解説――『ダブルクロス』の舞台について |
舞台は現実世界とほぼ変わらない世界。二十年前に発見された“レネゲイドウィルス”が事故で世界にばら撒かれ、人類の半数以上に感染。発症者は“オーヴァード”(超人)として覚醒することになった。 世界の混乱を防ぐため、レネゲイド関連の情報を秘匿する“UGN(ユニバーサル・ガーディアン・ネットワーク)”。個々の欲望のためにレネゲイドの力を利用する“FH(ファルスハーツ)”。 以上の二大組織、そして国家や団体、個人の思惑が複雑に絡み合う中で、オーヴァードたちの戦いが繰り広げられていく――それが『ダブルクロス』の世界である。 |
解説――シンドロームとブリードについて・1 |
レネゲイドウィルスに感染し、覚醒したオーヴァードたちは、さまざまな症状(=特殊能力)を示すことになる。 その症状の種別を“シンドローム”と呼び、いくつの症状を示すかは“ブリード”で表わされる。 大神の発症した“キュマイラ”は、身体の一部、あるいは全身を獣のものに変えて戦うシンドローム。 “ピュアブリード”は一つの症状に特化していることを表わしており、他の症状を示すことはない。 |
解説――シンドロームとブリードについて・2 |
光の“トライブリード”は、三種類の症状を示していることを表わす希少種。広く浅く能力を扱える。 シンドロームはそれぞれ、光を操り五感を強化する“エンジェルハィロゥ”。砂を操り任意の物体を創り出す“モルフェウス”。思考力を増大させ万能の天才と化す“ノイマン”。 虚空から創り出した銃を天才的な腕前で扱い、強化された視覚で狙い撃つという構成になっている。 一方、紅井の“クロスブリード”は二種類の症状を示すことを表わしており、オーヴァードの大半はこの型に属している。 シンドロームは自分の血液を自由自在に操る“ブラム=ストーカー”と、自分の肉体を操作・変形させられる“エグザイル”という、血沸き肉踊る構成になっている。 |
解説――ロイスについて |
“ロイス”とは、人と人のつながりを表わす絆のことである。それは、ともすればレネゲイドの力に呑まれかねないオーヴァードを、日常に繋ぎ止める役割を果たしている。 ロイスには“ポジティブ”と“ネガティブ”、二つの側面からそれぞれ感情を設定することになっている。 どちら側の感情を表に出すかは任意のタイミングで変更することができ、その入れ替えによって心境の変化を表わすことなどができる。 |