○バックトラック
GM:さあお楽しみ、バックトラックの時間ですよ……!
大神:さあどうなる。
白崎:うー、怖い……
GM:各々、最終的な侵蝕率と残ったロイスの数を宣告してください。一倍振り、二倍振り、追加振りと取り揃えてお待ちしております……!
玄樹:123%でロイスは3個。……二倍振りだな、これは。
白崎:侵蝕率114。ロイスの数は6個。正直分けてあげたい気分。
大神:侵蝕率121、残ったロイスは……一つ!
GM:では、振っていきましょう。
玄樹:6d10 二倍振り。24以上で帰還だ。
Dice:6d10 = 27 (6d10: 2+7+4+1+10+3) = [27](最終侵蝕率:96)
白崎:一倍。 6d10
Dice:6d10 = 33 (6d10: 3+8+8+2+4+8) = [33](最終侵蝕率:81)
GM:大神さんは……二倍の時点で12以上が出なければ、その時点で……
大神:……二倍振り。 2d10
Dice:2d10 = 13 (2d10: 4+9) = [13]
GM:あと1D10で9以上! 追加振りしますか?
大神:とりあえずセーフだけど……。もちろん追加振りする。
GM:経験点のことだけで言えば、ここで諦めてしまうのも手です。
大神:ここで諦めるなら、最初からロイスを全部手放してたよ。
GM:……それもそうですね。失礼しました。では、どうぞ。
大神:確率は五分の一。真花……!
大神:1d10
Dice:1d10 = 9 (1d10: 9) = [9]
白崎:!
GM:戻ったぁぁぁぁぁぁぁ!?
大神:出したあッ!(最終侵蝕率:99)
GM:最終侵蝕率99%! おめでとう! おめでとう!
大神:~~っ!
GM:では、全員無事帰還したということで……エンディングに、移りましょう。
○エンディング・シーン1:夜明け――白崎
GM:シーンには全員登場です。
GM:世界の終わりの始まりを告げるはずだったミサイルは、発射命令コードを解除され……夜明けが、訪れました。
GM:N市と、そこに暮らす人々の日常は守られました。世界の終焉を求める少年たちの物語は、ここで終わりを告げます。
GM:やがて現場には、玄樹支部長の呼んだUGN処理班が到着します。彼らはリベレーターズの少年少女を拘束し、そして首謀者である“リベレーター”に対しては……
玄樹:「……上の判断だ。彼だけは、ここで“処理”される。」
白崎:「……え」 処理ってつまり……
玄樹:「言葉通りの意味だ。彼はもう、UGNチルドレンには戻れない。」 頑なな表情で告げます。
GM:処理班に両手を拘束された“ライトニングボルト”、もしくは桐生嚆矢は、既に気力を失っており、抵抗するそぶりはありません。
大神:「UGNチルドレン、には?」
玄樹:「正確を期そう。UGNに彼の居場所はない。オーヴァードは普通の日常には戻れない。彼の道は、ここで絶たれる。」
GM:ちなみにシナリオにも、「嚆矢が生きている場合、彼はUGNの処理班によって処理される。」としか書いてありません。この場合の処理は、まさしく処刑という解釈でいいんでしょう。
GM:何もなければ、嚆矢は滞りなく処理されます。
大神:ごくり。こういう場面を直視するのは、やっぱりキツい……。
白崎:「……そ、んな……嚆矢!」 嚆矢に近づけない?
GM:まあ、誰も止めたりはしませんが……
“リベレーター”:近づく足音に、緩慢な動作で首を持ち上げ、白崎さんを見ます。
白崎:「……その、ごめんなさい……。私は、あなたを止められなかった……」
白崎:何度もチャンスはあったはずなのに……
“リベレーター”:風になびいたくらいの動きで、首を横に振ります。
嚆矢:「いいんだ、俺は……これでもう、自由になれる……」
白崎:「……う、く……。ご、ごめんなさい……」 目には涙。
嚆矢:「最後にお前に“見”送ってもらえるなら、それでいいや……」 速やかに逝けるよう、《死神の瞳》を求めてもいいでしょうか。
大神:うわ、酷な……
白崎:そ、それは……うー
GM:どうしますか、“臆する死神”。もちろん断っても構いませんよ。好意的に解釈します。
白崎:じゃあ……死神の瞳は使おうとする。するけど……
白崎:ぐしっと涙をぬぐう。やっぱ無理だよ……
嚆矢:「へっ、ビビりやがって……」 数年前のように笑います。
嚆矢:「じゃあな、深雪。先に逝って待ってるぜ。なんせ俺は、一番乗りの“嚆矢”なんだからな。」
GM:――こうして、桐生嚆矢は処分されました。
GM:昇っていく朝日が死神の瞳にも眩しい、ある夜明けのことでした。
GM:では、何もなければシーンを終了します。
白崎:こうなりそうなことは予見してたのになあ……とか。シーン終了で。
大神:了解。
○エンディング・シーン2:明日香の復帰――大神
GM:大神さんと白崎さんのシーンですね。しばらくの後、UGN傘下の病院に入っていた明日香が退院します。
明日香:病室から出てきた彼女は、はっきりとした意思を秘めた瞳で、二人に告げます。
明日香:「ありがとう。私、もう一度みんなを守ってみる。」
GM:彼女もリベレーターズの一員でしたが、最初に離反したことと、もたらした情報が今回の解決に繋がったということで、かなり軽い処分で済んだようです。
GM:すぐにでも、新しい任務を受けて二人と同じように活動していくことでしょう。
大神:「……そっか。がんばれよ。」 眩しいなぁ。
白崎:「……うん」 まだちょっと沈んでるかも。
大神:せっかくだし、どうしてそう決めたのか聞いてみたいね。
明日香:答えて曰く。 「自由に考えて、自分で決めたことだから。私はUGNチルドレンとして皆を守る。そういう自由もあると思ったから。」
GM:とりあえず、ささやかな退院祝いを済ませて、UGNとしての日常に戻ることにしましょう。
GM:退院もやっぱり、コーラで祝して。
大神:ははは。もう微妙な顔しないのかな。
明日香:するかもしれませんよ。それも含めて好きなのかもしれません。
大神:複雑だ!
GM:では、シーンを終了しますね。
白崎:はい。
大神:了解。
○エンディング・シーン3:チルドレンたちの帰還――玄樹
GM:リベレーターズによるミサイル発射の阻止。UGNチルドレンたちの復帰。
GM:通信回線越しに、霧谷は感謝の言葉を送った。
霧谷:「周辺の支部も含めて、失踪していたチルドレンたちも徐々に復帰しつつあります。おかげで助かりました。ありがとうございます。」
玄樹:「その言葉はチルドレンの明日香君と、イリーガルの大神君に。彼らがいなければ、あと一歩で手遅れになるところでした。」
霧谷:「そうですね。しかしあなたの功績も少なからずあったことでしょう。……確かもう一人、今回の件に関わったチルドレンがいましたね?」
玄樹:「白崎のことですか。桐生嚆矢とは、浅からぬ仲だったようで……まだ、沈んでいます。」
霧谷:「そうですか……彼らの心のケアも、必要なのでしょうね。」 深い、深い、ため息を一つ。
玄樹:「与儀さんの代わりができるかはわかりませんが……私も少し、気にかけておきます。」
霧谷:「よろしくお願いします。」 通信終了。
GM:チルドレンたちは果たしてこの先、どうなっていくのか……そのことに思いを馳せつつも、大人は仕事に戻るのだった。
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