オープニングフェイズ
〇シーン1:月のない夜(マスターシーン)
GM:それは、月のない夜のこと――
GM:どことも知れぬ深い闇の中で、二人が話をしている。
GM:パチ、パチ、パチ…… 「おめでとう、“グレイファントム”。君は人間を超える力を得たんだ。それがオーヴァードの力だよ」
GM:「……これが、オーヴァードの力だというの……? “ダークムーン”」
GM:“グレイファントム”は、荒い息をつきながら答えた。
GM:「そう。君は選ばれたんだ。その力を使って自分の望みを叶えるといい。挫折や不安……もうそんなものに怯えなくていい。今日から君は、灰色の亡霊――“グレイファントム”だ」
GM:「“グレイファントム”……それが、わたしの新しい名前……」
GM:“ダークムーン”は、“グレイファントム”にペンダントを手渡して言う。
GM:「これは選ばれた者の証だ。そうだな……まずは、軽く練習から行こうじゃないか」
〇シーン2:進路調査票(逆居万人)
逆居:僕の出番だね。 1d10
Dice:1d10 = (1d10:8=8) =8
GM:ここはN市公立高校。時期は六月の初め。
猛:侵蝕率8上昇の朝
GM:授業終わりのホームルームで、進路調査票が配られます。高校二年生、もうそんな時期ですね。
逆居:将来、かあ……憂鬱そうな顔でプリントを見るよ。(侵蝕率:37)
大神:やっぱり一番は大統領だよねえ
逆居:先生はそんなだからどこにも……いやなんでもないです
猛:将来はアメリカ大統領になるのですな。1万円で。
GM:君が悩むのは、はたして普通の高校生としてか、それとも“右手”の影響を憂うためか……
逆居:(僕だって右手がこんなじゃなければ、少しはマシな道を考えられたはずなのに……) と、言い訳がましい考え事をしてる。
GM:放課後、君のもとに八重樫若菜(やえがし・わかな)が訪れます。
若菜:「かーずとっ!」
逆居:八重樫。生徒会長で、僕の親友だったっけな。
GM<:そう。彼女はこの学校の生徒会長であり、君とは良き友人です。
逆居:「八重樫。何か用?」 名前で呼ばれてるのに名字で呼び返すあたりに、男子高校生の純情を感じとってもらいたい。
若菜:「これから生徒会なんだけど、ちょっと寄り道をね。どうしたの? 進路の悩み?」
逆居:「……ほんと、よく気が回るよなあ。」 顔に出てたんだろうかと呆れつつも感心。
GM<:西に困った人あれば助けに行く、彼女がそんな性格であることは学校の誰もが知っています。
逆居:そのことはよく知ってるけど、僕の本当の悩みは絶対に相談できないな。裏切ってるみたいな心苦しさはずっとある。
逆居:(こういうところも、まさに“裏切り者(ダブルクロス)”って感じだよなあ……) などと思いつつ。
GM:ダブルクロスですねえ。
若菜:「ま、悩める少年のことは見過ごせないからね。……弓花も、大丈夫かしら」
逆居:「弓花? ああ、うちのクラスにいたっけ。」
GM<:ええ、七海弓花(ななみ・ゆみか)はあなたのクラスメイトです。君とは少し話す程度の間柄ですが。
若菜:「うん。さっき話したんだけど、やっぱり進路のことで悩んでたみたい。君と同じで」
逆居:「そうなのか……八重樫は? 進路、決まってるのか?」
若菜:「え、私? 私はお父さんが先生だし、私もそういう仕事に就きたいかなーって」
逆居:「うわあぴったり。」 思わず笑う。
若菜:「まあ、将来のことも大事だけど、今は今を大事にしなくちゃ……って、そうだ、生徒会!」
GM<:若菜は慌てて駆け出していきます。……と、そこで。
逆居:八重樫と話すと気分が軽くなるなあ、と背中を見送る……うちに、なんだなんだ?
GM:若菜が去って行った後、君はゴミ箱の前に立つ弓花の姿を見かけます。
逆居:噂をすればなんとやら、か。やっぱり見てわかるくらい悩んでそうなのかな?
逆居:「かげがさす」も「なんとやら」も字数は同じだよなあとよく思う
猛:5文字・・「ハゲが増す」とかも同じか。
GM:そうですね。彼女は何か……くしゃくしゃに丸めたものをゴミ箱に突っ込んで、踵を返します。
GM:何かアクションを起こしますか? それとも気にせずにその場を後にするでしょうか。
逆居:む……うん、八重樫を見習って声をかけてみよう。いきなりゴミ箱を漁ったりはしない。
逆居:「おーい、七海ー。」
弓花:「えっ……逆居君?」
GM:彼女は、どきっとしたように君のほうを向きます。
逆居:もしや何か見てはならない場面を見てしまったのだろうかとこっちまでどぎまぎする。
弓花:「な、何かな?」 えへへ、とごまかし笑いをします。
逆居:「えっ、あっ、いや、なんか、うん。や、八重樫が心配してた!」
逆居:女の子と話してる時に他の女の子の名前を出すのは実にこうフラグっぽいよな
猛:Niceboat.
弓花:「若菜……うん、私に声をかけてくれたから。ちょっと、ね」
GM:ややあって、弓花は少し小さな声で続けます。
弓花:「ありがとう、逆居君。その、気にかけてくれて……」
逆居:「いや、僕は別に、その……」 左手で頭をかく。その間に、動揺して昂ぶったレネゲイドの影響で、右手がこっそりとゴミ箱の中を漁ってる。
逆居:これなら七海が捨てたものを自然に確認できる気がした。そもそも右手が勝手に動くのが不自然すぎた
GM:便利ダナー
弓花:「じゃあね」 それには気づかず、弓花は別れを告げて行ってしまいます。
逆居:「う、うん……」 と左手を振って、右手の挙動に気づいて慌てて引き戻す。
逆居:そんなわけで右手がくしゃっと丸められたものを拾ってくるけど、なんだろうなこれ。
GM:丸められた紙を広げると、それは今日配られた進路調査票のようでした。
逆居:勝手に見ちゃ悪いけど、捨てるのはもっとまずいよな。一応、名前とか内容を確認してみるけど……
GM:七海弓花、と名前だけは書いてあります。肝心の中身は空欄のようですね。
逆居:「七海……?」 去った方を不安そうに見る。
GM:……と、そんなところでそろそろシーンを閉じましょうか。
逆居:わかった。シナリオロイスはここか?
GM:はい。シナリオロイス、七海弓花について結んでいただければ幸いです。
逆居:推奨通りに親近感/不安で結ぶよ。今はネガティブを表にしておく。
GM:かしこまりました。それでは続いて、猛君のシーンへ移りましょう。
逆居:あとこれ八重樫にもロイス結びたくなるシナリオだな。後で取ろう(笑)
猛:同じシーン内で追加で取っても良いんじゃ。
〇シーン3:転校生(熱気猛)
GM:お待たせしました。少し時間が進みまして、下旬頃。
逆居:いっそ新任教師でいいんじゃないかなあみたいな顔で三十五歳を眺める
GM:身体は高校生だから……
猛:身体は高校生~20ぐらいか。心の友、“フラッシュアウト”が登場時18ぐらいだったしね。
逆居:便利だなあ
GM:(おそらくは)霧谷から指示を受け、あなたはここN市公立高校に転校生としてやってきました。
猛:ここが、俺の新たなるステージか。
GM:黒板に名前を……え、熱気猛と名乗るんですかね。(なぜか不安になる)
GM:剛田武……?
猛:熱気猛と名乗る。というか黒板に書こう。
猛:剛田剛とかは、他人に影で呼ばれてるだけだ。
GM:なんかほっとしました。
佐和山:担任の佐和山先生があなたを紹介します。 「今日からこのクラスに入る熱気君だ。みんな、仲良くな」
猛:「俺は熱気猛だ。よろしく。」
猛:熱気猛は転校生である!(一文字隼人は改造人間である!風の発音で)
佐和山:「熱気、何か困ったことがあれば八重樫に相談するといいよ」
猛:「八重樫さんか、よろしく。」
猛:いきなり呼び捨ては流石に不味いと思ったので。(何)
若菜:「よろしくね、熱気君。もう、先生ったら、なんでも生徒任せにするんだから……」
GM:君は歓迎されます。席は特に決まってませんが……これは若菜の隣の席、というのが鉄板ですね?
猛:ですね。
若菜:「でも、先生の言うとおり、何かわからないことがあったら遠慮なく相談してよね。生徒会長としても、友達としても相談に乗るよ?」
猛:「あんたは頼もしいな。よろしく頼むぜ。」
猛:「もちろん、俺も出来ることは手伝うぜ。力仕事とかな。」(にかっ)
大神:きれいな
逆居:全三話の劇場版ってことか。あるある
若菜:「ふふ、ありがとう。そうだ、私で良ければ学校を案内するよ。興味のあるところってある?」
猛:「全て見たいな。だが、当面はあんたが必要だと思うところだけで良い。あんまり迷惑掛けられないし、慣れたら自分で歩くさ。」(歯がキラリ)
GM:「迷惑なんて思わないわ! そしたら、空き時間にでも部活動を見て回ろうか」
猛:「あぁ、よろしく頼む。」(キラッ☆)
GM:この学校は、部活動に力を入れていることでも有名です。特に若菜が生徒会長になってから、新しい部が多く誕生しているようです。
逆居:ああ、だからあんな変な部がこっそり紛れ込んでたのか……
猛:「・・・。(FHエージェントが潜むとしたら・・)」
大神:ファンタ 販促 部
猛:「・・・。(実地調査して疑問点は・・例えば若菜に確認を取るとかして裏取りか。)」
GM:ええっと……ファンタ販促部はありませんでしたが、UGN部というものが存在するようです。
猛:がたっ
猛:ゆーじーえぬぶ?
GM:なんでしたっけ。うどんをがっつり煮る部?
逆居:後ろから ガツンと 殴る部
大神:うどん煮たいわー。有意義な 学校生活を送れるように 何とかする部!
猛:「ヤ、ヤエガシ、ユージーエヌブッテ ナニスル、ル、トコロカナ?」
猛:(驚きのあまり「さん」付けが取れる
若菜:「こんな部活動、あったかしら……?」 なぜか見覚えがない気がする。
猛:「・・・。(あとで絶対覗きに行こう。)」
若菜:「あら、顧問は大神先生だって。今年の四月に新しく入ってきた先生だよ。行ってみる?」
猛:「あぁ、そうだな。」(不自然にカクカクしつつ)
猛:「・・・。(取り敢えず、顔繋ぎ?顔繫ぎに行くか・・。これでUGNと無関係だったら大笑いだな。)」
GM:それまで綺麗な好青年の振るまいだったのに。というわけで、猛君は若菜にあれこれと世話を焼かれるのでした。
GM:……あ、登場。猛君、侵蝕率上げておいてください。
猛:深呼吸して落ち着きを取り戻そう。 1d10
Dice:1d10 = (1d10:9=9) =9
GM:落ち着いて!
猛:超☆慌ててる☆(侵蝕率:46)
GM:それではシナリオロイス、八重樫若菜をどうぞ。
猛:尊敬/隔意 ポジで。
GM:ありがとうございます。一巡目ラストの大神先生のシーンへまいりましょう。
大神:いえい。
○シーン4:学校への赴任(大神凛)
GM:長らくお待たせしました。まずはご登場ください。
大神:1d10 はーい。
Dice:1d10 = (1d10:7=7) =7
GM:それは霧谷から、このN市公立高校に潜入を命じられたときのこと……回想シーンに入りましょう。
霧谷:「大神さん。今回、あなたにはN市公立高校に教師として赴任していただきます」
GM:霧谷は君に資料を渡しながら言います。
霧谷:「この学校に、FHエージェントが潜入したという情報がもたらされたのです。まだ確定してはいませんが……」
大神:「ふーん。まあ、私はもう学生は無理よね……。」 などと、意味不明の供述をする。(侵蝕率:44)
GM:悲報、姉が弟と同じクラスに編入
霧谷:「実際、学校周辺ではオーヴァードによるものと思われる事件がいくつか起きています。新たに支部を設立して、対応に当たってください」
大神:「あら。それは私を支部長にする、と取っていいのかしら」
霧谷:「そういうことです。N市公立高校には何人かのイリーガルもいますから、何かあれば協力するようにしてください」
霧谷:「それでは、よろしくお願いしますよ」
大神:「おーけー、当面は適当に部活動でも作って、部室を間借りすることにするわ」
GM:そう……霧谷も、まさかそんな直球な部活動を作るとは夢にも思っていなかったのである……
霧谷:「それがいいでしょう。こちらでも調査は続けます。分かったことがあれば連絡しますので」
GM:……と、任命されてから早数ヶ月。いろいろありましたね。(たぶん)
大神:いやー色々あったわね。部費が下りずにぶーぶー言ったりとか。
GM:ここは部活動の公益性によって予算が増えるシステムなので……ええ……
猛:むしろ、何故その名前で設立してしまったのか。
逆居:表向きは何やってる部なんだろうね
大神:部室に入った一般人は《ワーディング》で気絶させた後、学校をよりよくするために頑張っている部員の姿を記憶処理で植えつけるわ
猛:犯罪だー!(がびん)
GM:さて、回想を終わりまして、職員室にて。とある事件の調査のため、新しくUGNチルドレンが送られてきたのも記憶に新しいところですが……
逆居:そういえば熱気さんはチルドレンではないよな
猛:エージェントですしおすし。
佐和山:は、ハンドアウトーッ
猛:一応、学生(小学生@アニメ&コミック設定)としても振る舞えるけど。
GM:高校生でお願いします
逆居:子供ならUGNチルドレンかと言うとそういうわけじゃないからな
GM:その事件について、同僚の佐和山が噂話を持ちかけてきました。
佐和山:「やあ、大神先生。採点は進んでますか?」 先日行ったテストの採点作業をしながら、休憩とばかりに話しかけてきます。
大神:ええ、一問しかないテストにしたから簡単よ
佐和山:ひどい
大神:「ようやく半分といったところね。誰か代わりにやってくれないかしら」 弟とか。
佐和山:「僕も自分の担当する分で手一杯ですからねえ、ははは……」
佐和山:「そうそう、この辺で通り魔事件が起こってるのはご存じですよね。生徒ももちろんですが、先生も気をつけてくださいね」
大神:ご存知なんですか?(えっ)
GM:ご存じです。被害者がUGN関係者であり、オーヴァードの関わる事件だろうと霧谷から知らされています。
佐和山:「生徒の噂じゃあ、通り魔は全身灰色の毛で覆われた怪物なんだとか。先生は、そういうのってどう思います?」
大神:「ゲームのやりすぎじゃないかしら」
佐和山:「そうかもしれませんねえ。ゲームに夢中になるのもいいですけど、勉強もしっかりやってもらわないと」
大神:「ゲームばっかりやっているとロクな大人にならないからね」(キメ顔)
GM:うっ、悪い夢……何か思い出しそうな……
逆居:投げたブーメランが返ってきたとしても自動防御して無傷だもんなあ
佐和山:「まあ、怪談はともかくとして、不審者だったら大変ですから。最近はいろいろと物騒ですからねえ」 と、適当に会話をします。
大神:「そうねえ。佐和山先生もお気をつけて。犯人はさっさと捕まってくれないかしら」
佐和山:「ええ。先生は部活の顧問もしてますし、遅くならないよう。なんでしたっけ、U……なんとか?」
大神:「ええ。生徒が有意義な生活を送れるように日々の改善を提案・実践する素敵な部活動よ。何で部費が下りないのか理解に苦しむわ」
佐和山:「はあ……そうですねえ。でもまあ、部費はどこも欲しいみたいですからねえ」
佐和山:たぶんわかってない
GM:というところで、そろそろ授業の時間です。シナリオロイスは次のシーンで。
大神:はーい。
大神:部費は霧谷さんからぶんどるしかないわね とぼそっと言う
GM:部費……何に使うんだ……
逆居:支部の運営費くらいはまあ降りるかもしれないけどさ……
GM:さて、これで一巡しました。実は短めのオープニングがもう一週あります。