○エンディングフェイズ・シーン1――王の石
GM:“クリスティアナ”の一団と“騎士王”エグベルトとの戦いは、熾烈を極めました。
GM:王は愛剣を失ってなお、“純白竜”のごとき力を振るい、心臓を五度刺されても死なずに戦い続けます。
GM:しかし、六度目……“クリスティアナ”によって純白の細剣を突き込まれ、ついに王は戦うことをやめました。
セラ:「あっ、エキストラがいいとこ持って行きやがった」
エグベルト:「馬鹿な! 余は、統一帝に……!」
GM:王は目を見開いたまま、よろけつつも後ずさって壇を越え……玉座に倒れ込むようにして、絶命しました。
GM:というわけで、改めて……戦闘終了です。
レンハ:倒れる様を言葉もなく見届ける。
セラ:落ちてるダガーを拾う。(そこか)
アールゥ:「……ふぅ」
ルカ=ディエン:「とうとうやった、か……」 瞑目して嘆息。
ワッカ:「殺ったね♪」
“クリスティアナ”:「……エグベルト、兄様……」
セラ:「食後の運動にしては若干ハードだったかな」
GM:どなたか、ドロップ品決定ロールをどうぞ。
アールゥ:どなたかどうぞ。
セラ:レンハさんに任せる構え。
レンハ:では己が振ろう。
レンハ:2d6 何も補正はないがドロップ。
Dice:2d6 = (2d6:4+5=9) = [9]
GM:では、血を分けた兄を討ち取った姫君が涙をこぼすのと同時に……
GM:王の亡骸から何かが転がり出し、玉座の前に落ちます。
GM:一つは、幻竜騎士団長の紋章(80000G)。
GM:そしてもう一つは、黄金の台座にはめ込まれた、白色透明の宝石です。
“クリスティアナ”:「! あれは……」 涙を拭いつつ、宝石を見たクリスティアナが声を上げます。
セラ:よーし竜輝石ゲットっ
ルカ=ディエン:「大陸に七つ……いや、ベルリールが亡んだ今となっては六つやも知れぬ、王権の象徴。」
ルカ=ディエン:「あれを手にしたものはグラスウェルズの王となり、更には大陸の支配者たる“統一帝(アルドワルダ)”への一歩を踏み出すこととなる。」
GM:ルカ=ディエン伯がそう厳かに告げると、宝石……グラスウェルズ王家に伝わる“王威の竜輝石”は、静かに輝きます。
GM:さあ……誰が、王威の竜輝石を手にしますか?
アールゥ:手にしたくないですね(笑)
セラ:はっ! これはオープニングの会話が伏線として回収されるとき! そう私は王に
ワッカ:「ここは……セラがもっているといいよ!」
“クリスティアナ”&ルカ=ディエン:(それはちょっと……)
セラ:「私? 別にいいけど、王様が各地をふらふらして手品なんてやってたら、国民がかわいそうでしょう」
“クリスティアナ”&ルカ=ディエン:(深々と頷く)
アールゥ:まあ……ちらっとレンハ殿を見ます。
レンハ:なんと言うべきか、言葉が出ない。
GM:もし誰も手にするつもりがないのであれば、クリス姫かルカ=ディエン伯のどちらかが、ということになりますが……どうしますか?
アールゥ:ふむ……ではとりあえず拾いますか……さすがに床に転がしたままというのも……
セラ:渡せない可能性があるからうかつに拾うのはまずいかもね
レンハ:さてどうしたものか。
レンハ:あの宝石一つのために国一つが動くとは、目の前にしてもなお信じられんな……。
アールゥ:とりあえず、ハンカチか何かで包んで拾い上げます……当然レンハ殿にお渡しするために。
レンハ:ところでその宝石は黄金の台座にはめ込まれているのでは
アールゥ:台座からはずれて転がってきたのかと
GM:ああ、台座って固定されてるほうじゃなくて、装飾品の枠というか……
GM:ぶっちゃけソウルジェムとか想像してもらうとわかりやすいと思います。ああいう金具。
レンハ:理解した
アールゥ:ソウルジェム……黒くなったら(略)
ワッカ:じゃあ、セラに渡したらグリーフシードに変化するんだね?
レンハ:王……。己は戦争を止めるために討ったのであって、下克上しに来た訳ではないんだが。
GM:であれば、次の王たる人物にその竜輝石を渡すべきでしょうね。
アールゥ:王の子供?
ホロ:姫様?
セラ:でも、新しい王は必要でしょう。誰がやるにしてもね。そして、その対象はほぼ三択。
セラ:レンハ・ディエン組のどちらか・姫様組のどちらか・私の三択
アールゥ:じゃあ、セラ殿で
ワッカ:セラが死ねばいいと思うよ!
GM:王位継承権第一位はエグベルトの実子、まだ赤子のシャルル・グラスウェルズ。第二位は“クリスティアナ”・グラスウェルズ。
GM:それより下は公爵などが候補になりますが、継承権にこだわらないのであれば、この場に居合わせたルカ=ディエン伯も王となる資格はあります。
GM:(前王を討った者の一人、という意味で)
セラ:反戦派?でいいんだっけ。そういう意味で考えると、あの貴族の連中は駄目。結局、また戦争になるよ。
アールゥ:やはり王の実子に託すのが良いのでは?
レンハ:継承権的にはシャルルだが、この場にいない分は大丈夫なのかな。
アールゥ:王宮のどこかにいるんじゃないですかね? 王妃あたりと。
セラ:実は私が拾うのが一番平和に治まるんじゃない?→国家崩壊
GM:では、幼子のシャルルを擁立するということでいいですか?
セラ:私的には姫君がいいかな。シャルルは傀儡になる可能性もあるし……
GM:今なら自分たちが傀儡を回す側になることもできますよ。
ホロ:ひどいっ(笑)
アールゥ:と、なるとティアナ様?
レンハ:クリスが継承するのも次点だが……。将来的に問題が起きそうだし、己はシャルル殿下に継いでもらうのがいいと思った。
レンハ:どちらにせよ実権を握るべきはクリスだろう。
レンハ:ただ、この国が女王に対してどういう考えを持ってるかは知らないが。
ワッカ:(有史以来、叡智の精霊に統治された……)
ルカ=ディエン:「……では、方針は決まったな。」
“クリスティアナ”:「……わかり、ました……」
レンハ:クリスには辛い役目ばかり負わせている。胸が痛い。
ホロ:「姫様?」
“クリスティアナ”:ホロさんの言葉に、“クリスティアナ”……否、クリスがそっとかぶりを振ったところで、シーンを終了しましょう。
○エンディング・シーン2――レンハ
GM:レンハさんのみ登場です。
GM:舞台はベルクシーレ宮殿のバルコニー。前王がこよなく愛した場所です。
GM:王が斃れたその日の内に、内乱は速やかに終了しました。
GM:モルグインをせん滅した幻竜騎士団の本隊が戻ってきた頃には、既に王位の継承は執り行なわれ、この国を治めるのはまだ一歳にも満たないシャルル王となります。
GM:王を討った皆さんの処遇については、シャルルの後見人に収まった“クリスティアナ”の取り成しもあり、表面上は穏便に済まされています。
GM:ですが……
レンハ:だが。
クリス:「――これでお別れですね、レンハ様。」 夕暮れに染まるベルクシーレの街並みを見下ろしながら、クリスはそう告げます。
GM:伯爵位を継ぐレンハさんはゴート地方へ。幼王の後見人たる“クリスティアナ”は、ベルクシーレに留まらなければなりません。
レンハ:然り。
GM:付け加えると、先王の下手人に対し、(臣籍に下るとはいえ)姫君を嫁がせることは、遺された貴族をいたずらに刺激することになるという政治的な事情もあったりしますが……
レンハ:うむ。勝てば官軍とは言葉だけよな。
GM:特に今回、自分たちの陣営から直接的に王を出しませんでしたからね。強権を振るう立場を放棄したツケです。
レンハ:ゴート地方に残れただけでも幸いだ。さて、クリスになんと声をかけるか……
クリス:「この四年間、お世話になりました。本当に……夢のような、穏やかな日々でした。」 姫君は深々と頭を下げて、表情を隠します。
GM:顔の陰からは数滴の水がこぼれて、夕日にきらめきながら大理石の染みとなります。
レンハ:では、夕日に目を向ける。 「……辛い思いをさせる。」
レンハ:「思えば、貴方を散々に振り回してきた。その地位にも関わらず……ふふ、おかしなことだ。」
クリス:「あら、当然じゃありませんか?」 目元をぬぐってから顔を上げ、クリスはいたずらっぽく笑ってそう言います。
クリス:「だってあなたは、私の“主人”になるはずだったのですから。」
レンハ:「そう、だな。」
クリス:「……そうでした。レンハ様、剣をこちらに。そして、そこに跪いてください。」
GM:何かを思い出したように、クリスはそう命令します。
レンハ:仰せの通りに。
レンハ:いま口にしようとした言葉は飲み込んでおこう。
GM:剣を受け取ったクリスは、それを一度捧げ持ってから、剣の腹でレンハさんの両肩に触れます。
クリス:「今この時をもって、騎士レンハを伯爵に叙し、ゴート地方の領主を任じます。よく治め、よく仕えよ。」
ワッカ:ぁ~ぁ……。
クリス:それから、右手の甲を上にして、そっと差し出します。……本当ならば、手のひらが上になるはずでした。
レンハ:……。応えよう。
GM:夕日が完全に沈み、光が消えていく中……騎士は伯爵となり、姫君に改めて“忠誠”を誓ったのでした。
GM:……というところで、シーンを終了しようと思います。もう何も言わなくていいですか?
ワッカ:「いくなっ! いや、いかない!」みたいなの
レンハ:「どうか、“純白竜”のご加護がありますように。」 と祈る。
ワッカ:「このぉー! とかげやろー!」
レンハ:以上だ。
○エンディング・シーン3――アールゥ
GM:こちらは三人共通のエンディングです。
セラ:アールゥ・ホロ・ワッカの
ワッカ:セラにしては気が利く
GM:妖精の数え方って人でいいのかな
アールゥ:1匹?
ワッカ:アールゥは一機?
アールゥ:1柱です(まて)
ワッカ:建造物の?
GM:皆さんは一度宮殿を離れ、ディエン邸へとティアナを迎えに来ました。
GM:状況については、同行したルカ=ディエン伯がティアナに説明してくれます。
ティアナ:「お話はわかりました。後見人として再び、“クリスティアナ”の存在が必要となるのですね。」
ホロ:「……姫様……」
ルカ=ディエン:「申し訳ありませんが、これより宮殿まで御足労願えますか。クリス様もお待ちです。」
ティアナ:「わかりました。……ホロ、あなたも一緒に来てくれるのよね?」
ホロ:「はい……」
セラ:「私もう帰っていいよね、暇つぶしだったし」
ワッカ:まてーい!(首に縄をかける)
ティアナ:「セラは? これからどうするの?」
セラ:さぁどうしようかなー(何故悩む)
セラ:「じゃ、ついでだしもうちょっとだけ。」 とりあえず付いてこう。
ワッカ:それが、私がセラから聞いた最後の言葉なのでした……
セラ:「そうだね」 ワッカの額にナイフを刺しつつ
アールゥ:ワッカ物語・完
ワッカ:大丈夫! 私は命を6個持ってきた!
ルカ=ディエン:「今回君は、幻竜騎士団にも顔と名前を知られた。王都周辺には、モルグインの残党もまだ残っているやもしれぬ。しばらくは、姫君の側を離れない方が賢明だろうな。」
セラ:「ま、そのへんはおいおいね。やりようもあるってものだし」 変装もできるしね。
ティアナ:「では……参りましょうか。」
GM:覚悟を決めた瞳で、姫君は宮殿へと上ります。彼女たちの戦いは、これからが本番となるでしょう。
GM:この後、五十年以上の長きにわたり国を支えるはずだった“騎士王”……彼を失った白竜王国が、どのような歴史をたどることになるのか。
GM:それはまだ、誰もあずかり知らぬことなのでした……
GM:というところで、シーンを終了します。
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