○オープニングフェイズ・シーン1：与えられた名――白崎

  • GM：まずは白崎さんのシーンから。侵食値の上昇をどうぞ。
  • 白崎：1d10
  • Dice：1d10 = 2 (1d10: 2) = [2]
  • 白崎：いい滑り出しのような、そうでもないような。(侵蝕率：36)
  • GM：あれは今から二年……いえ、三年前だったでしょうか。あなたがまだ、UGNの訓練施設にいた頃のことです。
  • GM：UGNチルドレンと呼ばれるあなたたちは、20年前のレネゲイドウィルス流出事件以降生まれるようになった、“生まれながらのオーヴァード”です。
  • 白崎：君たちにとっては多分……とは続かないんですね。安心しました。
  • GM：チルドレンの多くは、両親と何らかの事情で別れることになった孤児たちです。UGNは彼らを保護・養育し、レネゲイドとの付き合い方を教えている、というわけです。
  • GM：そんなチルドレンの仲間たちは、能力の暴走や別の施設への移動などによって、ひとり減りふたり減り、また新しく増えては、さらにその数を減らしていきました。
  • GM：しかし中には、付き合いの長い相手もいます。能力制御の訓練を終え、あなたの元にやってきた彼がそうです。
  • “ライトニングボルト”：「くそっ……与儀のヤツ、今日も馬鹿みたいな訓練しやがって。」　教官に悪態をつく彼の名は、“ライトニングボルト”。……この施設では、お互いをコードネームで呼ぶことになっています。
  • “ライトニングボルト”：白崎さんとは同年代くらいの、ちょっとヒネた目つきの少年です。
  • 白崎：教官はコードネームで呼ばなくていいんですか？（そこか）
  • GM：いいんじゃないですかね　コードネームないスタッフかもしれませんし
  • 白崎：「や、その……。この訓練もきっと私たちにとって必要なことで……」　しどろもどろ
  • “ライトニングボルト”：「お前は頭脳労働だからいいよな、えーと、“臆する死神”ー。」　……うわ呼びづらいな！（笑）
  • “ライトニングボルト”：「そうだ、お前。俺の名前、考えてきてくれたか？　約束しただろ？　と、彼が突然言い出したのは、チルドレンの間で最近流行っている「名づけ遊び」のことです。
  • GM：能力を示すコードネームや、モノに振り分けられる番号ではない、本で見たような“人間”の名前を付け合う……そんな哀しい、たわいのない遊びです。
  • GM：彼は付き合いが長く、頭の回転も速いあなたを名付け親として選んだようです。
  • 白崎：「え、あ、う、うん……その……」　もじもじ
  • 白崎：「光宙とかどうかな？」
  • GM：おィィィィィィ！？　
  • 大神：だがセンス×
  • GM：【感覚】1め……
  • 白崎：君たちはピカチュウ君に早くアヤマッテ！
  • GM：謝るのはあなただと思います
  • 白崎：「……“嚆矢”、とか、どうかな？」
  • “ライトニングボルト”：「おっ、どう書くんだ？」
  • 白崎：「えーと、こう……」　どう説明したものかな。実際に紙か何かに書いたことで良い？　
  • “ライトニングボルト”：それで構いません。名前を受け取った“ライトニングボルト”は、嬉しそうに字を眺めます。
  • “ライトニングボルト”：「こうや、かあ……えーと、辞書によると“物事の始め、開戦を告げるために打ち上げられる合図の矢”……」
  • “ライトニングボルト”：「本当は“こうし”って読むらしいけど、“こうや”のほうがカッコイイな。こっちで決まりだ！」
  • 嚆矢：嬉しそうに……本当に嬉しそうに笑って、嚆矢はその名前を受け取りました。
  • 白崎：気に入ってくれたみたいだしちょっぴりほっとする。何か言われたらどうしようかと思っていたので……
  • 嚆矢：「よーし、お返しだ！　お前にも名前を……って、お前は本名あるんだっけ？　周囲をはばかり、声をひそめて言います。
  • 白崎：「う、うん……。」
  • 嚆矢：「ちぇ、じゃあいいか。」　残念そうにつぶやいた嚆矢はなんとなく周囲を見渡し、空になったロッカーに目を留めます。
  • 嚆矢：「……ここも、広くなっちまったな。」
  • 白崎：「……うん。皆、いなくなっちゃった」
  • 嚆矢：「名前もない化け物のまま、死んでいくのだけはイヤだった。でも、これでもう怖くないな。」
  • 嚆矢：そう言って明るく笑う彼の顔を最後に、あなたの精密な記憶は途切れます。
  • GM：その後、訓練課程を修了したあなたたちは、正式なUGNチルドレンとして任務を与えられ……
  • GM：嚆矢という名を周囲に認められた少年は、ある任務で消息を絶ち、死亡した……あなたはそう聞かされました。
  • 白崎：衝動判定を（やめろ）
  • GM：ぎゃー
  • GM：ここで回想シーンを終了します。シナリオロイスとして、嚆矢へのロイスを結んでください。
  • GM：本当は登場したらすぐに結ばせるといいんでしょうかね。死を聞かされてもタイタスになってないのは、生存を信じているから……ということにも繋がりますし。
  • 白崎：友情／不安の……ネガでいいかな？　生きてると思いたいけど……みたいな。
  • GM：はい。では、シーンを変更します。




    • ○オープニングフェイズ・シーン2：チルドレンの失踪――玄樹

  • 玄樹：1d10
  • Dice：1d10 = 9 (1d10: 9) = [9](侵蝕率：42)
  • GM：UGN（ユニバーサル・ガーディアン・ネットワーク）、日本N市支部、支部長室。
  • GM：新支部長には災難なことに、この支部では現在、チルドレンが相次いで失踪するという事態が報告されていた。
  • GM：失踪したチルドレンたちの共通点……彼らは皆、N市で活動する謎のオーヴァード集団、“リベレーターズ”の調査にあたっていた。
  • 与儀：「私が訓練したチルドレンを派遣しているというのに、むざむざ失踪を増やしているそうですね。監督責任を問いますよ？」
  • 与儀：支部を訪れたチルドレンの教官は、そう新支部長を糾弾し、チルドレンたちの精神面のケアへと向かう。
  • 霧谷：通信回線を介してその場に居合わせた日本支部最高責任者は、気の毒そうに新支部長を労わった。
  • 霧谷：「与儀さんは優秀な教育者として、自分の大事な子供達が失踪していることに心を痛めています。どうか許してあげてください。」
  • 玄樹：「……承知しています。」
  • 霧谷：「さて、今回の件ですが……チルドレンの不在は、その支部の機能不全にも繋がります。彼らにしか出来ない任務は多く、有用性の高い存在ですから。」
  • 玄樹：「……捜査の主導権はこちらにいただける、ということでしたね。早期解決をお約束します。」
  • 霧谷：「よろしくお願いします。……それから、これはあくまで個人的な見解なのですが……」
  • 霧谷：「あれほど熱心な教育者である与儀さんが、最近チルドレンの教官を辞めたがっているようなのです。」
  • 玄樹：「……ほう。」
  • GM：果たしてそれが、事件とどのような関わりを持つのか……今は頭の片隅に留めておくだけにする。霧谷との通信を終え、新支部長は捜査を開始することにした。




    • ○オープニングフェイズ・シーン3：潜入捜査――大神

  • GM：お、お待たせしました……出番です。侵食率の上昇をどうぞ。
  • 大神：うっす。 1d10
  • Dice：1d10 = 7 (1d10: 7) = [7](侵蝕率：39)
  • GM：さて。UGNに与する構成員は、大きく三つに分けられます。
  • GM：一つは正式なエージェント。もう一つはUGNに育てられたチルドレン。そして、最後の一つがイリーガル。
  • GM：非常時にのみ協力を要請される、非正規エージェント。それが、あなたの今の立場です。
  • GM：そして、今がその非常時です。
  • 大神：なるほど。
  • 椿：「そういうわけで……あなたの次の任務は、N市および周辺区域で活動中の正体不明の組織“リベレーターズ”に潜入することよ。」
  • GM：あなたに対し、潜入任務のためのレクチャーを行なっている、セミロングの女性。
  • GM：UGNチルドレン最年長組、“シルクスパイダー”玉野椿。19歳でチルドレンたちの教官役を務める、頼れるお姉さんです。怒らせると怖いですが。
  • GM：ちなみに公式の商業リプレイ『ダブルクロス・オリジン』シリーズで、PC②を務めていました。ルールブック掲載には各方面から驚きの声が上がったといいます。
  • 大神：有名人なんだな。
  • 大神：「潜入っつっても、その……リベレーターズ、に潜入してどうすんだ？」
  • 椿：「現在頻発しているチルドレンの失踪に、この組織がどこまで関与しているか、支部長と連携を取って調べてほしいの。」
  • 椿：「あなたはイリーガルになってからまだ日も浅く、顔も知られていない。優秀さも前支部長のお墨付きだし、あなた以上の適任者はいない。」
  • 椿：すらすらと説明の言葉を連ねる教官ですが、ここで少し言いよどみます。
  • 大神：支部長ってのは……玄樹さんのことか。　「仕事だってんならできるだけ頑張るけど。」
  • 椿：「ええ……実はN市支部は、内通者の存在も噂されているの。だからこの依頼も、日本支部からの直接の依頼。」
  • 椿：「N市支部への連絡は、携帯でもできるから。玄樹支部長にはこまめに連絡して。」
  • GM：……で、携帯なんて持ってますか？（笑）
  • 大神：アネキは持ってると思うけど、俺は……。（遠い目）
  • 椿：では、「最近の高校生にしては変わってるのね」と微笑しつつ、備品の携帯電話を貸し出してくれます。N市支部への番号もセットで。
  • 椿：「大丈夫。レクチャーの通りにして。あなたなら、きっとできる。」　一語一語を力強く、教官はあなたを励ましました。
  • GM：では、何もなければシーンを終了しようと思います。
  • 大神：「期待されてるなぁ。」　プレッシャーやら何やら。了解。
  • GM：オープニングフェイズは以上。実は各シーンが長くなりすぎる上に舞台の移動を含んでいるので、一部分割しています。大神さんのシナリオロイスが未登場なのもそのせい。
  • GM：多分登場時の侵食率の都合でまとめられてるんでしょうけど……
  • 大神：しかし内通者ね。どこと内通してんだか。FH？
  • GM：ああ、“リベレーターズ”との内通、ということです。
  • 大神：おおう。直球で！
  • 白崎：うーんエレベーターズ……　無理があるなあ
  • GM：玄樹さんは違うということなので安心してください。ライフパス振ったら元FHってことになった人ですけど！
  • 大神：ってか、スパイをおけるほどでかい組織なのか。
  • GM：それはこれから明らかになっていくことでしょう。では、ミドルフェイズに移ります。



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