○オープニングフェイズ・シーン1――草辺
GM:まずは草辺君のシーンから。侵蝕率の上昇をどうぞ。
草辺:1d10 元気に侵蝕!
Dice:1d10 = 4 (1d10: 4) = [4] (侵蝕率:34→38)
GM:それは穏やかな休日のこと、あなたは所用で街中へと繰り出しています。
GM:その傍らにはもしかしたら、憎からず思っているあの人の姿もあるのかもしれません。ご希望はありますか?
草辺:ゲームの発売日だよね分かります! 親と一緒に買いに行くなんてことはないよ! もう大人なんだから!
孔雀:エ○シャダイは昨日発売だぜ。
GM:そんな実名で大丈夫か?
桝川:大丈夫だ、リプレイで伏せれば問題ない
草辺:じゃあエルシャ△イを買いに来た
※一番いい伏字を頼む。(というわけで伏せました)
GM:では一人で、意気揚々とゲームソフトを買いに向かう草辺君でしたが……
GM:突如として周囲に、大規模な《ワーディング》が展開されます!
通行人:「ひっ!?」「う、うわあああああっ!?」
草辺:「おおっ!?」 なんだなんだ!
GM:(ズズ、ン……!)
GM:《ワーディング》が展開された途端、周囲の一般人は恐慌をきたし、街の一角からは大きな地鳴りのような音が響いてきます。
GM:見れば、建物の合間から顔を覗かせるようにして、ファンタジーな生き物が唐突に姿を現わしていました。
草辺:見る。ファンタジーな生き物ってなんだろう!
孔雀:スライム
草辺:パパス助けてーっ
GM:ベホイミをくれてやろう
GM:ワニのような長い鼻面に、ナマズのような二本の髭。頭上には大木の枝のような二本の角がそびえています。
GM:金色のたてがみがたなびく後からは、大蛇のような長い胴体が伸びていますが、そこには細くも強靭そうな四本の足が備わり……
GM:全身は照り栄える金色の鱗に覆われていますが、顔の中心では鋭い碧眼がひときわ強い光を放っています。
GM:現実で一番近い生き物といえば……恐竜、でしょうか? でもまあ、ゲームっ子の草辺君ならより適切な言葉が思い浮かぶでしょうね。
草辺:「か、か、か……」
草辺:「カッコイイ!」 目キラキラさせる!
竜:「ゴアアアアアアアアアアアッッ!!!」
通行人:『うわぁぁぁぁぁぁーっ!?』
草辺:「うわおっ。すげー!」 キラキラ
GM:草辺君の視線を受けた黄金の竜が、轟くような咆哮をあげると、周囲の人々は一斉に逃げ出します。
GM:具体的には、《ワーディング》の効果によって強い精神的ショック……この場合は“恐怖”を覚えて、恐慌状態に陥っています。
草辺:ああ、なるほど。気絶させたわけじゃないんだね。
GM:はい。人々はあなたのことを気にも留めず、我先にと竜から離れる方向へ駆け出していきますが……どうしますか?
草辺:んー、そうだなあ、ボク的には……
草辺:写メをとる
GM:(ピロリーン♪)
GM:いやまあ実際に撮ってくれても一向に構わないんですが……(笑)
草辺:じゃあ撮る! こんな機会滅多にないから!
孔雀:すると映ってない。
GM:ぱしゃぱしゃ。カメラの向こうでは竜が向きを変え、足元の街並みに喰らいつくようにしてずんずんと進行していきます。
GM:このままでは背中の方しか見えなくなってしまいますね。どうしましょう。
草辺:あー、向こう側に移動して……あ、一般人が邪魔で移動しづらいから……
草辺:「あーもう! こっち向け!」 指から電撃砲撃つ!
GM:撃ったーッ!
草辺:一般人に向けて
GM:ちょ
孔雀:一般人を。あ、被った。
桝川:なんて自由なのこの子
GM:今日も桝川さんだけが良心です
草辺:登場しないうちから孔雀さんが良心枠から外れている
孔雀:FH研究の失敗作だもの
草辺:判定とか必要? 演出でいい? いいよね? 竜に向けて撃つよ!
GM:では、放たれた電撃砲が竜の背中を直撃し、振り向いた鋭い碧の竜眼があなたを捉えます。
竜:「ゴアアアアアアアァァァッッ!!!」
草辺:「よっしこっち向いた!」 ピロリーン
GM:金色の竜は全身をくねらせると、その巨体を宙に舞わせ……
GM:(ズドォンッ!)
竜:「ガアアアアアァッッ」!
GM:草辺さんの目前へと降り立ち、最大音量の咆哮を轟かせました。
草辺:「うおわっ。やるなぁ!」 それはうるさくて耳塞ぐかも!
GM:というところで、シーンを終了します。
草辺:シーン収拾つけるの無理じゃないかと思ったら収拾がついた!
GM:小学生vs黄金の竜、決戦はCMの後で!
桝川:あれ、シナリオロイスが登場しなかった……
GM:オープニングで登場しないシナリオロイスだっている!
○オープニング・シーン2――桝川
GM:続いては桝川さんのシーン。侵蝕値の上昇をどうぞ。
桝川:1d10 登場します。
Dice:1d10 = 9 (1d10: 9) = [9] (侵蝕率:31→40)
GM:世間は休日。支部長は出張。同僚は非番。
桝川:私は当番なのね?
GM:ええ、残念なことに。折悪しく、支部での待機当番の日でした。
桝川:いえ、それでいいわ。仕事してないと要らないことを考えてしまいそうだもの。
GM:サポートスタッフ時代からの関係者ということもあり、立場としては支部長代理の権限を与えられています。せいぜい座り心地のいい椅子でも堪能しておいてください。
GM:と、そんな職務中のささやかな平穏を打ち破るのは、突然のエマージェンシーコール。
桝川:何かあったのか……って、何かあるからエマージェンシーコールね。すぐに取ります。
エージェント:『支部長代理! 街中に超巨大な……ええっと、怪獣が出現しました!』
桝川:「怪……状況がよく分かりません。説明を。」
エージェント:『ああっ、とにかく見てください!』 と、映像が回されてきます。
GM:画面の中では、街中に突如として現われた金色の巨大怪獣が、街並みを破壊していきます。
桝川:《タッピング&オンエア》……は、無駄に侵蝕率上げても仕方ないですか。
GM:まあこれくらいは向こうからの映像だけでも。
桝川:絶句。CGか何かとしか思えません。 「なっ……了解、すぐに向かいます――」
GM:で、怪獣の足元には、逃げ惑う人々も映っているのですが……その中に、あなたの大切な人の姿があります。
桝川:「あ」 血の気がさあっと引く。
GM:それは紛れもなく、(えーと)有名な某電気会社の御曹司であり桝川さんの昔からの友人でもある相原さんでした。
桝川:説明ありがとうございます。とにかく現場に行きましょう、全速力で!
GM:では緊急時のマニュアルに従い、人員や設備を用意しつつ、支部長代理として現場に出向く……というところで、シーンを終了しましょう。
桝川:ところで映像にはやはり放たれた超電磁砲が映るんですか?
GM:そこまで見る前に出発しましょうそうしましょう
○オープニング・シーン3――孔雀
GM:というわけで、皇さんのシーンです。
孔雀:1d10
Dice:1d10 = 1 (1d10: 1) = [1] (侵蝕率:46→47)
孔雀:47やばい。
GM:早ぇよ!(笑)
孔雀:シンドロームの特性&RBの特性で、初期値が高いのさ。
桝川:日常的に日常から乖離してらっしゃる。
GM:人間社会に紛れ込んだ異邦人、レネゲイドビーイング……その一人であるあなたは、今日も街に繰り出し、人々の営みを観察していました。
孔雀:「人間とは不思議なものだな。」
孔雀:「互いに争いながらも、群れることを好むか。」
GM:折りしも世間は休日。人出は多く、飽きる心配もありません。
GM:と……細い路地の方から、ふと、懐かしい気配を感じました。
GM:ただのオーヴァードとも、ジャームとも違う……それは確かに、レネゲイドビーイングの気配です。
孔雀:「……? 仲間……か?」
孔雀:久しぶりの気配な気がするので、思わずそちらに向かうぜ。
孔雀:ヒトが群れている、街中の光景を脳裏に残しつつ。
GM:では、路地の方を覗き込んでみると、そこにいたのは一人の白人男性でした。
孔雀:「……おや?」
孔雀:これは……? ヒト違い……? しかし……ヒトなのか……? 仲間……のような……
GM:男性は金髪碧眼、豊かに蓄えられたあごひげも金色です。服装こそ黒く飾り気のないものですが、街中を歩けばやはり悪目立ちするでしょうね。
GM:彼からは、レネゲイドの気配が色濃く感じ取れます。
GM:気になるのなら声をかけてみてもいいですし、そのまま様子を見てもいいでしょう。
孔雀:声かけづらいなぁ。面食らった感じでちょっと躊躇してしまう。
孔雀:やぁ! 君もRBかい? 私もそうなんだ! ないすとぅーみちゅー!
GM:おーふれんどりー!
GM:では、そのまま歩み去ってしまうかと思われた白人男性ですが、ふと立ち止まって路地の端により、懐から振動する携帯電話を取り出します。
孔雀:普通に暮らしてるみたいだ、と感心する。
ジョージ:「――もしもし、こちらジョージ。」
GM:その手馴れた所作は、人間社会に相当長く身を置かなければ身につけられないものです。
GM:通話相手にジョージと名乗った男性は、しばらくの後電話を切ると、急いだ様子で路地の奥へと足早に去っていきます。
孔雀:たとえ人間の中で長期間暮らしても、あのようには行かないだろうな、と、ふと思う。
孔雀:これは好奇心で取らざるを得ない。
孔雀:ネガは、まぁ何故あんなに完璧なのかってことで推奨の猜疑心。もちろん現在はポジで。
GM:おお早い。(笑) では、好奇心から彼の姿を目で追っていた皇さんですが……
孔雀:視線で追ってしまうぜ。
GM:(ズズ、ン……!)
孔雀:何だ?
GM:周囲の建物を圧して路地の先に現われたのは、金色の巨体。
竜:「ゴアアアアアアアアアアアッッ!!!」
孔雀:ジャームか?
GM:さあ、どうでしょう。ただ、大型の爬虫類とおぼしきその巨体からは、先ほどの“ジョージ”と同じ気配が感じ取れます。
孔雀:あの存在、見極める必要がありそうです。
孔雀:気配が近いので戸惑い、竜にはロイスを取らないぜ。現在の所。
GM:金色の竜は鎌首をもたげると、街並みへと勢いよく喰らいつき始めました。
孔雀:どちらにしろ、止める必要がある、か。
孔雀:私に迷うだけの余裕を与えてくれる、UGNのためにも。
GM:その背に一筋の雷光が突き刺さったかと思うと、竜はその巨体を宙に舞わせ、建物の向こうへと移動します。
GM:それを追って、皇さんも動き出す……というところで、シーンを終了しましょう。
孔雀:らじゃりん。
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