○バックトラック
GM:お待たせしました、日常への回帰のお時間です。
GM:ここではロイスの数だけダイスを振り、出目の合計の分だけ侵蝕率を引き下げることができます。
GM:このとき、最終的な侵蝕率が100%以上になってしまうと……あなたのPCは、理性なき化け物“ジャーム”となってしまいます。要はキャラロストですね。
GM:他にも足りなそうなときは、経験値は少なくなりますが「二倍振り」ができます。
GM:二人とも、侵蝕率とロイスの数を教えてください。
大神:俺は侵蝕率128%、残ってるロイスは五つ。二つはタイタスになった。
光:侵蝕率は123、ロイスの数は6だな。結局7つ目のロイスが埋まらなかった。
光:今から埋めていいか
GM:余ったロイスの締結はまあどうぞ。
光:真花ちゃんだな間違いない!
GM:(持ってなかったことに意外そうな顔)
光:好意/無関心のポジでいいか(適当)
大神:期待値がええと1d10につき5.5か。俺は残り五つだから、期待値27.5。うわは、二倍振りしないとギャンブルすぎる!
光:えーと7つってことは期待値だと38.5? よほどのことがなければいけるな。
GM:そうそう。最終侵蝕率は経験点にも関わります。
GM:具体的には71~99%を狙うといいです。
GM:そして紅井支部長は素で平気なんですが、「振らない」ことは認められてません。ぎゃぼー。
GM:というわけでさあ、振ってみましょうか。
大神:二倍振り。28出ろ! 10d10
Dice:10d10 = 49 (10d10: 7+8+4+6+1+3+5+3+9+3) = [49]
GM:無事戻ってこられましたね。おめでとうございます。
大神:最終的な侵蝕率は79だった。(最終侵蝕率:79)
光:結構怖いぞこれ。目標は24以上 7d10
Dice:7d10 = 51 (7d10: 10+5+7+8+6+6+9) = [51]
GM:ごっつい下がった!
光:それでもギリギリ72だ!(最終侵蝕率:72)
GM:よかったよかった。一応、紅い人は…… 4d10
Dice:4d10 = 26 (4d10: 6+10+6+4) = [26]
麗花:70ちょっと下。セーフっ……(最終侵蝕率:66)
GM:では全員無事だったということで、エンディングフェイズに移りましょうか。
大神:うっす。一安心だ。
光:おーう。
○エンディングフェイズ・シーン1:失うもの――マスターシーン
GM:――UGN日本支部、某施設。真っ赤なスーツの女性が、穏やかな物腰の男性に対して事後報告を行なっている。
麗花:「――という次第で、FHの計画は阻止できました。」
霧谷:「もう一人の適格者候補……綾瀬真花さんについては?」
麗花:「綾瀬真花は……適格者ではありませんでした。大神守の周囲にいたときのレネゲイド反応を誤認した可能性が高いようです。」
霧谷:「そうですか……」 ため息を一つ。それは、少女が適格者候補ではなかったことへの落胆ではなく、安堵のもの。
霧谷:「矢神秀人が彼女に固執したのは、彼にとって大切な人だったからでしょうね。しかし、ジャーム化によって正常な関係を構築できなくなった。日常を失うとはそういうことです。」
麗花:「肝に銘じておきます。」
GM:そう言って一礼し、退室しようとする女性の背に、男性が声を投げかける。
霧谷:「大神守くん……彼にも、そのことを伝えておいてください。」
麗花:「……了解しました。」
麗花:その必要は、ないかもしれない……その言葉は胸中にとどめつつ、女性は退室していった。
○エンディング・シーン2:日常――大神
GM:学校のシーンです。二人とも登場ですが、エンディングでは、侵蝕率を上昇させる必要はありません。
光:エンディングに登場したためにジャーム化。これにはターゲットにも苦笑いって必要ないのか
大神:しゃれになんねえ!
GM:週末を目前に控えた教室。UGNの記憶処理を受けた綾瀬真花は何も覚えておらず、矢神秀人は情報操作によって急遽転校したことにされました。
GM:故に……ここでは何事もなかったように、日常の光景が繰り返されています。
真花:「おはよー、大神くん。宇宙くんも、もうこの学校に慣れた?」
光:「おー真花ちゃん、オレにとっちゃもうこの学校は庭みてーなもんだぜ!」
大神:「おはよ。朝からテンションたけえなぁ。」
GM:互いに笑いかわす、何気ない光景。それはあの日を境に、ひどく崩れやすいものへと変わりました。
GM:そう、例えば、何気ないこんな一言に……
真花:「そういえば昨日は、大神くんのおかげで助かったよ。」
大神:「!?」 硬直。
GM:では、真花はそんな大神さんの姿をきょとんと見つめて。
真花:「え?……えっと、ああ、ほら。宿題見せてもらったよね?」
GM:と、なんでもないようにそう言います。
大神:「あっ? え、宿題? あー、ああ、いやーお安いご用だぜ!」
GM:UGNの記憶処理は、きちんと効果しているようです。完全な消去ではなく、改竄となってしまった理由については……ね。(笑)
GM:やがて先生が教室に入ってきて、ホームルームが始まります。二人に手を振って、真花も自分の席に戻っていきます。
光:さあ睡眠学習だな!
GM:ホームルームでは矢神の急な転校が告げられますが、特に仲のよかった生徒もいないので、さしたる騒ぎにはなりません。
GM:それでも真花だけは、ちらりと矢神の席に目をやりましたが……すぐにそらして、先生の方を向きます。
大神:やべー宿題してねえ! みたいな顔。
GM:(笑)
光:くあーっと欠伸。
GM:こうして皆さんは、元の日常へと帰っていきます。
GM:超常の世界から目をそらし、背を向けた、裏切り者(ダブルクロス)として――
GM:……というところで、エンディングフェイズを終了しようと思います。いいですか?
光:おう。
大神:了解。ジャーム化するよりはダブルクロスのがマシだわ。
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