○ミドルフェイズ・シーン1:遠き日を顧みて――大神
GM:登場し、上昇せよ!
GM:なおミドルフェイズに入りましたが、このシーンだけは他のPCは登場不可となります。
大神:1d10 登場!
Dice:1d10 = 1 (1d10: 1) = [1] (侵蝕率:33→34)
GM:大神さん落ち着いてますね。
大神:なんか侵蝕率が低いぜ。日常生活シーンだからか。
GM:さて、舞台は夜のN市中央公園。大神さんは、意味深な言葉を残して去っていった美香に呼び出されています。
大神:親にも知らせずこっそりと出て行くわけだ。
GM:咲き誇る夜桜はどれも綺麗ですが、桜の主だけは黒々とした枝を夜空に掲げています。
美香:「――多分、今年が最後のチャンスかもね。」 背後から、そんな声がしました。
大神:「どういうことだ?」 振り返る。
GM:そこにはやはり、美香がいました。
美香:「この前はごめんね、守。突然、呼び出しがかかっちゃってさ。」
大神:「いや、それはいいんだけど……街を離れろってのは?」
美香:「そんなことより、桜の主のことだよ。見て、蕾がついてるでしょ?」 強引に話をそらします。
屋台主:夜桜見物に酒や食べ物、つまみはいかがー。
GM:そういう公園じゃないんじゃないかなあここ……
屋台主:どおりで売れないわけだ(´・ω・`)
美香:「今年は、きっと咲くと思うんだよ。多分、それでもう最後だと思うんだ。桜の主は、もうお爺さんだもの。」
大神:「そりゃまあ……」 腑に落ちないけど続きを促す。
美香:「それにしても、3年間も会ってなかったんだよね。ねえ、守。あなたは、この3年で何か変わったりした?」
GM:自分で振った話題から逃れるように、さらに話をそらします。
大神:「3年だぜ。誰だって変わるさ。美香だって変わっただろ?」
美香:「そうだね。私は、すごく変わっちゃった。」
大神:うわぁ、何か胸に刺さるものが……
美香:「たとえば……私が普通の人間でなくなっちゃったって言ったら、守は信じる?」
GM:真剣な眼差しが大神さんを捉えます。
大神:ってえー!
大神:「……あー」 髪をがしがしと掻いて……どう返事したもんか……。 「詳しく聞いてもいいか?」
美香:と、ふっと息を吐きます。 「ううん、信じてくれなくていいよ。」
美香:「でも、桜の主が花を咲かせるときに会えたから、私は思い残すことはないよ。」 と、蕾を見上げます。
大神:「美香。」
美香:「……何?」
大神:「いや……。悪ぃ、俺も隠してることがある。」
大神:「だけど、まぁ、もし全部分かるときが来たら、また再会の握手をしよう。」
櫓:そして握り締めたその手の先にあったのは――手だけだった
GM:ねえなんでホラー?
大神:SAN値が
美香:「……それは無理、かな。」 手を後ろに組んで、寂しそうな顔をします。
美香:「桜の主が花を咲かせる頃に、あなたとはお別れになるわ。私はもう、疲れちゃったから。」
美香:「だから、この街から離れて……」
GM:さあっ、と夜風が吹いて、桜の花が散り始めました。薄紅色の花びらがあなたの視界を覆い尽くし、そして――
大神:「美香……!」 何やら危なげ儚げな雰囲気がする!
GM:――美香の姿は、その場から消え失せていました。というところで、シーンを終了しましょう。
○ミドル・シーン2:花の嵐――白崎
GM:侵蝕率を上げてください。
白崎:1d10
Dice:1d10 = 7 (1d10: 7) = [7] (侵蝕率:43→50)
白崎:60が見えてきました。早くないですか?
GM:大丈夫だといいですねははは。
GM:さて、オープニングの任務を終えて、やっと解放された白崎さんでしたが、今度は別口の相手につかまってしまっています。
昴:「ねえ深雪、夜桜を見に行こう!」
白崎:「え……夜桜?」
昴:「春といえば花見、花見といえば夜桜だってこの前本で読んだの。だから行こう!」
GM:あなたの友人である永見昴(ながみ・すばる)は、瞳の中に桜の花を咲かせて、疲れたあなたを無理やり夜道へと連れ出してきています。
GM:道中では夜桜の素晴らしさについて、見に行った経験皆無の昴が延々と語ってくれます。
白崎:(な、何の本読んだんだろう……) とか思いつつ。
昴:「それでね、中央公園にある桜の主って木が……」
GM:と、熱弁する昴の額に、風に乗って流れてきた花びらがぺたりと貼り付きます。
昴:「お?」
白崎:そして大爆発
GM:昴ゥーッ!
GM:見れば、目指す中央公園の方角から、大量の桜の花びらが風に乗って流れてきています。その様はまさに桜吹雪といったところ。
白崎:「わ……」 私的にも夜桜を見た経験はあんまりないかも。ほら、夜怖いし。(えっ)
GM:そして次の瞬間、桜の花びらに混じって、慣れた気配が周囲を包みます。……《ワーディング》!
白崎:「……え……っ」 即座に昴を守るように立つ! これは……
昴:「え、これって……?」 と、発生源である路地裏の方を覗き込みます。
白崎:発生源は路地裏…… 私も覗いておこうっと。
白崎:そこでUGNチルドレンが見・た・も・の・は!?
GM:では路地裏を覗き込むと、奥の方には人間大の何かが五、六体ほど転がっており、その前に白衣を纏った男が立っているのが見えます。
男:「ふむ、《ワーディング》現象の範囲はここまでか。」
男:「やはり、“レインボウスネーク”の能力が必要だな。ジャーム化の促進作用も、いまいちだ。」
GM:男は何かの成果を確認するように、ぶつぶつと呟いています。
GM:あれ、発生源路地裏じゃないぞ……何の気配を察したことになってるんだこれ……(シナリオ見つつ)
白崎:うー……。気になるけど、今は昴が一緒だから無茶はしたくない……。何より怖なんでもないです。
昴:「(ひそひそ)ちょっと深雪、あれ……ほっといていいの?」
白崎:「……よくない、けど……。昴を巻き込みたくもない……から、その……。」
白崎:「夜桜見物、また今度で……いいかな?」
白崎:そして有無を言わさず《ディメンジョンゲート》で送還
昴:「う、うん……」 と、二人がその場を離れようとしたとき。
男:「覗き見とは趣味が悪いな、チルドレン。」 眼鏡を指で持ち上げながら、男が二人の方を振り返ります。
白崎:「っ。」 昴を守るように立つ。
白崎:そして昴をぶんなげグローブで
GM:大魔王ーっ!
男:「お前は確か……“臆する死神”か。なるほど、“レインボウスネーク”の言ったとおりだな……」 一人合点したように頷きます。
白崎:「ねえ昴、睨むからちょっとあれぶん殴ってくれない?」
昴:「ほら私の能力って相手が何かしてくれないとコピーできないから」
男:「まあいい、今日のところは退かせてもらおう。」
白崎:「……あなたは……誰? 何を、していたの?」
男:「申し遅れた。私のコードネームは“シャドウナイト”。」
“シャドウナイト”:「この街に明けない夜をもたらす者だ。覚えておきたまえ……」 と言って、一瞬のうちに姿を消してしまいます。《瞬間退場》。
白崎:……はあ。とりあえず目先の危険はなくなったみたいなのでちょっぴり安堵。まだ油断できないけど。
櫓:そんな事をすれば、この街が寒くなって人が住めなくなるぞ!
“シャドウナイト”:それはエコだよ!
櫓:節電……だと……ッ!
昴:「っ……だ、大丈夫ですか……?」 と、奥で倒れたままの人影に恐る恐る近づきます。
白崎:あっ忘れてた(おい)
昴:そしてすぐに、「ひっ」と息を呑みます。
白崎:一応私も一緒に見たことにしておいてください! ほら昴一人だと危ないし!
GM:はい。では二人が見たものは、体の一部が不自然に膨れ上がった、ジャームの死体でした。
白崎:「ひっ」 しりもちついて腰をぬかす
GM:数は五、六体ほどですが、周囲に戦闘の痕跡はありません。どうやら、レネゲイドウィルス発症のショックでジャーム化して死亡したものと思われます。
白崎:あー……なるほど一般人。
GM:ちなみにレネゲイドの発症者は、五割以上の確率でこういう末路を辿るとされています。
昴:「け、警察……じゃないよね。UGNに知らせた方が……」 おろおろ。
白崎:「と、とりあえず昴は戻って……。UGNには私が連絡しておくから……。」 内心がくがく
白崎:どこでもドアが必要なら出すよ
GM:では、昴の安全を確保しつつ、UGNのスタッフが到着するまで現場保全に努める……というところで、シーンを終了します。
櫓:UGNに死体を転送するのか
白崎:そっち!?
GM:白崎さんの侵蝕率がマッハ
○ミドル・シーン3:起こり始めた異変――櫓
GM:シーンの舞台はN市支部の支部長室。エージェント、チルドレン、イリーガル問わず召集がかけられています。まずは櫓さん、侵蝕率の上昇をどうぞ。
櫓:登場ー。 1d10
Dice:1d10 = 8 (1d10: 8) = [8] (侵蝕率:43→51)
櫓:元気だなぁ。
GM:後はもう他のPCも登場可能なので、機を見て出てきてください。
玄樹:「さて……どうも厄介なことになっているようだ。」 眉間にしわを寄せています。
櫓:俺の団子そんなにやばかったんすか
玄樹:それはどうでもいい。むしろシナリオが、PC④⑤の介入を前提としている節があってだな……
大神:どこまで自分とこの団子にこだわってるんすか櫓さん
櫓:そりゃ売りものにはこだわりがないと(違)
GM:ええい団子はいい通常のロールプレイにもどれ!
櫓:「で、二度目の召集って。何があったんです?」
玄樹:「まず一点。現在このN市には、二人のFHエージェントが潜伏しているらしいという情報が上がってきた。」
玄樹:「一人は“シャドウナイト”。もう一人は“レインボウスネーク”。後者には先日、白崎君がFHの研究施設で遭遇し、αトランスを持ち去られている。」
玄樹:「もう一点だが、N市中央公園付近で《ワーディング》現象が突発的に発生している。発生源は不明だが……先ほどの“シャドウナイト”がこの件を調査しているらしい。」
櫓:「あちらさんも調査中、ということは。絡んでるわけじゃないんですかね?」
櫓:調査中ってことで絡んでるけども
玄樹:「あるいは検分ということも考えられる。」
玄樹:「景山一夜、αトランス、《ワーディング》現象、“シャドウナイト”、“レインボウスネーク”……調べることが山積みだな。」
玄樹:「イリーガルの大神君と、それからチルドレンの白崎君にも動員をかけている。彼らと協力して調査を続行してくれ。」
櫓:「これまた、おひさしぶりな名前が。」
玄樹:しかし、情報収集を一回も行なわないうちからこんなイベントが起きると、まるで櫓君の仕事が遅いように見えてしまうな。少々回しづらいシナリオだ……
櫓:情報収集源の屋台も出す場所間違えたしな
GM:では、こんなところでシーンを終了します。次からは情報収集だ!
大神:さて仕事だ仕事だ。
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