○ミドル・シーン6――光
GM:春日恭二との戦闘を終えたその翌日。今日も今日とて、二人には学校が待っています。
GM:というわけで、二人とも登場をどうぞ。
光:侵蝕率大丈夫かなあ。結構上がってるけど。 1d10
Dice:1d10 = 6 (1d10: 6) = [6](侵蝕率:81)
GM:侵蝕率80%超えおめでとう!(笑)
光:ついに80オーバー!
GM:あらゆる判定のダイスが+2個となります。60%以上で+1個、80%以上で+2個。累計ではないので気をつけてください。
大神:1d10 侵蝕率が。
Dice:1d10 = 9 (1d10: 9) = [9](侵蝕率:80)
GM:って大神くーん!?
大神:どんどん怪物化してるー!
光:ロイスを、ロイスを寄こせェー!
GM:名前のあるNPCが出てきたらすかさず取る、くらいでもいいのかもしれません。(笑)
光:(えーと今は、固定3つとシナリオのやつが1つとPC間が2つあるんだったかな)
GM:というわけで教室です。事故があったのが月曜日とすると、今日はもう木曜日。週末が近づいてきましたね。
光:そろそろオレもクラスになじみ、皆の人気者になっていてもおかしくない時期というわけだ!
GM:はいはいそうですねおかしくないですね。
光:GMに流された!
大神:結局綾瀬とは会えずじまいだったなぁ。
GM:同じクラスにいるわけですから、綾瀬さんと顔を合わせることは当然あるわけですが……たまに目が合っても、向こうの方からそらされてしまいます。人付き合いのいい彼女にしては珍しいことですね。>大神さん
大神:ぐ。今日こそはちゃんと話し合うぞ。
GM:ま、お仕事しましょうか。残っているのはFHの動向が難易度10、“シューラ・ヴァラ”についてが難易度12。どちらも〈情報:裏社会、UGN〉です。
GM:二人で片付かなかったら、支部長も電話で登場することとします。財産ポイントもばしばし使っていきましょう。
GM:まずは昼休みの分の判定をどうぞ。
大神:宇宙はいいよな、人気者になれるキャラで。さて情報収集はっと。
光:大神は財産ポイント持ってるのか? オレの財産ポイント欄は0という数字が輝いてる。
大神:見たとこ3点も持ってるみたいだ。全部つぎ込めば可能性は……難しいか。
GM:達成値見てから使えますし、どんどん振っちゃいましょう。
光:うーん、12のほうはクリティカルが出ないと無理なんだよな…… 1回回れば成功なんだが。
大神:12は宇宙が振った方が可能性あるんじゃないか? 3d10だし。
光:じゃあオレがシューラ・ヴァラについてUGNでいくかね。
大神:ってことで、俺はFHの動向の方を振らせてもらうぜ。
GM:さあ来い。
光:……ん、そういえば情報収集も侵蝕率のボーナスがあったりするのか?
GM:ええ、ありますよ。
GM:さっき言ったばっかりなのにもう忘れてた顔なんて全然してませんよ
光:てことは一応5d振れるのか。よしいけコネも使うぞ! 5d10
Dice:5d10 = 37 (5d10: 8+10+6+10+3) = [37]
光:2d10+10 分かったっぽいな。
Dice:2d10+10 = 7 (2d10: 1+6) + 10 = [17]
光:情報:UGNの分とあわせて達成値17だ!
GM:よくできました。花丸をあげましょう。
大神:おお! 社会2+侵蝕率80%、技能なし。目標は10! 4d10
Dice:4d10 = 24 (4d10: 8+10+5+1) = [24]
大神:まわった。この時点で成功だ。
GM:演出的にはどうやって調べたんでしょうね。物陰から「チルドレンは見た」?
大神:シューラ・ヴァラってその辺にいるものなのか。
光:実はあの元エリートを締め上げて吐かせてました
GM:さて、“シューラ・ヴァラ”ですが……N市に潜伏中のFHエージェントです。コードネームの由来は、『ラーマーヤナ』に登場する、“鋭き投槍”という意味を持つ武器です。
GM:FHの計画の一環として、バス爆発事故を引き起こしたのも彼です。オープニングで見た人影ですね。
光:今回のボスっぽいな……ってまだ矢神のほうがどうなったか分かんないからそう決まったわけでもないか。
GM:そしてその正体は、PL視点で見当が付いているとおり……クラスメイトの、矢神秀人です。
光:ハッハッハやべえ!
大神:あんにゃろう
GM:覚醒したきっかけは春日恭二との接触だったりします。彼が今回介入してきたのもその繋がりからでしょう。
GM:以上です。
GM:では、FHの動向。大神さんの調査で、あの事故が何を目的として起こされたものなのかがわかりました。
GM:あのバスに乗っていたのは……大神さんと綾瀬さんを含め、全員がレネゲイド適格者候補でした。
大神:偶然にしちゃすごい確率じゃないか!?
GM:偶然? いいえ。
光:故意に集められたとか……か? 臨時便だったみたいだしな。
GM:通行機関の操作、臨時バスの運行。それ自体がFHに仕組まれたものでした。
光:つまり大神をパシらせた姉も黒幕の一人だということだな!!1!!
大神:そ、そんな!
GM:ねえちゃーん!
GM:結局、乗客はほぼ全員がオーヴァードに覚醒せず即死。その中から無傷で生還した二人が候補に絞られた、という次第です。
大神:ひでえ……。やり方が雑すぎる。
GM:テロリストですからね。
GM:実際どーかと思います。シナリオが。
光:まあ、ようするに矢神を締め上げればいいんだろ!
大神:だな。
GM:ざっつらいと。……といってもここは学校です。仕掛けるのは放課後まで待った方がいいでしょう。
GM:あと上司にもちゃんと連絡はしておいたほうが
光:支部長に報告もしとかないとなあ。あれ、オレって仕事してるカンジじゃね? 超出世するね!
大神:(俺、どうやって調べたんだろう)
光:(2chで見た)
GM:光さんのツテで情報整理でもしたんでしょうかね……
GM:では昼休みも終わり、放課後のシーンに移りますね。
○ミドル・シーン7:偽りの記憶――大神
GM:シーンプレイヤーは大神さん。光さんの登場は任意のタイミングでどうぞ。
GM:何はともあれ侵蝕率上げておいてください。
大神:1d10 よ。(侵蝕率:81)
Dice:1d10 = 2 (1d10: 2) = [2](侵蝕率:82)
光:オレは登場時でいいかな。忘れそうだが
GM:放課後の教室。席を立った大神さんの前に、細い人影が立ちます。
真花:「……大神くん。」
大神:「おう、綾瀬。あー」 話を聞くチャンスだ!
大神:「……場所、変えるか?」 こういうときは屋上かな。
真花:他の人に聞こえないように名前を呼んだ彼女は、その後は何も言わず、メモの切れ端を大神さんの手に押し付けて教室から走り去ります。
大神:「あっ」 チャンスが逃げた。
GM:というわけでもないかもしれません。メモには、学校から少し離れた喫茶店の名前が書かれています。
大神:ここに来いってことかぁ。俺、なんかなさけねー。
光:なんだオレ登場したらお邪魔そうだな
GM:で、どうしますか?
大神:ここですっぽかすのは男じゃねーだろ。でも、先に宇宙に相談しないと。
光:「呼んだか大神クン!」 にょき 1d10
Dice:1d10 = 4 (1d10: 4) = [4](侵蝕率:85)
GM:かっこいいなあ……(笑)
大神:「うおっ! ああ、こういう事情が……」 と紙切れを見せて説明する。
大神:「矢神のことも気になるけど、綾瀬をほっとけねえよ。」
光:「そうか……なるほどな、ついに大神クンにも春が」
大神:「う、うるせー。そういうことじゃねえだろ。たぶん……」
光:「んー、そーだなー」
光:「あんまし邪魔すんのも悪いしオレはどっかでサボってるぜ」
GM:一応、必要とされていた情報は全て集め終わりました。矢神については、光さんと支部長だけでも対応が可能……かもしれません。
GM:もちろん大神さんもいた方が、戦力的には助かるでしょうが……その辺を踏まえたうえで、光さんとしては?
大神:そういや護衛の方はもういいのか?
光:んー。矢神が興味あるのはバス事件の生き残り組なんだよな確か。
GM:正確には、そのうちの一人、だったりします。
光:それを踏まえると大神には支部長が護衛についたほうがいい気がするんだよな。
光:(喫茶店まで入っても真花ちゃんは面識がないから一般人と区別つかなさそうだし)
GM:護衛についてですが、今回の件に当たっているエージェントは、“ディアボロス”“シューラ・ヴァラ”の二人くらいだろうと見当はつきます。前者は昨日撃退済み、後者はこれからおさえればいい、と考えられなくもないです。
光:でもそれだとオレが死にそうな気がする。PL視点のメタ的に
大神:事情とか矢神の動向を考えると、綾瀬を一人にしたくないんだよな。
光:ってか、支部長と二人で護衛すりゃいいのか
GM:単純化しましょう。大神・光・麗花を、矢神・真花に対してどう割り振りますか?
光:大神と支部長を矢神につけ、オレは真花ちゃんに
GM:光さんだけ名前に類似性がないことに今気づいた
GM:こやつめ、ハハハ
光:矢神が真花ちゃんにしか興味がないって前提を立てるなら全員で喫茶店行きでもいい気はするんだよなー…
GM:それでも問題はないですよ。
大神:ま、矢神については急ぎってわけでも……あるけどない。と思う。
光:つうか、支部長はオレ以外に部下がいないのか!!!!
大神:いないから困ってるんじゃね?
GM:その辺の設定がないから困る。元のカヴァー/ワークスが「高校生/UGN支部長」なんですけど、UGNの処理班とかは動いてるんですよね……
GM:この件に割けるエージェントが今のところ光さんしかいない、んでしょう……きっと。人材不足はどこの世界も略。
光:オレって期待されてんなあ!
光:まあ、オレ的には全員で喫茶店かなあ。
大神:俺は綾瀬のとこに行きたい。宇宙はたぶん単独行動だとまずいんじゃねーか?
GM:では、二人……三人? 揃って喫茶店へ、ですね。
光:おう、支部長に連絡をいれとくぞ。
GM:ちょっと長くなってしまいますが、シーンはこのまま。支部長も喫茶店の前で合流します。
麗花:1d10 「それじゃ私たちは、少し離れた席にいるから。」 と光さんを引っ張って席へ。
Dice:1d10 = 1 (1d10: 1) = [1](侵蝕率:62)
光:「がんばれよ大神ク…… ってちょっと引っ張るなー」 ずりずり
真花:喫茶店の中では、不安そうな面持ちの綾瀬さんが待っています。
大神:うっす。話しかけてうやむやの繰り返しだったが、四度目のなんとやらだ。
大神:「じゃ、よろしくっす。」 緊張した面持ちで綾瀬のとこに。
真花:「!」 気づいた真花は、腰を浮かせて大神さんを迎えます。
真花:「ごめんね、突然呼び出したりして。」
真花:と気を配る様子は、あなたの知っている彼女のままです。
大神:「全然。待たせてごめんな。」
真花:「ううん、いいの……」 と、二人とも着席して……しばしの沈黙の後、真花が口を開きます。
大神:嫌われてるわけじゃない……と思いたいんだけど。
真花:「矢神くんが、あなたと話すと事故のことでお互い辛いだろうしっていうから、学校で話せなくて……」
光:よく考えるとどの口が言ってんだって感じだなあ矢神
麗花:人格破綻者よね。これだからファルスハーツは!
真花:「その、事故のことなんだけど……」 とためらいがちに。
真花:上目遣いで大神さんの様子をうかがいます。
大神:矢神あとでボコる。「ああ。ゆっくり話してくれたらいい。」
大神:つって、何いわれるか分かんなくて内心ばくばくしてるぜ。
真花:「うん。……」 と、彼女は一つ大きく息をついてから、大神さんをはっきりと見据えて訊ねます。
真花:「あの時、本当は何が起こったの?」
大神:「本当は?」 って、綾瀬の記憶がどうなってるのかわかんねえじゃん。
麗花:こちら側の人間としては、コーヒーカップを持ち上げかけたまま硬直します。
光:始終にやにやしながら見てる
GM:紅井支部長の話では、記憶操作によって当時のことは忘れているという話でしたが……真花は続けます。
大神:促そう。
真花:「全然覚えていないんだけど、私と大神くんだけ無傷って……おかしくない? あの事故、何か変じゃない?」
真花:「わたし、あれ以来変な夢を見るの。事故の瞬間、怪物みたいのが出てくる夢……」 と、自分を抱くようにして震えます。
真花:「ねえ、大神くん。あの事故のとき、何か見なかった? 何かあったよね?」
真花:その怯えた声は、肯定してほしいようにも、否定してほしいようにも聞こえます。
大神:ハハハ、矢神のせいで事故にあって、俺がその怪物です。言えるかボケ!
GM:ちなみにここで事実を話すと、真花との関係が大きく変化し、彼女へのロイスがタイタスへと変化します。話す人いるのかなあ。
大神:ちょっと深呼吸して、うー。
大神:「綾瀬。怖かったら、俺を頼ってくれていいから。」
真花:「えっ……?」
大神:目線はがんばって合わせる。
真花:では、彼女の瞳に宿る怯えが戸惑いに変わり、やがて和らいだものへと変わって……
光:「言うようになったねえ」 離れた席で
GM:――瞬間、賑わっていた店内が水を打ったように静まり返ります。
大神:うわあ。
GM:「あーあ、君には近づかないように言っておいたのにね。どうせ、本当のことなんか話せないのに。」
GM:静まり返った世界の中、綾瀬の向こう側の席に座っていた少年が立ち上がり、彼女を抱え上げます。
麗花:「――ワーディング!」
麗花:席を立ちますが、真花さんが抱えられているのを見て踏みとどまります。
光:「あ、オレもコーヒー頼んでいっかな?」
大神:「てめぇっ!」 殴り掛からん勢い。
矢神:「おいおい、彼女が起きちゃうだろ?」 と冗談を言って大神さんをいなします。
矢神:その顔つきが、一転して憎々しいものに変わって……
矢神:「……そうだよ。あの事故で、本当は綾瀬さんが目覚めるはずだったんだ。なのに、君が目覚めた。」
矢神:「綾瀬さんを目覚めさせるために、僕が直々にやったっていうのにさ。」
大神:「勝手なことを……!」 変身しちゃうぞこのやろう。
矢神:おっと。では大神さんが全身に力を込めると、それより先に矢神がテーブルを蹴り上げます。
矢神:蹴り上げられたテーブルは一瞬のうちに無数の投槍へと変じ、大神さんの目前に着弾。埃を盛大に巻き上げ、店内の視界を奪います。
矢神:その埃の向こうから…… 「綾瀬さんは、僕と同じで選ばれたんだ!」
矢神:「もう普通の人間の側にはいられない。彼女は、FHに連れて行って覚醒させる。それで一緒になるんだ」
矢神:一方的に言い放ち、声はぱたりとやみます。
GM:……というわけで、演出で退場。逃がす理由がないんだからどうやって退場するかくらい書いといてくださいよFEARさぁぁぁん!
大神:「お前は、人間をなんだと思ってるんだ! 人間より偉くなったつもりか!?」 誰もいなくなった空間に叫ぶ。
GM:大神さんの怒声が空気を震わせ、巻き上がった埃が晴れます。視界の先には、まだ揺れている入り口の扉。
光:「偉くなったつもりなんだろうなあ、どうするよ大神クン、お姫様が攫われちゃったわけだが」
大神:そ、それはカチンと来るぞ。勢いで宇宙の襟首つかむ。
麗花:「大神君!?」 その様子に慌てます。
大神:「……。追うぞっ!」 苦渋の顔を見せて、解放する。追うぜ。
光:「よしよし、その調子だ大神クン」 追うぞー
GM:では、矢神を追いかけるシーンに移ります。
○ミドル・シーン8:追跡――麗花
GM:全員登場。侵蝕値もそろそろやばいですね。
光:1d10 なあに、余裕だろ
Dice:1d10 = 1 (1d10: 1) = [1](侵蝕率:86)
大神:1d10 よ。
Dice:1d10 = 8 (1d10: 8) = [8](侵蝕率:90)
大神:うわ、90超えた!
麗花:1d10 NPC扱いのせいでシーンにほとんど登場してないので低い低い。
Dice:1d10 = 4 (1d10: 4) = [4](侵蝕率:66)
GM:さて、矢神を追跡するシーンです。方法は簡単、〈知覚〉の判定で難易度9を成功させるだけ!
GM:判定は一人につき1シーン一回となっているので、全員失敗すると余計にシーンがかかります。侵蝕率がやばいです。
GM:というわけでばしっと判定こーい。
光:知覚なあ。 11d10
Dice:11d10 = 49 (11d10: 1+4+9+3+2+1+6+5+3+5+10) = [49]
GM:そしてこのあっさりっぷりである。
光:1d10+10
Dice:1d10+10 = 10 (1d10: 10) + 10 = [20]
光:えっ 1d10+20
Dice:1d10+20 = 5 (1d10: 5) + 20 = [25]
光:えっと…… 25。
GM:〈知覚〉Lvはないんでしたっけ。まあとにかく大成功ですね。
光:ないな。
大神:判定するまでもなかった。
GM:矢神が逃げ込んだのは、どうやら町外れの廃ビルのようです。どうやらFHのアジトになっていたようですが……《ワーディング》を使わずとも一般人の目が届かないそこで、一体何を企んでいるのでしょう。
GM:そこに向かえば、とうとうクライマックスフェイズに突入です。
光:せっかくだから7つ目のロイスとっといていいか、真花ちゃんくらいしかいなさそうだが
GM:戦闘中に締結してもいいみたいなのでそっちで
光:じゃあ向かうか。
大神:もちろんだ。
麗花:「応援を呼んでいる時間はないわね。行きましょう!」
GM:では、ミドルフェイズを終了しましょう。
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ミドルフェイズ・シーン5へ
クライマックスフェイズへ