○バックトラック
激しく活性化するレネゲイドを抑え込むために、日常が一つ、また一つと欠落していき……
桝川:でも他の二人と比べると全然帰ってこれそう
孔雀:ダイス目次第では、Eロイスだけで帰れそうだな。桝川さん。
孔雀:さて! ダイス5個の1倍振りで戻れるかな~♪
草辺:まあ、ボクはロイス3つ残ってるから……。3倍振りまで考えて12個。かえ……れるんじゃないかなぁ……
孔雀:5個残ってるから、3倍振りで余裕ですな。GM並に出目平均3.5とかやらなければ。
桝川:ロイス1個でも帰ってこれますよ、けっこう。
GM:そうですよね、3d10で22出すくらいの確率で帰ってこれますよね
GM:さあ、侵蝕率も上がりに上がってこんなところまで来てしまいました。
GM:各々方、侵蝕率はいくつになりましたか。
草辺:ひゃくさんじゅうよーんっ。
桝川:117です。(※実際は126)
孔雀:私は156。ちなみに持ってたEロイスは結局いくつだったの? 使ってないのも含めて。
GM:ではまず、エネミーが取得していたEロイスについて。“ゲオルギウス”が「さらなる絶望」二つと「不滅の妄執」を持っていたので、3d10だけ引き下げることができます。
GM:下がりすぎると思ったら振らなくても構いません。ではどうぞ。
孔雀:3d10 孵るぞー。
Dice:3d10 = 19 (3d10: 5+9+5) = [19] (侵蝕率:156→137)
草辺:振るよ! 3d10
Dice:3d10 = 24 (3d10: 7+10+7) = [24] (侵蝕率:134→110)
桝川:振りましょう。 3d10
Dice:3d10 = 18 (3d10: 3+6+9) = [18] (侵蝕率:117126→108)
桝川:あ、戻れたわ(※戻れてない。)
孔雀:くぅ。出目が低かった。
草辺:……一倍で帰れるかも。
GM:続いては通常のロイスの分。枠が空いたりはしてませんか? 大丈夫ですか?
孔雀:空きは無し。残り5個。(Dロイス除く)
桝川:空いてるけど問題ありません。
草辺:3つ昇華したからあと3つー。
GM:ではどうぞ帰っておいでください。
桝川:1d10 相原さんは結局どうなったのかしら。
Dice:1d10 = 10 (1d10: 10) = [10] (最終侵蝕率:108→98)
桝川:ああっ。
孔雀:1倍で……27.5……は流石に無理か。
孔雀:つまり、2倍ー。 10d10
Dice:10d10 = 47 (10d10: 2+4+3+3+3+10+7+4+10+1) = [47] (最終侵蝕率:137→90)
草辺:一倍振り選択した場合でも追加振りはできるよね?大丈夫だよね?
GM:大丈夫です
草辺:いちばい! 3d10
Dice:3d10 = 23 (3d10: 9+9+5) = [23] (最終侵蝕率:110→87)
GM:みんな、おかえりなさい。
孔雀:にふ。
草辺:最終は87ー。
桝川:意外と大丈夫ですね……最終的に89、下がりすぎました。(※実際は98。超危なかった)
GM:いやいやいや経験点最大ですからね! 下がりすぎてないですからね!
桝川:おや……あ、71%からだったんですね。
孔雀:90か……。蘇ってもう一発撃ってたら……
桝川:止めて良かった。
孔雀:きついか。無念。
GM:では、バックトラックは以上。
草辺:還ってこれたのはいいけど生きて返れるかな? 大丈夫?
桝川:生きて帰れるかどうかは突進してくる彼次第です。
○エンディングフェイズ・シーン1――マスターシーン
GM:人が足を踏み入れることのない、深く険しい谷。その奥にはいつからか、金色の竜が住んでいた。
GM:レネゲイドビーイングと呼ばれる存在だった竜は、人間に焦がれていたが、その人間というものを一度も見たことがないために、自分が何に焦がれているのかもわからなかった。
GM:あるとき、竜の住む谷を人間たちが訪れた。彼らの先頭に立つのは、竜と同じ金色の髪と、青い瞳を持つ男だった。
GM:あれこそが自分の求めていたものだ――そう思った竜は、彼らに近付こうと彼らの姿をまね、また彼らを怖がらせないようにと、彼らよりも小さな姿を取った。
GM:そうして竜は小さな子供の姿で、彼らの前に駆け出した。
GM:そうして竜は、喉もとの玉を奪われた。
○エンディング・シーン2――草辺
GM:――草辺君は無事、UGN・E市支部へと帰還しました。
草辺:おおっ!?
GM:大人たちが事態の把握と収拾に慌しく動き回る中、あなたは特に仕事も与えられず、あの屋上で目にしたものを思い返しています。
草辺:「ちえー。ボクだってもうチルドレン暦10年のベテランなんだからさー、もっと仕事ふってくれてもいいのになー。」
GM:……ああ、ノイマン入ってるもんなあこの子……
GM:袋の中から転がり出てきた、金色の珠……“賢者の石”を桝川さんが身につけた直後のこと。
GM:金色の光が周囲を圧して立ち上り、竜が断末魔の叫びを上げて、それで全てが終わりました。
草辺:世界崩壊エンドだね!?
GM:竜は金色の塵と化して風の中に消え、桝川さんは気を失って倒れ……あなたは一人、それを見届けていました。
GM:いやあ……レネゲイドウィルスの力って、本当にすごいものですねえ。
GM:その力を畏れるか憧れるかは、人によるでしょうが。草辺君としてはどうでしょう。
草辺:何が起こったのか分からずおどおどする
GM:桝川さんがびかーって光ったら竜がばしゅーんって消えたよ! どう思う?
草辺:そりゃー憧れるでしょ! すげー! 何かすげー!
GM:草辺君も大きくなったらあんなことやそんなことができるようになるかもしれませんね。期待に胸を膨らませつつ成長していってください。
UGNスタッフ:「おーい、“ドッペルゲンガー”くーん。ちょっと手伝ってもらっていいかい?」
草辺:「んー? なになに? 仕方ないなあ、何でも言ってよ!」
草辺:「日本支部長に化けて銀行強盗等」
GM:UGNはみんなをまもるためのそしきだよ
GM:ともあれ今はチルドレンとして、与えられた任務をこなしていく……というところで、シーンを終了しましょう。
孔雀:くじゃ。
草辺:はーい。
○エンディング・シーン3――孔雀
GM:――孔雀さんは無事、UGN・E市支部に帰還しました。
孔雀:「何か疲れましたね……くじゃ。」
GM:周囲のスタッフやエージェントはまだ、事態の把握と収拾に追われています。孔雀さんも事情を聞かれますが、途中で倒れてしまった以上、話せることはあまりないですね。
草辺:どや顔
孔雀:「次があるなら……そう、情報を得る能力も必要ですね……くじゃ。」 支部をぼんやり見つつ。
GM:ただ……最初は“ジョージ”に、そして次に金色の竜から感じたあの気配が、支部の中に漂っているのはわかります。
孔雀:「私の……私の因縁は、まだ終わっていないようです……くじゃ。」
孔雀:「ヒトと……レネゲイドビーイングに何をもたらすのか……見届けますよ……桝川さん……くじゃ。」
GM:人の営みに紛れ込み、あるいは寄り添って生きるレネゲイドビーイングという存在……あなたを含む彼らの行く末は、果たしてどうなるのか。
GM:では、シーンを終了します。
○エンディング・シーン4――桝川
桝川:はい。
GM:力を奪われたあなたは、狭く冷たい棺の中に閉じ込められています。
桝川:って、何か私だけ平穏じゃないんですが……
GM:このまま物言わぬ屍へと転じるのか……その諦めを吹き払うように、自らの力の気配を感じます。
GM:それはつまり、仇敵の気配ということ。あなたは死力を振り絞り、棺を内側から突き破ります――
竜/子供:『……。』
桝川:「!」 ここは……
GM:どこともしれない、暗い暗い世界にて。あなたは金色の竜に見下ろされ/子供に見上げられています。
竜/子供:『……。』 竜/子供は、あなたの胸元をじっと見つめています。より正確には、そこに融合した“賢者の石”を。
桝川:仇敵の気配とは彼のことかしら。疑問を感じつつ見つめ返します。
竜/子供:『……。』 見詰め合ううちに、あなたの中に竜/子供の記憶が流れ込みます。
竜/子供:深く険しい谷での暮らし、金色の髪と青い瞳と持つ人間との遭遇、力を奪われ冷たい棺に押し込まれた記憶……
竜/子供:小さな人間たちに撃墜され、竜玉を介して無理矢理復活させられつつ、仇敵の気配目掛けてふらつきながらも飛んでいく記憶……
竜/子供:『おマエにやる』
桝川:ハッとして賢者の石に手をやります。 「私を認めるということ?」
竜/子供:竜は頭を垂れ/子供は頷きます。
桝川:「そう……」 なんとかなった、のかしらね。
竜/子供:『オレはマけたから、もうシんだ。おマエはニげられたけど、まだイきてる』
竜/子供:『だからそれは、おマエにやる』
桝川:「一つ聞いてもいい?」
竜/子供:『……ナンだ?』
桝川:「あなたの願いは何かしら。あの男に復讐することなの?」
竜/子供:『ソレはもういい。オレはシんだんだから』
竜/子供:『でもオレは、まだおマエたちのセカイをミてない。だからそれは、おマエにやる』
桝川:「……なんとなく分かったわ。」
竜/子供:『ヨロしくな』 竜は歯をむき出しに/子供は無邪気に笑います。
GM:と……聞きなれた着信音が響いてくると同時に、周囲が白く明るくなっていきます。
草辺:笑点?
GM:笑点のテーマを設定される友人って……
竜/子供:『マタな』
GM:竜/子供の姿も光の中へと薄れて消えていき……
* * *
携帯:(~~~♪)
孔雀:そして、気が付くと棺の中。
GM:気づけばそこは、ベッドの上でした。枕元では携帯電話が鳴り続けています。
孔雀:ドリフで舞台が回る時の音楽ですね。
桝川:私の趣味が誤解されてませんか?
桝川:い……生きてた……とりあえず電話を取ります。
相原:『……繋がった! もしもし?』
桝川:「相原さん……いえ、大丈夫です……私は大丈夫です。」
相原:『いやあ、何回かけても繋がらなかったから心配したよ。』 桝川さんがオーヴァードということは知らないんですよね。UGNとかも知らない、ということでいいんでしょうか。
桝川:その辺りは考えてませんでしたが……では知らないことに。
相原:『ほら、今日は街中で“地盤沈下”だとか、“飛行機”がビルに激突しかけただとか、色々あったからさ。君が無事ならよかった。』
GM:心底ほっとした声が、電話越しに聞こえてきます。
桝川:「心配かけてごめんなさい。相原さんは大丈夫だったの?」
相原:『ああ、僕は全然……おっとごめん、もう切るよ。また連絡する。』
桝川:「はい。」
桝川:電話を切って……きっと大仕事が待ってますね。早く復帰しないと。
GM:通話を終えて、ふとため息をつけば……感じられるのは、胸元に融合した“賢者の石”の気配。
桝川:「……とんでもないものをもらっちゃったわね。」
GM:この力はまた一歩、あなたを彼の待つ日常から遠ざけるものかもしれません。
GM:向けられる奇異の視線も、支部長代理を任されただけのときとは比較にならないでしょう。
桝川:仕方ありません。背負うと決めたのは私ですし。
草辺:偽E市支部長代理に化ければいいんだよね分かるよ
桝川:そういう問題じゃない
GM:せめて後悔はしないように、これからも前を見据えて進んでいく……というところで、シーンを終了しましょう。
GM:ジト目だがな
桝川:「よろしくね。」 とつぶやいて終わります。
賢者の石:『……。』
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