぐに用意できるのは、竜退治の分の糧食くらいじゃろうし……
セラ:「あの…… 私に何か、できることはありませんか?」
師匠:「うん?」
ホロ:「いえ、そんな、旅の方にそんな……」
師匠:「ふむ……」 と、師匠はセラさんを見定めるような目つきになります。具体的にはエネミー識別。(笑)
セラ:投げる
GM:癖か。癖なのかそれは。
セラ:「苦しい中助けていただいたのですから、何か恩返しがしたいです……。何より、子供たちが飢えているのがかわいそうで。」
師匠:「収穫も済み、山の実りもあまり期待できぬ以上……していただけることはあまりありませんな。」
師匠:「しかし、あなたには技がある。……どうかそれで、子供たちの心を慰めてやっていただけませんか?」
GM:空腹の辛さを紛らわしてやって欲しい、ということのようです。
セラ:なるほど、頭に林檎をのせた子供の額を正確にナイフで撃ち抜く奇術によって空腹のつらさから開放を
GM:林檎は無傷だ!
ワッカ:最悪だ(笑)
セラ:「! 分かりました。頑張ってみます。」 できることがありそうでちょっぴり安心
セラ:これでご飯をおいしくいただけるってもんよ(最悪か)
師匠:「よろしくお願いします。」 師匠も柔らかく笑う、と。
GM:大体話すことも終わってしまった。シーン終了です。
セラ:さっそく準備しないと……麦茶をウーロン茶に変える奇術は……だめね麦茶がない
GM:麦ならあるぞ!(だからどうした)
○ミドル・シーン3
GM:では、PC1,2側のシーンを開始します。
GM:ディエン伯の屋敷、その応接室で、二人は数名の騎士と対面しました。
アールゥ:レンハ殿の後ろに控えています。
騎士:「この度、黒竜討伐隊に加わります、ワンダと申します。隣は順にヴァイス、サンドラ、シオンです。」
GM:と、ヴァーナやヒューリン、ドラゴネット・メディオンなどの男女が礼をとります。
レンハ:立場というか、位は同等だと思ってよいかな。 「レンハと言う。よろしく頼む。」 とこちらも礼を返そう。
レンハ:(目下であっても同じ対応をするだろうけども)
GM:騎士としての立場に差はありませんが、領主の息子ですからね。礼節に乗っ取った対応をします。
騎士:「今回は一斑で私以下五人、二班もヴァイス以下五人、計十人がレンハ様の麾下につきます。」
GM:……まあ、2モブなんですけどね?(笑)
レンハ:そんな、元も子もない
セラ:モブーッ
アールゥ:みごとなヤラレ役……(略)
GM:で、騎士たちは行軍予定や糧食の準備などといった話を始めます。
騎士:「十一人分ともなると、馬車が必要かと……」「レンハ様はご自分の乗騎で参られますか?」
レンハ:馬については「そうしたい」と。この辺りはルール的な処理が入るのかな?
GM:いえまあ特には。
アールゥ:討伐を命じられて行くのですから領主あたりから支給されてもよさそうな。(笑)
GM:ああ、もちろん馬車は騎士団のものが使えますが、一応手続きやらなんやらあるということで。必要かどうかをはっきりさせるのは大切とかそういう。
レンハ:分かった。しかし、食糧については心配があるな。
GM:一日二食、一食分をデータ的には重量1として、11人×4日×2食の重量88。騎士たちが一斑で37まで持てるので、馬車40と合わせて余裕という計算です。
GM:他にも人数分の野営道具やロープ、灯りなんかも積み込まれますが。
騎士:「レンハ様、何か問題でも?」
レンハ:「いや……」 あまりこの場で言うべきでもないと思いつつ…… 「今秋は実りが少ないという話を聞いた。食糧の確保に問題がなければ良いのだが。」
騎士:「ご安心を。このようなときのために、騎士団の備蓄があります。」「幸い、これまでは遠征などの必要もありませんでしたから、十分な量がありますよ。」
GM:平和だったっていいことですね、というお話でした。
レンハ:それはよかった。
GM:その後もあれこれと話し込み、明朝出発して明後日に西の山村に到着、一泊してから黒竜を討伐して帰還、ということになりました。
騎士:「お恥ずかしながら……私を含め、実戦経験の浅い者がほとんどです。道中はレンハ様直々に、調練をよろしくお願いします。」
GM:よろしくお願いします! と体育会系のノリで頭を下げる騎士たちっていいんでしょうかねこれ。
レンハ:「己もまだ未熟な身だが、出来る限りのことはする。重ねて、こちらこそよろしく頼む。」
騎士:『ハッ!』 騎士たちが揃って礼を返しました。
アールゥ:では、旅支度の準備を……メイドに指示しつつ自分も準備します。
GM:というところで、シーンを終了しましょう。
○ミドルシーン4
GM:そして翌朝。予定通りに行軍を開始しようとしたところで、ちょっとだけ問題が立ち上がりました。
GM:一言で言うならば……
騎士:「えっ、メイド同伴?」
GM:給仕の足でついてこれるのか、食糧が足りないんじゃないか、まさか二人はそういう関係なのか、とかあれやこれや。
レンハ:謁見の場に分隊の者はいなかったのか
GM:いませんでした。
アールゥ:「……これでも昔、冒険者をしていたことがありますので……」(深々)
レンハ:「これはディエン伯の命だ。それに、彼女ならば問題は起きまい。」 色んな意味で。
騎士:「それは承知しましたが、食糧が……」 と異を唱える者もいます。
アールゥ:エクスマキナって食事するんですかね?
GM:各人の設定に任される領域かと。必要なしでもいいですよ。
アールゥ:じゃあ、必要無しでいきます。
アールゥ:「私はエクスマキナですので食料は必要といたしません。」
騎士:「!?……し、失礼致しましたッ!」 思わずびしっ。
GM:一口メモ:ここグラスウェルズでは、機械であるエクスマキナにも人権が認められています。一方、隣国メルトランドではエクスマキナに人権は認められていないので注意!
アールゥ:了解ですっ!
GM:というわけで問題は無事解決し、十二人のゴート辺境騎士団分隊は、西の山に向けて行軍を開始しました。
アールゥ:必要あれば馬車の御者も行いますよ?
GM:食事時には、香辛料のよく効いた保存食などが供されます。うーん、スパイシーな香り。
レンハ:香辛料は偉大だね。
アールゥ:なかなかに貴重な物ですからね。<香辛料
GM:そして行軍の隙を縫うようにして、騎士たちはレンハさんに調練を請うてきます。
騎士:「レンハ様! ぜひお手合わせ願います!」「私とも!」「俺とも!」
レンハ:受けて立とう。しかし、討伐隊は皆こういうノリなのか。
GM:なんせ実戦経験がない者たちとしては、黒竜退治なんて初めての栄誉ある任務です。やる気も沸いてくるというものです。
アールゥ:怪我された方がいましたら治療します。
アールゥ:元冒険者といたしましては大層不安だったりしますが。(ぁ)
GM:……と、そうそう。同道の時点で、アールゥさんもギルドメンバーとして数えられます。
アールゥ:了解です。
アールゥ:あ、補足ですが……アールゥは基本無表情です。
GM:無表情メイドロボ。解説がこれで済むって素敵ですね。
アールゥ:素敵です
ワッカ:さすがはお姉さんのほう
アールゥ:いあ、別人ですよ? 容姿はむしろ初代祝福の風(略)
GM:さてここで、1ラウンドだけ戦闘を行なってみましょう。部下の実力を確かめるがいい!
アールゥ:では、その間に食事の後片付け等をしてます。
GM:相手は騎士5人で1モブ、距離は5mとします。行動値は13。
レンハ:行動値は26だ。
GM:ダブルスコアだ…… レンハ26>騎士13
第一ラウンド [レンハ]5m[騎士]
GM:では、第一ラウンドのセットアップ。何かありますか。
レンハ:いや、特に使わない。
騎士:こちらは《フォートレス》を使用。防御の陣を組みます。
騎士:盾を揃えて前に突き出し、その後ろからグラディウス(歩兵用のショートソード)を構えるとかそんな感じで。
騎士:「さあレンハ様、いつでもどうぞ!」
GM:では、イニシアチブ。
GM:来るならこいこい。
レンハ:いつでもどうぞと言われたら、行かない訳にはいかないな。
GM:口プロヴォックだ!
レンハ:5m前進して《ラッシュ》。
GM:確認してなかったけど行軍中だからそりゃ最初から騎乗状態だった!
レンハ:(言われてみれば宣言を忘れていた。気をつけよう。)
騎士:覚悟を決めてナイトシールドを構える!
レンハ:命中判定。 11+3d6
Dice:11+3d6 = 11+(12: 5+4+3) = 23
騎士:2d6+6 うわーもうだめだー。(早すぎる)
Dice:2d6+6 = (7: 5+2)+6
GM:ダメージどうぞ。
レンハ:では、物理ダメージだ。2d6+19+46
Dice:2d6+19+46 = (6: 5+1)+19+46 = 71
GM:物理防御力は27に、《フォートレス》3で+12。39点防いで、32点のダメージと。
GM:五人中一人が吹っ飛ばされて、もう一人もかなりよろめいたというくらいでしょうか。
騎士:では反撃! マイナーはなし、メジャーはとある事情から《ブランディッシュ》を使用します。
レンハ:良し、来い!
騎士:3d6+9 馬上の相手にグラディウスは届くのだろうか。
Dice:3d6+9 = (6: 3+2+1)+9 = 15
GM:で、出目が……リアクションどうぞ。
レンハ:4+2d6
Dice:4+2d6 = 4+(7: 1+6) = 11
騎士:4d6+19+2d6 実は《マイティスラッシュ》があるので、メジャースキルを使うとダメージが増えるのでした。《フォートレス》で1D減ってますが。
Dice:4d6+19+2d6 = (15: 4+2+5+4)+19+(11: 6+5) = 45
GM:ダメージは出目がいい。45点の物理ダメージです。
アールゥ:《プロテクション》って言いたくなる今日この頃(略)
GM:泣いちゃう
レンハ:まず28点防いで……《アイアンクラッド》と言ってみよう。 5d6+5
Dice:5d6+5 = (18: 3+5+1+6+3)+5 = 23
GM:有効打突ゼロ、だと……
アールゥ:これに《プロテクション》と《サモン・アラクネ》が加わるのか……
GM:胸が熱くなるな……
GM:……とまあ、騎士たちの実力はこんなものです。
レンハ:ふむふむ。
騎士:『ありがとうございましたっ!』
GM:ああ、HP・MPなどは回復しておいてください。《ヒール》と道中回復でなんとでも。
レンハ:承知した。この調子で指導できるところをしていこう。
GM:びしびししごいてやってください。
アールゥ:騎士様達の手当てはいたします……《ヒール》で。
GM:……あれ、飴と鞭?(違う)
アールゥ:判定とかいります?
GM:ああ、不要です。お気持ちだけで。(何)
アールゥ:了解。(笑)
GM:あとは特にしたいことがなければ、調練を行ないながら行軍を続けるということで、シーンを終了します。
アールゥ:わたしは特にありません。
レンハ:応。
GM:では、シーン終了と。
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